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作業療法士の履歴書志望動機で採用担当者の心を掴む書き方と施設別例文集

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身体だけでなく精神的なサポートも行い、その人らしい生活の再獲得を支援する作業療法士(OT)は、医療・介護の現場で欠かせない存在です。しかし、転職活動において「患者様に寄り添いたい」という熱意だけでは、他の応募者との差別化が難しく、書類選考を突破できないこともあります。採用担当者は、あなたのOTとしてのスキルレベルだけでなく、施設の特色とのマッチングや、長く働いてくれる定着性を厳しく見極めています。ここでは、作業療法士が書類選考を確実に通過するために知っておくべき志望動機の書き方と、病院や訪問リハビリなど施設形態別の具体的な例文について詳しく解説します。

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作業療法士の採用担当者が志望動機で重視する3つの視点

作業療法士の選考において、採用担当者が履歴書の志望動機欄で確認したい要素は明確です。理学療法士(PT)や言語聴覚士(ST)とは異なる、OTならではの視点が盛り込まれているかが鍵となります。

まず一つ目は、なぜ作業療法士としてその領域を選んだのかという専門性への関心です。身体障害、精神障害、発達障害、老年期と幅広い領域がある中で、なぜその分野に興味を持ち、どのようなケアを実践したいのかというビジョンが問われます。

二つ目は、なぜ当院(当施設)でなければならないのかというマッチング度です。急性期で早期離床を目指すのか、生活期でADL(日常生活動作)の維持向上を目指すのか、施設ごとの役割を理解し、それに共感していることを伝える必要があります。

三つ目は、チーム医療への貢献意欲です。医師や看護師、他の療法士、ケアマネジャーなど多職種と連携し、チームの一員として円滑に動けるコミュニケーション能力や協調性があるかどうかが評価されます。

急性期・回復期病院へ転職する場合の書き方と例文

病院への転職では、より専門的なスキルアップや、チーム医療の中での役割遂行能力をアピールすることが効果的です。

例文

前職では回復期リハビリテーション病棟にて5年間勤務し、脳血管疾患の患者様を中心に在宅復帰に向けた支援を行ってまいりました。ADL訓練だけでなく、退院後の生活を見据えた家屋調査や福祉用具の選定にも力を入れ、患者様が自信を持って自宅へ戻れるようサポートしてまいりました。貴院は地域の中核病院として、急性期から回復期まで一貫したリハビリを提供されており、多職種協働によるチームアプローチを重視されている点に強く惹かれ志望いたしました。これまでの経験を活かしつつ、より早期からの介入を行い、患者様の機能回復と早期退院に貢献したいと考えております。

訪問リハビリ・介護施設へ転職する場合の書き方と例文

在宅や施設への転職では、生活の場における実践的なリハビリテーション能力や、利用者様とそのご家族に寄り添う姿勢が重視されます。

例文

総合病院での勤務を通じて、退院後の患者様がご自宅でどのような生活を送られているのか、生活の場で生じる課題に対してもっと深く関わりたいという思いが強くなり、訪問リハビリテーションを志望いたしました。病院という整った環境とは異なり、利用者様の住環境やライフスタイルに合わせた工夫が求められる在宅リハビリにおいて、私の強みである「患者様の趣味や役割を取り入れた作業活動の提案力」を活かせると考えております。貴ステーションの「住み慣れた地域でその人らしく生きる」という理念に共感し、利用者様とご家族の安心できる生活を支えるパートナーとして貢献したいと強く願っております。

精神科領域へ転職する場合の書き方と例文

精神科領域では、患者様の心理面への深い理解や、社会復帰に向けた長期的なサポートへの意欲を伝えます。

例文

前職では身体障害領域のリハビリに従事しておりましたが、身体機能の回復だけでなく、精神的なケアの重要性を痛感する場面が多くありました。心と体の両面から患者様を支えたいという思いから、精神科作業療法に強い関心を持ち、貴院を志望いたしました。貴院のデイケアやナイトケアを通じた社会復帰支援プログラムの充実に魅力を感じております。患者様の不安や葛藤に寄り添う傾聴の姿勢を大切にし、手工芸やレクリエーションなどの作業活動を通じて、患者様が自信を取り戻し、社会とのつながりを再構築できるよう根気強くサポートいたします。

未経験から作業療法士へ挑戦する場合の書き方と例文

資格を取得したばかりの新卒や未経験者の場合は、実務経験がない分、OTを目指した原体験や、実習での学び、そして熱意を前面に出します。

例文

学生時代、祖母のリハビリに付き添った際、作業療法士の方が祖母の好きな編み物を取り入れてリハビリを行ってくれたことで、祖母が笑顔を取り戻していく姿に感銘を受け、作業療法士を志しました。実習においては、対象者様の「できること」に着目し、意欲を引き出す関わりを心がけてまいりました。貴院の地域密着型の医療と、新人教育体制の充実に惹かれ志望いたしました。未経験ではありますが、持ち前の明るさと向上心を活かし、先輩方から多くのことを吸収して、一日も早く患者様の心身の回復に貢献できる作業療法士となれるよう努力いたします。

志望動機で避けるべきNG表現と注意点

作業療法士の志望動機において避けるべきなのは、給与が良いから、休みが取りやすいからといった条件面のみを強調することです。専門職としての誇りや向上心が見えないと判断されてしまいます。また、前の職場は忙しすぎたからといったネガティブな退職理由も、マイナス評価につながります。忙しい環境でも効率的に働きたい、より一人ひとりと向き合いたいといったポジティブな表現に変換することが大切です。その人らしい生活を支援するという作業療法の本質を忘れず、あなたの誠実さと貢献意欲が伝わる志望動機を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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