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履歴書の「志望動機・特技・自己PR」欄を完全攻略。採用担当者に響く書き方と連携テクニック

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転職活動において履歴書を作成する際、多くの求職者が頭を悩ませるのが「志望の動機・特技・好きな学科・アピールポイントなど」と書かれた大きな記入欄です。これらはそれぞれ独立した要素のように見えますが、実は互いに関連付けながら戦略的に書くことで、採用担当者に強力なインパクトを与えることができます。特にJIS規格の履歴書のようにこれらが1つの欄にまとまっている場合、どのように書き分け、どのような構成にすれば読みやすく評価されるのか迷うことも多いでしょう。ここでは志望動機、特技、自己PR(アピールポイント)を効果的に組み合わせ、書類選考を通過するための書き方について詳しく解説します。

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履歴書の「志望動機・特技・自己PR」欄が持つ重要な役割

この欄は履歴書の中で唯一、応募者が自由に自分を表現できるフリースペースとしての役割を持っています。採用担当者はここから、応募者の入社意欲(志望動機)、実務能力(自己PR)、人柄や適性(特技)を総合的に判断しようとしています。単にそれぞれの項目をバラバラに埋めるのではなく、一本のストーリーとして繋げる意識を持つことが大切です。例えば自己PRで継続力をアピールし、特技欄でその根拠となるスポーツ経験を書くといった具合です。このように各要素が互いを補強し合うように構成することで、あなたの人物像がより鮮明になり、採用担当者の記憶に残る履歴書になります。

1つの欄にまとまっている場合のレイアウトと配分の黄金比

JIS規格の履歴書などのように、志望動機と特技、アピールポイントが同じ欄にある場合は、レイアウトの工夫が必須です。だらだらと文章を続けるのではなく、見出しをつけて内容を明確に区切ることが読み手への配慮となります。スペースの配分としては、最も重要な志望動機に全体の6割程度を割き、残りの4割を自己PRと特技に使うのが黄金比です。具体的な書き方としては、まず行頭に【志望動機】と書き、改行して文章を記述します。その後、1行空けるか改行して【自己PR】や【特技】という見出しをつけ、簡潔に要点を記載します。このように視覚的にブロック分けをすることで、採用担当者は瞬時に必要な情報を拾い上げることができ、論理的な構成力があるという評価にもつながります。

志望動機と自己PRと特技を連携させて一貫性を持たせる方法

3つの要素をバラバラに書くのではなく、関連性を持たせることで説得力が増します。志望動機では「なぜその会社なのか、入社して何がしたいか」という未来の話を書きます。自己PRでは「そのために役立つ強みや実績」という過去から現在の話を書きます。そして特技では「その強みを裏付ける人柄や基礎能力」という補足情報を書きます。例えば営業職を志望する場合、志望動機で「貴社の顧客第一主義に共感した」と書き、自己PRで「前職での顧客満足度向上の実績」を提示し、特技で「人の顔と名前を覚えること」を書けば、顧客を大切にする人物であるという一貫したメッセージが伝わります。

職種別に見る3要素を組み合わせた具体的な記入例

ここでは職種別に、志望動機、自己PR、特技を連携させた記入例を紹介します。

営業職の記入例

【志望動機】

顧客の課題解決を最優先とする貴社の営業スタイルに共感し志望いたしました。貴社のソリューション営業であれば、顧客の本質的な課題に寄り添い、長期的な信頼関係を築けると確信しております。

【自己PR】

前職では法人営業として、徹底したヒアリングに基づき信頼関係を構築することで、エリア売上1位を達成しました。この課題発見力と提案力を活かし、即戦力として貢献いたします。

【特技】

特技はサッカーです。学生時代から10年間続けており、チームのために自分がどう動くべきかを瞬時に判断する状況把握力と、最後まで走り抜く体力には自信があります。

事務職の記入例

【志望動機】

貴社の業務効率化を推進し、社員が働きやすい環境を作る姿勢に魅力を感じ志望いたしました。バックオフィスから事業の成長を支える役割を担いたいと考えております。

【自己PR】

前職の営業事務では、正確なデータ入力と業務フローの改善に取り組み、部署の残業時間削減に貢献しました。持ち前の事務処理能力とPCスキルを活かし、貴社に貢献いたします。

【特技】

特技は整理整頓と書道(三段)です。書類やデータの整理が得意で、必要な情報をすぐに取り出せる環境作りを徹底しています。また丁寧な字を書くことで、宛名書きなどの業務でもお役に立てると考えております。

書くことがない場合に避けるべきNG行動と対処法

特技や自己PRが特に思いつかない場合でも、特になしと書いたり空欄のまま提出したりするのは避けるべきです。意欲が低いと判断されるリスクがあります。特別な才能である必要はありません。早起き(無遅刻無欠勤を継続中)や節約料理(コスト意識)など、日常の些細なことでも仕事に結びつく要素は必ずあります。またギャンブルや政治・宗教に関する特技は、ビジネスの場にはふさわしくないため記載しません。どうしても書くことがない場合は、無理に特技欄を作らず、欄全体を【志望動機】として使い、熱意を十分に語るスペースとして活用するのも一つの戦略です。重要なのは全ての項目が採用したい人材というゴールに向かって一貫していることです。自信を持って自分を表現できる内容で、履歴書を完成させてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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