履歴書写真でワックスは使うべき?採用担当者に好印象を与える整髪料の正しい使い方
転職活動における履歴書の写真は、応募者の第一印象を決定づける重要な要素です。その中で、髪型を整えるためにワックスなどの整髪料を使用すべきかどうか悩む方は少なくありません。普段ワックスを使い慣れていないと、不自然になったりベタついて見えたりするのではないかと不安になることもあるでしょう。しかし、証明写真という静止画において、髪の質感やまとまりは清潔感を左右する大きなポイントとなります。ここでは、書類選考を通過するために知っておくべき、履歴書写真におけるワックスの適切な使い方と、男女別のスタイリングのコツについて詳しく解説します。
履歴書写真においてワックスは「清潔感」を作る必須アイテム
結論から申し上げますと、履歴書の写真を撮影する際、ワックスは男女問わず使用することをおすすめします。何もしない素髪(すがみ)の状態では、どうしても髪が乾燥してパサついて見えたり、細かい毛が浮いてボサボサとした印象を与えてしまったりするからです。採用担当者が求めているのは、最新のヘアスタイルや個性を主張するスタイリングではなく、ビジネスパーソンとしての身だしなみが整っている「清潔感」です。ワックスを使って髪に自然な艶とまとまりを出し、意図的に整えられた状態を作ることは、仕事に対する丁寧な姿勢や自己管理能力のアピールにつながります。ただし、目的はあくまで「身だしなみを整えること」であり、「おしゃれに見せること」ではないという点を意識して使用料や質感を調整する必要があります。
男性はマットな質感で爽やかさと立体感を演出する
男性の場合、ワックスは髪型のシルエットを整え、表情を明るく見せるために不可欠です。特に重要なのは、前髪を上げて額(おでこ)を出したり、サイドのボリュームを抑えて耳周りをすっきりさせたりすることです。使用するワックスは、ツヤが出すぎない「マットタイプ」や「ハードタイプ」を選ぶのが正解です。ジェルやグリースのように光沢の強いものは、写真撮影のストロボ光を反射してしまい、頭髪が脂っぽく見えたり、テカテカとして品がない印象を与えたりするリスクがあります。適量を手のひら全体に薄く伸ばし、髪全体に馴染ませてから形を整えます。このとき、束感を強調しすぎてトゲトゲとしたシルエットにならないよう注意し、あくまで自然な毛流れを作る程度に留めることが、誠実で落ち着いた大人の男性を演出するコツです。
女性はアホ毛対策とまとまり重視のポイント使い
女性の場合、ワックスは髪全体にもみ込むというよりも、部分的な修正や表面を整えるために使用します。特に履歴書写真で目立ちやすいのが、頭頂部からぴょんぴょんと飛び出す短い毛、いわゆる「アホ毛」です。これがあるだけで、どれほどきれいなメイクをしていても、疲れた印象やだらしない印象に見えてしまいます。撮影直前にスティック型のワックスや、少量のバームを使って、アホ毛を周りの髪に撫でつけるように馴染ませるだけで、写真のクオリティは格段に上がります。また、髪を後ろで束ねる際や、耳にかける際にもワックスを少量馴染ませておくと、パラパラと落ちてくる後れ毛を防ぎ、きちんとした清潔感のあるスタイルを長時間キープすることができます。女性の場合も、ベタつきが見えないよう、つけすぎには十分注意してください。
写真撮影特有の「テカリ」と「反射」に注意する
普段の生活では問題ない量のワックスでも、強力なフラッシュが焚かれる写真撮影の現場では、量が多すぎると不自然に写ってしまうことがあります。ワックスの油分が光を反射し、髪が白っぽく写ったり、濡れているように見えたりすることがあるためです。特に前髪の生え際やトップの部分につけすぎると、清潔感が損なわれる大きな原因になります。鏡で見て「少し物足りないかな」と感じるくらいが、写真では自然な質感として写ります。もしつけすぎてしまった場合は、コームで梳かして馴染ませるか、ベビーパウダーなどを軽くはたいて油分を抑えるという裏技もあります。撮影前には必ず鏡で光の当たり具合を確認し、テカリが目立っていないかをチェックすることが大切です。
寝癖直しや無造作ヘアでの使用は避ける
ワックスを使う際に避けるべきなのは、寝癖を直さずに上からワックスで無理やり押さえつけたり、プライベートのような「無造作ヘア」を作ろうとしたりすることです。寝癖の上からワックスをつけても、根元の生え癖は直らないため、シルエットがいびつになりがちです。必ず一度水や寝癖直しウォーターで濡らしてブローし、ベースを整えてからワックスを使用します。また、毛先をあちこちに散らす無造作スタイルは、写真で見ると単にボサボサなだけに見えることが多く、ビジネスシーンには不向きです。履歴書写真では、毛先を一定方向に流すか、きれいにまとめるなどして、整然とした美しさを目指すことが、採用担当者に好印象を与えるポイントです。適切な量のワックスを使いこなし、細部まで配慮が行き届いた清潔感のあるヘアスタイルで撮影に臨んでください。





