ゴミ収集員(廃棄物収集運搬業)の書類選考を突破する履歴書の書き方。体力と責任感をアピールする志望動機と自己PRのコツ
社会インフラを支えるエッセンシャルワーカーとして、景気に左右されにくく安定した需要がある「ゴミ収集員(廃棄物収集運搬業)」。公務員としての採用だけでなく、民間委託企業の求人も多く、未経験から挑戦しやすい職種として人気が高まっています。
しかし、「体力があれば誰でも受かる」と安易に考えて履歴書を作成すると、書類選考で落とされてしまうことも少なくありません。採用担当者は、体力だけでなく「真面目さ」や「協調性」、「安全意識」を厳しくチェックしているからです。
ここでは、ゴミ収集員の採用担当者が履歴書のどこを見ているのか、そして未経験からでも「採用したい」と思わせる志望動機や自己PRの書き方について詳しく解説します。
ゴミ収集員の採用担当者が履歴書で重視する3つのポイント
ゴミ収集の仕事は、決まったルートを回り、パッカー車(塵芥収集車)への積み込みと運転を行う業務です。採用担当者が履歴書から読み取りたいのは、主に以下の3点です。
1. 早朝勤務に対応できる「規則正しい生活習慣」と「体力」
ゴミ収集の朝は早く、遅刻は業務に大きな支障をきたします。「朝に強いこと」や「健康管理ができていること」は必須条件です。また、重量物を繰り返し運ぶため、体力への自信も重要な評価ポイントとなります。
2. チームで安全に作業できる「協調性」
基本的にドライバーと作業員の2〜3名一組でチームを組んで動きます。車両のバック誘導や積み込み時の声掛けなど、相方との連携が取れないと重大な事故につながりかねません。そのため、独断専行ではなく協調性があるかどうかが重視されます。
3. 地域住民に見られても恥ずかしくない「真面目さ」
ゴミ収集は地域住民の目の前で行う仕事です。だらしない服装や態度、乱暴な運転は即クレームにつながります。履歴書の文字が丁寧か、写真の身だしなみが整っているかといった点から、誠実な人柄であるかが判断されます。
【職歴欄】運転経験と安全意識を具体的にアピールする
職歴欄では、これまでの経験がゴミ収集の現場でどう活かせるかを伝えます。
運転業務の経験がある場合
ドライバー経験や、営業などで社用車を運転していた経験がある場合は大きな強みになります。
- 運転していた車種: 「2tトラック」「ハイエース」など具体的に記載。
- 運転頻度: 「毎日」「週3回」など。
- 安全実績: 「5年間無事故無違反」など、安全運転ができることを強調します。
体力仕事の経験がある場合
建設業、引越し、倉庫作業などの経験があれば、「体力に自信がある」ことの裏付けになります。
- 具体的な作業内容: 「重量物の運搬」「屋外での作業」など、過酷な環境でも働けるタフさをアピールしましょう。
異業種(デスクワークなど)からの転職の場合
体力面のアピールが難しい場合は、「正確なルーチンワークが得意」「時間厳守の徹底」など、業務を確実に遂行できる真面目さを強調します。また、趣味でスポーツジムに通っているなど、体力維持の努力をしていることを自己PR欄で補足すると良いでしょう。
【免許・資格欄】運転免許の種類は「限定条件」まで正確に書く
ゴミ収集車(パッカー車)の運転には、車両の大きさによって必要な免許が異なります。特に平成29年(2017年)の法改正以降、普通免許で運転できる範囲が変わっているため、正確な記載が必要です。
- 中型免許(8t限定)を持っている場合平成19年6月以前に取得した普通免許は、現在「中型(8t限定)」となっています。これは2t〜4tのパッカー車を運転できる強力な武器ですので、必ず**「中型自動車第一種運転免許(8t限定)」**と記載してください。
- 準中型免許を持っている場合平成29年3月12日以降に取得した普通免許では2tトラックを運転できない場合があります。準中型免許を取得している場合は、必ず記載しましょう。
- AT限定の場合パッカー車はMT(マニュアル)車であることも多いです。AT限定の場合は正直に「(AT限定)」と書き、もし限定解除の予定があれば備考欄に書くのも一つの手です。
【志望動機】「安定」だけでなく「社会貢献」を主軸にする
「給料が良いから」「早く帰れそうだから」といった条件面だけの志望動機は、「楽をしたいだけ」と捉えられかねません。採用される志望動機には、以下の要素を盛り込みましょう。
例文1:社会貢献性と体力をアピールする(未経験者向け)
「私はこれまで、体を動かす仕事を通じて自身の健康維持と体力向上に努めてまいりました。貴社の『地域の美化と公衆衛生を支える』という社会的意義の大きい業務に魅力を感じ、私の体力を活かして地域社会に貢献したいと考え志望いたしました。早起きは得意であり、チームワークを大切にしながら、安全かつ迅速な収集業務に取り組みたいと考えております。」
例文2:安定性と長期就業の意欲をアピールする
「人々の生活に不可欠なインフラを支える仕事で、腰を据えて長く働きたいと考え志望いたしました。前職の配送業では、時間厳守と安全運転を徹底し、5年間無事故無違反を継続いたしました。この経験を活かし、住民の方々に信頼される収集員として、丁寧かつ確実な業務遂行に尽力いたします。」
【自己PR】現場で求められる「元気」と「気配り」を伝える
自己PRでは、現場で活躍できる具体的なイメージを持たせることが大切です。
- 元気な挨拶とコミュニケーション:ゴミ出しをする住民の方への挨拶や、ペアを組む作業員との声掛けができることをアピールします。「前職の接客業で培った、明るい挨拶と丁寧な対応を活かします」などは好印象です。
- 早朝勤務への適性:「学生時代から野球部に所属し朝練を続けていたため、早起きには自信があります」といったエピソードは、遅刻のリスクが低い人材として評価されます。
ゴミ収集員の履歴書は、華やかな経歴よりも「真面目さ」「健康」「安全意識」が重要です。丁寧な文字で作成し、誠実な人柄を伝えることで、書類選考の突破を目指してください。





