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履歴書の職歴欄における「プロジェクト」の書き方。採用担当者が会いたくなる要約テクニックと職種別事例

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エンジニアやコンサルタント、企画職など、業務が「プロジェクト単位」で進行する職種の場合、転職活動の履歴書作成で頭を悩ませるのが職歴欄の書き方です。「詳細なプロジェクト内容を書きたいが、履歴書の枠には収まらない」「どこまで具体的に書けばアピールになるのか分からない」といった疑問は、多くの求職者が直面する課題です。

履歴書はあくまでキャリアの「あらすじ」であり、詳細は職務経歴書で伝えるのが基本ですが、履歴書の段階で魅力的なプロジェクト経験をチラ見せできれば、書類選考の通過率は格段に上がります。ここでは、履歴書の限られたスペースでプロジェクト経験を効果的に伝える書き方や、職種別の具体的な記載例について詳しく解説します。

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履歴書の職歴欄は「詳細」ではなく「ダイジェスト」で書く

まず大前提として、履歴書の職歴欄にプロジェクトのすべてを詰め込もうとしてはいけません。細かすぎる記述は読みづらさを招き、採用担当者に「情報を整理する能力が低い」というマイナスの印象を与えてしまうリスクがあります。

履歴書におけるプロジェクト記載の役割は、「どのような規模・レベルの仕事を経験してきたか」を直感的に伝えることです。具体的な技術環境やプロセス、苦労話などは職務経歴書に譲り、履歴書では以下の3要素を1〜2行で簡潔にまとめる「ダイジェスト版」を作成することを心がけてください。

  1. プロジェクトの概要(何を作ったか、何をしたか)
  2. 役割(リーダー、マネージャー、メンバーなど)
  3. 成果(売上、規模、受賞など客観的な事実)

職歴欄への具体的なレイアウトと書き方のルール

プロジェクト経験を記載する際は、会社名・入社年月の行の下に、少しインデント(字下げ)をして記載すると見やすくなります。

【基本のレイアウト例】

Plaintext

平成28年 4月 株式会社〇〇 入社
       システム開発部に配属
       ・大手金融機関向け基幹システム刷新プロジェクト(PMとして10名を統括)
       ・自社ECサイトのリニューアル開発(リーダーとして工期を1ヶ月短縮)
令和 3年 3月 一身上の都合により退社

このように、主なプロジェクトを箇条書きで抜粋し、最後に「※詳細は職務経歴書に記載」と添えるのが最もスマートな書き方です。全てのプロジェクトを書くのではなく、応募先企業の業務に関連性が高いものや、自身が中心となって成果を出したものを2〜3つ厳選してください。

【職種別】採用担当者に響くプロジェクトの書き方事例

職種によって、アピールすべきプロジェクトの要素は異なります。それぞれの特性に合わせた書き方のポイントと例文を紹介します。

1. ITエンジニア・SEの場合

エンジニアの場合、採用担当者が知りたいのは「開発対象(何を作ったか)」と「ポジション(役割)」です。

  • 書き方のポイント:システムの種類(Web系、業務系など)と、担当フェーズや役割を明記します。使用言語などは履歴書では省略し、職務経歴書に詳しく書くのが無難ですが、スペースに余裕があれば「(Java/AWS)」のようにカッコ書きで添えると親切です。
  • 記入例:・物流倉庫管理システムの要件定義および基本設計(PL担当)・スマートフォン向けソーシャルゲームのサーバーサイド開発(Java)

2. コンサルタント・営業職の場合

無形商材を扱う職種では、「顧客の規模」や「プロジェクトのテーマ(課題)」が重要になります。

  • 書き方のポイント:クライアントの業界やプロジェクトの目的(コスト削減、新規事業など)を記載します。守秘義務がある場合は社名を伏せ、「大手製造業」「外資系金融機関」といった表現を用います。
  • 記入例:・大手小売業向けDX推進プロジェクト(業務プロセス改善によりコスト20%削減)・官公庁向け大規模イベントの企画・運営統括(予算規模5億円)

3. 企画・マーケティング・クリエイティブ職の場合

制作物や企画そのものが成果となる職種では、「具体的な成果物名」や「数字での結果」が最強のアピールになります。

  • 書き方のポイント:キャンペーン名やサイト名、あるいは達成したKPI(PV数、売上増など)を具体的な数字で示します。
  • 記入例:・新商品「〇〇」の発売記念プロモーション企画(SNSキャンペーンで10万フォロワー獲得)・オウンドメディア立ち上げおよび編集長業務(月間100万PV達成)

避けるべきNGな書き方と注意点

プロジェクト経験を書く際に、やってしまいがちな失敗があります。これらは採用担当者の理解を妨げるため注意が必要です。

1. 社内用語やプロジェクトコードの使用

「プロジェクト・アルファ」「第3次中期計画推進」など、社内の人間にしか分からない名称は避けましょう。「営業支援システム導入」のように、誰が読んでも分かる一般的な言葉に翻訳して記載します。

2. 役割の曖昧さ

単にプロジェクト名を列挙しただけでは、「その中で何をしたのか」が見えません。「メンバーとして参加しただけ」なのか「主導した」のかでは評価が全く異なります。必ず(リーダー)(メンバー)などの役割を併記してください。

3. 守秘義務違反

具体的な企業名や未公開のプロジェクト内容を詳しく書きすぎることは、コンプライアンス意識が低いとみなされるリスクがあります。固有名詞が出せない場合は、「大手通信キャリア」「国内最大級のECサイト」など、規模感が伝わる抽象表現に留めてください。

履歴書と職務経歴書の連携が合格への鍵

履歴書の職歴欄におけるプロジェクト記載は、あくまで「予告編」です。ここで「おっ、大規模な案件を回せる人だな」「この分野に強そうだな」と興味を持たせ、詳細な職務経歴書へと誘導することがゴールです。

履歴書では要約力と整理能力をアピールし、職務経歴書で専門性と熱意を伝える。この役割分担を意識して作成することで、書類選考という最初の関門をスムーズに突破できるはずです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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