履歴書の通勤時間が「5分」の場合の正しい書き方とは?近さを強みに変えるアピール術
転職活動で履歴書の「通勤時間」欄を記入する際、自宅から会社までが非常に近く、所要時間が数分程度の場合にどう書けばよいか迷う方は少なくありません。
「5分と正直に書いていいのか?」「0時間と書くと変に思われないか?」と不安になるかもしれませんが、正しいルールを知っておけば迷うことはありません。ここでは、通勤時間が極端に短い場合の正しい書き方やマナー、そして「近さ」を選考で有利に働かせるためのポイントについて解説します。
通勤時間が「5分」の場合の正しい記入ルール
通勤時間が1時間未満の場合、時間の欄を空欄にせず**「0時間」**と記入するのが基本ルールです。5分の場合は以下のように記載します。
【正しい記入例】
- 「約 0時間 05分」
- 「0時間 05分」
ポイント1:「0時間」を必ず記入する
「時間」の欄を空欄にしたり、横線を引いたりするのではなく、「0」と記入します。これにより「書き忘れではない」ことを明確に伝えます。
ポイント2:5分単位で切り上げる
履歴書の通勤時間は、一般的に5分単位で記載する慣習があります。
もし実際の所要時間が「3分」や「4分」であっても、切り上げて**「5分」**と記載するのがスマートです。
- 実測3分 → 「0時間 05分」
- 実測7分 → 「0時間 10分」
ポイント3:移動手段を明確にする必要がある場合
基本的に通勤時間は「片道の所要時間」のみを書きますが、徒歩のみの場合は、欄外や本人希望記入欄などに「徒歩通勤」と書き添えておくと、交通費が不要であることを企業側に伝えやすくなります。
「家が近い」ことは選考で有利になるのか?
「通勤時間5分」と書くと、「家が近いから選んだだけだと思われないか(志望度が低いと思われるのではないか)」と心配する方もいます。しかし、企業側にとって「通勤時間が短いこと」は、以下のような大きなメリットとして捉えられることが多く、むしろプラス評価につながるケースがあります。
- 交通費のコスト削減企業にとって通勤交通費は固定費の一つです。徒歩や自転車で通える圏内であれば、交通費の支給が不要(または少額)になるため、採用コストの面で有利になります。
- 緊急時の対応力天候不良や交通機関の遅延による遅刻のリスクがほぼありません。また、業務上のトラブルなどで急な出勤が必要になった際にも駆けつけやすい点は、特に店舗運営や管理業務などにおいて重宝されます。
- 定着率の高さと体調管理長時間の通勤はストレスや疲労の原因となります。通勤時間が短ければ、その分プライベートや休息に時間を充てられるため、健康を維持しやすく、長く働き続けてくれる可能性が高いと判断されます。
志望動機で「近さ」を伝える際の注意点
「家が近い」ことはメリットですが、志望動機のメインにしてしまうのは避けるべきです。「近ければどこでもいいのか」と思われてしまうリスクがあるためです。
志望動機を書く際は、あくまで「仕事内容」や「企業の魅力」を第一に挙げ、近さは**「長く働くための付加価値」**として添える程度に留めましょう。
【良い志望動機の構成例】
「貴社の〇〇という事業方針に深く共感し、私の××の経験を活かして貢献したいと考えております。また、自宅から徒歩圏内であるため、通勤の負担なく業務に集中し、地域に根ざして長期的に安定して勤務できる点にも魅力を感じております。」
このように、「仕事への熱意」を伝えた上で、「近さ=安定勤務・業務への集中」とポジティブに結びつけることで、説得力のあるアピールになります。
まとめ
通勤時間が5分などの短時間であっても、履歴書には**「0時間 05分」**と正確に記載しましょう。それは決してマイナス要素ではなく、企業にとっても採用メリットのある重要な情報です。
近さを「手抜き」ではなく「働きやすさ」や「貢献のしやすさ」としてアピールできれば、書類選考においても強力な武器となります。自信を持って記載してください。





