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知人紹介(リファラル採用)で履歴書の志望動機はどう書く?「誘われた」を好印象に変える書き方と例文

keireki0530
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知人や友人からの紹介、いわゆるリファラル採用は、転職活動において非常に有効なルートの一つです。企業の社風や業務内容をよく知る人物からの推薦であれば、マッチングの精度も高く、選考が有利に進むことも期待できます。しかし、いざ履歴書を作成する段階になると、「誘われたから応募しました」と正直に書いてよいものか、それとも通常の応募と同じように熱意を一から説明すべきなのか迷ってしまう方は少なくありません。

紹介案件であっても、採用担当者は「応募者本人の意思」や「入社後の定着性」を厳しくチェックしています。ここでは、知人からの紹介で応募する場合の志望動機の書き方や、受け身にならず主体性をアピールするためのポイント、そして具体的な例文について詳しく解説します。

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知人紹介でもしっかりした志望動機が必要な理由

「知り合いの紹介だから、顔パスで入社できるだろう」「志望動機は形式的なものでいいだろう」と考えるのは危険です。企業側にとって紹介はあくまで「信頼できるルートからの応募」というきっかけに過ぎず、採用基準を下げるものではありません。むしろ、紹介者の顔を立てるためにも、通常以上にしっかりとした選考が行われることもあります。

採用担当者が最も懸念するのは、「誘われたから何となく来た」という受け身の姿勢です。主体性がないと判断されると、「仕事への熱意が低い」「嫌なことがあれば『誘われたから入ったのに』と他責にして辞めてしまうのではないか」というリスクを感じさせます。したがって、紹介はきっかけとしつつも、最終的には「自分自身の意思で、この会社で働きたいと決断した」というポジティブな理由を明確に伝える必要があります。

紹介者の名前は出すべき?書き方の基本ルール

履歴書や職務経歴書の志望動機欄において、紹介者の名前を出すことは基本的にプラスに働きます。「貴社に勤務されている〇〇氏よりお話を伺い」と具体名を挙げることで、社内の実情を理解した上で応募しているという説得力が生まれます。また、信頼できる社員からの紹介であることは、採用担当者にとっても安心材料となります。

ただし、紹介者との関係性や、紹介者が社内でどのような立場にあるかによっては、配慮が必要な場合もあります。もし迷う場合は、事前に紹介者本人に「履歴書に名前を出してもよいか」を確認しておくのがマナーです。エージェント(人材紹介会社)からの紹介の場合は個人名は出さず、「転職エージェント様より貴社の求人をご紹介いただき」とするか、エージェント経由であることは前提となっているため、純粋な志望理由から書き始めるのが一般的です。

採用担当者を納得させる志望動機の構成ステップ

紹介案件の志望動機は、以下の3つのステップで構成すると、自然で説得力のある文章になります。

1. きっかけ(紹介の事実)

まずは、「誰から」「どのような話を聞いたか」を簡潔に述べます。

例:「以前より親交のある貴社社員の〇〇氏より、現在注力されている新規事業についてお話を伺う機会がありました。」

2. 納得感(自身の共感と魅力)

紹介を受けて、自分自身がその企業のどこに魅力を感じたのかを説明します。ここが主体性を示す重要なパートです。

例:「〇〇氏の話を通じて、貴社の『失敗を恐れずに挑戦する社風』や、社会課題解決に取り組む姿勢に深く感銘を受けました。」

3. 決意(貢献意欲)

最後に、自分のスキルを活かしてどう貢献したいかという意思表示で締めくくります。

例:「前職で培った法人営業の経験を活かし、貴社の事業拡大の一翼を担いたいと強く志望いたしました。」

【ケース別】紹介経由の志望動機例文

知人・友人からの紹介(リファラル採用)の場合

社風や働き方についてリアルな話を聞いていることをアピールし、マッチングの良さを伝えます。

例文

以前より、貴社に勤務されている知人の〇〇氏から、貴社の風通しの良い社風や、チーム一丸となってプロジェクトに取り組む姿勢についてお話を伺っておりました。特に、社員の自律的なキャリア形成を支援する環境に大きな魅力を感じております。〇〇氏の話を通じて貴社への理解を深める中で、私が前職で培ったシステム開発の経験やチームマネジメントのスキルが、貴社の開発現場においてもお役に立てると確信し、この度志望いたしました。

元上司や取引先からの引き抜き・オファーの場合

仕事ぶりを評価されての紹介であるため、即戦力としての期待に応える姿勢を強調します。

例文

前職の上司であり、現在は貴社の営業部長を務められている〇〇様より、貴社の組織体制強化に伴う人材募集のお声をかけていただきました。〇〇様より貴社の徹底した顧客志向と、質の高いサービスへのこだわりを伺い、私自身もそのようなプロフェッショナルな環境で再び自身のスキルを試したいと強く志望いたしました。これまでの営業経験に加え、新規開拓のノウハウも活かし、貴社の即戦力として期待に応えられるよう、全力で業務に邁進いたします。

転職エージェントやハローワークからの紹介の場合

紹介元のアピールではなく、求人票を見てどこに惹かれたかという「企業への興味」を主軸にします。

例文

転職エージェント様より貴社の求人をご紹介いただき、業界内でも独自の技術力を持ち、海外展開を積極的に進められている事業内容に強く惹かれ志望いたしました。以前よりグローバルな環境で技術者として活躍したいという思いがあり、貴社であればその目標に向けて挑戦できる環境があると感じております。前職で培った機械設計のスキルと語学力を活かし、貴社の製品開発および海外シェアの拡大に貢献したいと考えております。

「誘われたから」で終わらせないための注意点

紹介案件の志望動機で最も避けるべきなのは、「熱心に誘われたので話を聞いてみようと思いました」といった上から目線の表現や、「今の会社に不満があったので、ちょうど良い機会でした」といったネガティブな動機です。これらは社会人としての品格を疑われます。

また、「紹介者の顔を立てて応募しました」という義理人情だけのアピールもビジネスの場では不適切です。あくまで「対等なビジネスパートナー」として、自分にとっても企業にとってもメリットがある選択であることを論理的に伝えるよう心がけてください。紹介という縁を大切にしつつも、最終的には自分の意志で選び取ったという熱意を込めることが、採用を勝ち取るための鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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