履歴書の電話番号欄が3行ある場合の書き方マナー|固定電話なし・緊急連絡先の対処法
転職活動で履歴書を作成していると、使用するフォーマットによっては電話番号を記入する欄が広く取られていたり、3行分(自宅・携帯・緊急連絡先など)の記入スペースがあったりして、書き方に迷うことがあります。
「携帯電話しか持っていない場合、他の行はどうすればいいのか」「3行すべて埋める必要があるのか」といった疑問を持つ方は少なくありません。電話番号欄は、採用担当者が面接の日程調整などで連絡を取るための重要なライフラインです。ここでは、電話番号欄が複数行ある場合の正しい書き方や、固定電話がない場合の対処法、そして空いたスペースの有効活用術について詳しく解説します。
電話番号欄が3行ある場合の基本的な使い分け
履歴書の様式によって異なりますが、電話番号欄が複数行(3行程度)設けられている場合、一般的には以下の情報を記入することが想定されています。
- 自宅電話番号(固定電話)
- 携帯電話番号
- 緊急連絡先(またはFAX、方呼出など)
採用担当者にとって最も重要なのは「応募者本人と確実に連絡が取れること」です。そのため、必ずしもすべての行を電話番号で埋める必要はありません。自身の状況に合わせて、連絡がつきやすい番号を優先的に記載し、不要な欄は適切に処理するのがマナーです。
固定電話がない場合は「なし」と記載して問題ありません
現代においては、固定電話を持たず携帯電話のみを利用している方が大半です。そのため、履歴書に固定電話の番号が記載されていなくても、選考で不利になることは一切ありません。
もし「自宅電話」と「携帯電話」の欄が分かれているフォーマットを使用している場合、固定電話を持っていなければ、自宅電話の欄には**「なし」**と記載します。空欄のままにしておくと「書き忘れ」と誤解されるリスクがあるため、明確に「ない」ことを示すのが親切です。
あるいは、自宅電話の欄に携帯電話番号を記載し、携帯電話の欄に「同上」と書く方法もありますが、スマートに見せるなら「なし」とするか、そもそも携帯電話番号のみを記入する欄があるフォーマットを選ぶのも一つの手です。
3行目にある「緊急連絡先」や「方呼出」の書き方
電話番号欄の3行目や別の枠に「緊急連絡先」や「方呼出(かたよびだし)」という項目がある場合の書き方について解説します。
緊急連絡先の書き方
緊急連絡先は、現住所(自宅)と異なる場所に連絡してほしい場合のみ記入します。例えば、実家に帰省している期間が長い場合や、現住所とは別に確実に連絡がつく親族の連絡先などです。
もし現住所と同じで問題ない場合(自分自身の携帯電話で十分な場合)は、**「同上」**と記入します。わざわざ同じ住所や電話番号を繰り返して書く必要はありません。
方呼出(かたよびだし)の書き方
「方呼出」とは、他人の家に同居(下宿など)しており、その家の世帯主の名字と自分の名字が異なる場合に使う項目です。「(世帯主の名字)様方呼出 (自分の名前)」のように使い、電話に出た人に取り次いでもらうためのものです。
一人暮らしや、家族と同居していて名字が同じ場合は使用しませんので、この欄は空欄にするか、枠がある場合は「なし」と記載します。
空いた行を有効活用して「連絡可能な時間帯」を書くテクニック
もし電話番号欄がフリースペースのように広く、3行程度の余裕がある場合は、連絡先を記載した下の行を「補足情報」として活用することをお勧めします。
在職中の転職活動では、日中に電話に出られないことが多いはずです。そこで、携帯電話番号の下に括弧書きで連絡のつきやすい時間帯や手段を記載しておくと、採用担当者とのすれ違いを防ぐことができます。
【記入例】
090-0000-0000(携帯)
※平日は18時以降であれば電話に出られます。
※日中は留守番電話、またはメールを頂けますと幸いです。
このように記載しておけば、3行分のスペースを有効に使いつつ、相手への配慮(ビジネスマナー)をアピールすることができます。
基本的な電話番号記入のマナーと注意点
最後に、電話番号を記入する際の基本的なマナーを確認しておきましょう。
- ハイフンを入れる電話番号は「09012345678」と続けて書くのではなく、「090-1234-5678」のようにハイフン(-)を入れて読みやすくします。
- 数字は算用数字で横書きの履歴書であれば、数字は「1、2、3」といった算用数字(アラビア数字)を使用します。
- 日中連絡がつく番号をメインに「自宅」と「携帯」の両方がある場合でも、日中持ち歩いている携帯電話番号をメインの連絡先として目立つように記載するか、備考欄などで「日中は携帯電話へご連絡ください」と誘導します。
履歴書の電話番号欄は、あなたと企業をつなぐ重要なホットラインです。形式(3行など)にとらわれすぎず、「相手が連絡を取りやすい状態にする」ことを最優先に考えて記入してください。





