履歴書写真でVネックを着ても問題ないか？採用担当者に好印象を与える男女別の判断基準

転職活動における履歴書の写真撮影では、服装選びが第一印象を大きく左右します。その中でも、首元をすっきりと見せるVネックのアイテムは、シャープで知的な印象を与える一方で、選び方を間違えるとカジュアルすぎたり、肌の露出が多く見えたりするリスクもあります。Vネックのトップスを着用して撮影に臨むべきか、それとも襟付きのシャツを選ぶべきかは、性別や志望する業界によって判断が異なります。ここでは、履歴書写真におけるVネックの扱いや、採用担当者に好印象を与えるための適切な着こなしについて詳しく解説します。

女性はジャケットのインナーとして活用することで知的な印象になる

女性の場合、履歴書写真においてVネックのカットソーやブラウスを着用することは、ビジネスマナーとして広く許容されています。ただし、それには必ずジャケットを羽織るという条件がつきます。Vネックのインナーは、首元がV字に開くことで首を長く見せ、フェイスラインをシャープに引き締める効果があります。これにより、活動的で知的な大人の女性という印象を演出することができます。特に丸顔の方や、首が詰まった服を着ると苦しそうに見えてしまう方にとっては、Vネックを選ぶことで顔周りが明るくなり、すっきりとした清潔感のある写真に仕上がります。ジャケットの襟のラインとVネックのラインが平行になるように整えると、バランスが良く洗練されたスタイルになります。

胸元の開きすぎには細心の注意を払う必要があります

Vネックを選ぶ際に最も注意しなければならない点は、胸元の開き具合です。ビジネスシーン、とりわけ採用選考の場において、過度な肌の露出は品位を損なう原因となります。Vネックが深すぎて谷間が見えそうになっていたり、インナーのキャミソールが見えていたりする状態は論外です。鎖骨がきれいに見える程度の適度な深さのものを選び、お辞儀をしても胸元が気にならないデザインにすることが重要です。また、かがんだ時や動いた時に胸元が開いてしまわないよう、体にフィットするサイズ感のものを選ぶことも大切です。試着をする際は、正面だけでなく斜めや横からの見え方も確認し、清潔感を最優先した深さを選ぶように心がけてください。

男性はVネックのニットやカットソーを避けるのが無難です

男性の場合、履歴書の写真撮影においてVネックのニットやTシャツをトップスとして着用することは、避けたほうが賢明です。男性の正装は、スーツにワイシャツ、そしてネクタイ着用が基本であり、ジャケットの下にVネックのニットベストやセーターを合わせるスタイルは、防寒着を着たまま撮影したような印象を与えてしまいます。また、VネックのTシャツにジャケットを羽織るスタイルも、IT業界やクリエイティブ職などの一部を除き、一般的な企業の選考ではカジュアルすぎてTPOをわきまえていないと判断されるリスクが高いです。男性は首元のVゾーンをワイシャツとネクタイで構築することで、最も誠実で信頼感のある姿を見せることができます。おしゃれさよりも、規律を守れる人物であることを優先し、オーソドックスなスタイルで撮影に臨むことをおすすめします。

ワイシャツの下に着る肌着としてのVネックの選び方

男性がVネックを活用すべき場面は、ワイシャツの下に着るインナー（肌着）選びにおいてです。履歴書の写真撮影では、第一ボタンを開けて撮影することはありませんが、首元から丸首の白い肌着が見えてしまうと、非常にだらしない印象を与えてしまいます。そのため、ネクタイを締めないクールビズ期間の撮影や、首元の開きが気になる場合は、深めのVネックの肌着を着用することが推奨されます。また、白いワイシャツから肌着のラインが透けて見えるのも見栄えが良くありません。肌の色に近いベージュやライトグレーのVネック肌着を選ぶことで、透けを防ぎ、ワイシャツ一枚をきれいに着こなしているように見せることができます。見えない部分の配慮が、写真全体の清潔感を底上げします。

業界や職種に合わせた柔軟な選択をする

Vネックのアイテムが好印象につながるかどうかは、志望する業界や職種によっても異なります。アパレル、美容、広報、秘書など、洗練されたセンスや人当たりの良さが求められる職種では、女性のVネックインナーはスタイリッシュで好意的に受け取られることが多いです。一方で、金融機関、公務員、歴史あるメーカーの事務職など、堅実さや保守的な文化が根強い業界では、襟付きのスキッパーシャツやレギュラーシャツのほうが無難であり、安心感を与えます。自分が応募する企業の社風や、そこで働く社員の服装をリサーチし、その場にふさわしい服装のトーンを見極めることが大切です。迷いがある場合は、襟付きのシャツを選んでおくことで、どのような企業であってもマイナスの評価を受けるリスクを回避することができます。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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