2025.11.20

履歴書の「以上」の正しい書き方と位置。学歴・職歴欄をスマートに締めくくるマナー

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履歴書の作成において意外と迷いやすいのが、学歴や職歴欄の最後を締めくくる「以上」の書き方です。これまで自分の経歴をアピールするために丁寧に書いてきたにもかかわらず、最後の締めくくり方でマナー違反をしてしまっては、画竜点睛を欠くことになりかねません。「以上」というたった二文字ですが、そこには「私の経歴はここで全てです」と宣言する重要な役割があります。ここでは採用担当者に好印象を与えるための「以上」の正しい位置や書き方のルール、そしてよくある疑問について詳しく解説します。

Contents

学歴・職歴欄における「以上」の基本的な配置ルール
「現在に至る」と「以上」の配置バランスと改行の有無
行が足りなくてスペースがない場合の「以上」の書き方
免許・資格欄や本人希望欄に「以上」は必要か
「以上」を書き忘れたり間違えたりした場合の評価への影響

学歴・職歴欄における「以上」の基本的な配置ルール

履歴書の学歴・職歴欄において、「以上」を書く位置には明確なルールが存在します。基本的には、最終経歴を書き終えた行の「1行下の右端」に記載します。同じ行に続けて書いてはいけませんし、左寄せや中央揃えにするのもマナー違反となります。

具体的な手順としては、まず学歴・職歴をすべて書き終えます。在職中の場合は「現在に至る」、退職済みの場合は「一身上の都合により退社」などが最終行になります。その次の行に移り、右端に「以上」と記入します。これにより、採用担当者は「これ以降に経歴の続きはない」と瞬時に判断することができ、情報の漏れがないことを確認できます。ビジネス文書において「以上」で結ぶことは基本中の基本ですので、履歴書においてもこのルールを遵守することが、社会人としての常識を備えていることの証明になります。

「現在に至る」と「以上」の配置バランスと改行の有無

転職活動中の履歴書では、職歴欄の最後に「現在に至る」と記載するケースが多くなります。この場合の「以上」とのバランスについても注意が必要です。「現在に至る」は、職歴の最終行（現在の勤務先）の下の行に左寄せで記載するのが一般的です。そして「以上」は、その「現在に至る」と同じ行の右端に記載します。

つまり、「現在に至る」と「以上」は同じ行に並ぶことになります。左端に「現在に至る」、右端に「以上」という配置です。もし「現在に至る」を使わず、「一身上の都合により退社」で終わる場合は、その次の行の右端に「以上」のみを記載します。改行するかどうかは、直前の言葉が何であるかによって変わりますが、原則として「以上」という言葉だけが右端にポツンと置かれる形（あるいは現在に至るとセットの形）が、最も美しく正しいレイアウトとなります。

行が足りなくてスペースがない場合の「以上」の書き方

職歴が多くて履歴書の行数がギリギリになってしまい、「以上」を書くための新しい行が確保できないというケースもあります。このような場合でも、「以上」を省略することは避けるべきです。スペースがない場合の緊急的な対処法としては、最終経歴と同じ行の右端に記載することも許容範囲とされています。

例えば、「令和〇年〇月一身上の都合により退社」と書いた後、少しスペースを空けて、同じ行の右端に「以上」と記入します。ただし、これはあくまで例外的な措置です。基本的には行数に余裕を持たせることが望ましいため、学歴欄の書き出しを調整する（中学校卒業ではなく高校卒業から書くなど）か、職歴欄の行数が多いフォーマットの履歴書を選び直すことをお勧めします。窮屈な履歴書は見づらくなるため、レイアウト全体を見直す良い機会と捉えてください。

免許・資格欄や本人希望欄に「以上」は必要か

履歴書には学歴・職歴欄以外にも、免許・資格欄や本人希望記入欄、志望動機欄などがありますが、これらの欄にも「以上」と書くべきか迷うことがあります。結論から言えば、学歴・職歴欄以外には「以上」と書く必要はありません。

免許・資格欄に資格を書き終えた後や、本人希望欄の最後に「以上」と書いてしまうと、かえって違和感を与えてしまいます。これらの欄は箇条書きや文章で記載するものであり、経歴のような時系列のデータではないため、「締めくくり」を強調する必要性がないからです。あくまで「以上」は、学歴と職歴という、人生の経歴情報の終了を示すためのサインとして、該当箇所のみに使用するというルールを覚えておいてください。

「以上」を書き忘れたり間違えたりした場合の評価への影響

もし提出した履歴書で「以上」を書き忘れてしまった場合、それだけで不採用になるということはまずありません。しかし、採用担当者によっては「書類作成が少し甘い」「詰めが甘い性格かもしれない」という印象を持つ可能性があります。特に事務職や秘書など、正確な文書作成能力が求められる職種では、こうした細かなマナーが見られていることもあります。

書き忘れたことに気づいたとしても、修正液や修正テープを使って後から書き足すのは厳禁です。履歴書は公的な文書ですので、修正跡があることの方がマイナス評価につながります。もし提出前であれば、面倒でも新しい用紙に書き直すのが鉄則です。細部まで完璧に仕上げる姿勢こそが、仕事に対する誠実さと熱意の表れとして評価されます。「たかが二文字」と思わず、最後まで気を抜かずに作成してください。

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