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履歴書は「写真なし」でも提出できる?書類選考で不利になる理由と例外的なケース

keireki0530
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転職活動において履歴書の作成は手間がかかるものです。特に証明写真の準備は、撮影に行ったりデータを調整したりとコストも時間もかかるため、「写真なしで提出してもいいのではないか」「写真不要のテンプレートを使えば問題ないのではないか」と考える方もいるでしょう。

近年、公正な採用選考の観点から「写真不要」の議論も進んでいますが、実際の転職市場において「写真なし」の履歴書はどのように評価されるのでしょうか。結論から言えば、日本の企業に応募する場合、特段の指定がない限り写真は必須であり、なしで提出することは大きなリスクを伴います。

ここでは、履歴書に写真を貼らないことによる選考への影響や、写真なしが許容される例外的なケース、そして写真を用意できない場合の対処法について詳しく解説します。

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原則として日本の転職市場では「写真あり」がマナー

まず大前提として、日本国内の企業へ応募する場合、履歴書には証明写真を貼ることが「常識」や「マナー」として定着しています。採用担当者は、履歴書を受け取った瞬間に、写真の有無やその印象から多くの情報を読み取っています。

もし、写真貼付欄がある履歴書を使用しているにもかかわらず、そこが空欄のままであれば、採用担当者は以下のようなネガティブな印象を抱く可能性が高いです。

  • 志望度が低い: 「準備を面倒くさがっている」「とりあえず送っただけ」と判断される。
  • マナー不足: 「ビジネスの慣習や常識を理解していない」と思われる。
  • 仕事への姿勢: 「書類の空欄を埋めずに提出することに抵抗がない(仕事が雑)」と懸念される。

写真は容姿の美醜を判断するものではなく、「清潔感」や「意欲」、「ビジネスマナー」を証明する重要なツールです。これを省略することは、自らアピールポイントを一つ減らすことと同義であると認識しましょう。

厚生労働省様式(新JIS規格)と現場の実態

2021年に厚生労働省が作成した新しい履歴書様式例では、性別欄の任意記載とともに「写真貼付欄」についても議論がなされましたが、結果として写真欄は残っています(ただし、応募者のプライバシー保護の観点から、写真は必須ではないとする考え方も広まりつつあります)。

しかし、これはあくまで「様式上のルール」の話であり、「採用現場の実態」とはギャップがあります。

多くの企業の採用担当者は、書類選考の段階で「将来の同僚としてのイメージ」を膨らませたいと考えています。競合する応募者のほとんどが写真を貼付してくる中で、一人だけ「写真なし」であれば、比較検討の土俵に乗った時点で不利になるのは避けられません。「会ってみたい」と思わせるためには、写真は不可欠な要素なのです。

「写真なし」が許容される、あるいは推奨される例外ケース

基本的には必須ですが、以下のような特定のケースにおいては、履歴書に写真がなくても問題ない、あるいは貼らない方が良い場合があります。

1. 外資系企業(特に米国系)への応募

アメリカなどでは、雇用における差別を防ぐため、履歴書(Resume)に写真や年齢、性別を入れることを禁止している企業が多くあります。外資系企業に応募する際、特に「English Resume」を求められる場合は、写真は不要(貼ってはならない)とするのが一般的です。ただし、日本支社での採用で「日本語の履歴書」を求められた場合は、日系企業同様に写真が必要なケースもあるため、募集要項を確認しましょう。

2. 企業側から「写真不要」と明記されている場合

求人票や募集要項に「履歴書(写真不要)」と明記されている場合は、指示に従って貼らずに提出します。この場合、あえて貼ることで「指示を守れない人」と思われるリスクがあるため注意が必要です。

3. カジュアル面談やスカウトサービスの一時的な登録

本格的な選考に進む前の「カジュアル面談」や、転職サイトへの簡易登録の段階では、写真がなくてもプロフィールとして成立することがあります。ただし、正式な応募(本選考)に進む段階では、写真付きの履歴書の提出を求められることが大半です。

写真を用意できない・間に合わない時の対処法

「どうしても撮影に行く時間がない」「写真代を節約したい」という理由で写真なしを検討しているなら、以下の方法で解決することをお勧めします。

  • スマホアプリで自撮りする現在はスマートフォンのカメラ性能が向上しており、履歴書作成アプリなどを使えば、自宅で簡単に証明写真を作成できます。白い壁を背景にし、スーツを着用して明るい場所で撮影すれば、スピード写真機と遜色ないクオリティに仕上がります。コンビニで数十円〜数百円で印刷できるため、コストも抑えられます。
  • Web履歴書作成サービスを使うパソコンやスマホで履歴書を作成するサービスなら、撮影した画像データをアップロードするだけで枠に収めてくれます。糊付けの手間も省けるため効率的です。

写真貼付欄がない履歴書テンプレートを使うのはアリか?

インターネット上には「写真貼付欄がない履歴書テンプレート」も存在します。これを使えば「空欄」にはなりませんが、使用には慎重になるべきです。

採用担当者がその履歴書を見たとき、「なぜあえて写真欄がないフォーマットを選んだのか?」と疑問を抱きます。「写真を見せたくない理由があるのか」「手抜きをしたいのか」と勘繰られるリスクがあるため、特段の事情(思想信条や企業からの指示)がない限り、標準的なJIS規格や厚生労働省様式の履歴書を使用し、写真を貼付するのが無難であり、合格への近道です。

まとめ

履歴書の写真は、採用担当者と対面する前の「最初の挨拶」です。

「写真なし」で提出することは、顔を見せずに挨拶をするようなものであり、書類選考においては大きなハンデとなります。

特別な事情がない限り、清潔感のある写真をしっかりと貼り、「入社意欲」と「ビジネスマナー」をアピールしてください。スマホ撮影などの手軽な方法を活用してでも、写真を準備することが転職成功への必須条件です。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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