18歳の履歴書作成ガイドと高卒・未経験から就職を成功させる書き方のポイント
18歳で就職活動や転職活動を始める際、初めて書く履歴書に戸惑う方は少なくありません。高校在学中の就職活動、高校卒業後の就職、あるいは一度就職したものの早期離職して次の仕事を探す場合など、状況は様々です。まだ職歴が浅い、あるいは全くない状態で、どのように自分をアピールすればよいのでしょうか。
18歳という若さは、ポテンシャル採用において最大の武器になります。採用担当者は経験の有無よりも、仕事に対する意欲や基本的なマナー、そして素直さを重視しています。ここでは18歳の方に向けた履歴書の正しい書き方や、学歴・職歴欄のルール、そして若さを武器にするための志望動機のポイントについて詳しく解説します。
18歳の履歴書作成において採用担当者が重視するポイント
18歳の応募者に対して、企業側は即戦力としてのスキルや豊富な経験を求めているわけではありません。最も重視しているのは、社会人としての基礎が身につきそうか、そして長く真面目に働いてくれるかというポテンシャルと人物面です。
履歴書を作成する際は、丁寧な文字で書かれているか、誤字脱字がないか、写真の貼り方が雑ではないかといった基本的な部分が厳しくチェックされます。これらは仕事への取り組み方を映す鏡だからです。経験がない分、丁寧さや誠実さを書類全体で表現することが、書類選考を突破するための第一歩となります。
2006年と2007年生まれの学歴および入学卒業年度早見表
履歴書を書く際に最も間違いやすいのが、入学や卒業の年号です。18歳の方は、誕生日によって学年が異なります。以下の早見表を参考に、ご自身の生まれ年と月を確認して正確に記入してください。
2006年(平成18年)4月2日から2007年(平成19年)4月1日生まれの方
この期間に生まれた方は、2025年3月に高校を卒業した世代(現在社会人1年目など)にあたります。
中学校卒業
2022年(令和4年)3月
高等学校入学
2022年(令和4年)4月
高等学校卒業
2025年(令和7年)3月
2007年(平成19年)4月2日から2008年(平成20年)4月1日生まれの方
この期間に生まれた方は、2026年3月に高校卒業予定の世代(現在高校3年生)にあたります。
中学校卒業
2023年(令和5年)3月
高等学校入学
2023年(令和5年)4月
高等学校卒業見込み
2026年(令和8年)3月
※留年や浪人がなくストレートに進学した場合の年月です。ご自身の状況に合わせて調整してください。
学歴欄は中学校卒業から記載するのが一般的です
転職活動やアルバイトの履歴書において、学歴欄をどこから書き始めるべきか迷うことがありますが、18歳の場合は中学校卒業から記載するのが一般的です。義務教育終了の時点から書くことで、その後の進路が分かりやすくなります。
中学校については、学校名を正式名称で記入し、卒業年月のみを記載します。高等学校については、入学年月と卒業年月(または卒業見込み年月)の両方を記載します。高校名も略さず、県立や私立なども正確に書いてください。また、専門コースや学科がある場合は、それも記載することでアピール材料になります。
高校を中退している場合は、高校入学の行の下に中途退学と記載します。その際、家庭の事情や進路変更など、やむを得ない理由や前向きな理由があれば簡潔に書き添えることで、ネガティブな印象を和らげることができます。
職歴欄におけるアルバイト経験と正社員経験の書き方
18歳の方の多くは、職歴欄に書くべき正社員経験がない、あるいは非常に短いというケースが大半です。この場合、どのように記載すべきか解説します。
正社員経験がない場合
正社員として働いた経験がない場合は、職歴欄の1行目に「なし」と左寄せで記入し、その下の行の右端に「以上」と記載するのが基本ルールです。ただし、応募する職種に関連するアルバイト経験を長く続けていた場合や、アピールしたいスキルがある場合は、アルバイト経験を記載しても構いません。その際は、会社名(店舗名)の横に「(アルバイトとして勤務)」と明記し、担当していた業務内容を簡潔に添えると良いでしょう。
短期で退職した場合
高校卒業後に就職し、数ヶ月で退職してしまった場合でも、正社員として雇用保険や社会保険に加入していたのであれば、職歴として必ず記載する必要があります。短期間での退職を隠すと、雇用保険の手続きなどで入社後に発覚し、経歴詐称としてトラブルになるリスクがあります。「一身上の都合により退社」と正直に記載し、面接などで退職理由と今後の意欲をしっかり説明できるように準備しておくことが大切です。
志望動機で若さと学ぶ意欲をアピールする方法
経験が浅い18歳にとって、志望動機は最大の自己PRの場です。「なぜこの仕事を選んだのか」という興味のきっかけと、「入社後にどうなりたいか」という未来のビジョンを熱意を持って伝えます。
例えば、「以前からものづくりに興味があり、貴社の製品が多くの人の生活を支えている点に魅力を感じました。未経験ではありますが、先輩方から技術を吸収し、一日も早く戦力になれるよう体力と根性を持って取り組みます」といったように、素直さと向上心をアピールします。
「家から近い」「給料が良い」といった条件面だけでなく、仕事内容への関心や、長く働きたいという定着への意欲を示すことが、採用担当者に好印象を与えるポイントです。
未成年が就職活動をする際の保護者の同意について
18歳は成人年齢に達しているため、法律上は保護者の同意なしに労働契約を結ぶことが可能です。しかし、企業によっては独自の規定や慣習として、採用時に保護者の同意書や身元保証人の署名を求める場合があります。
特に高校在学中の方や、卒業して間もない方の場合は、トラブル防止の観点から保護者に就職活動の状況を報告し、理解を得ておくことがスムーズな入社につながります。企業から同意書の提出を求められた場合は、速やかに保護者に相談し対応するようにしてください。
証明写真と提出前の最終チェックで差をつける
履歴書の印象を大きく左右するのが証明写真です。私服やスマートフォンの自撮り写真は避け、スーツを着用して写真館や証明写真機で撮影したものを使用しましょう。髪型を整え、明るい表情で撮影することで、社会人としての自覚があることをアピールできます。
書き上げた履歴書は、提出前に必ず見直しを行います。誤字脱字はないか、西暦と和暦(元号)が統一されているか、日付は提出日になっているかなどをチェックします。修正テープの使用は厳禁ですので、書き間違えた場合は新しい用紙に書き直すのがマナーです。最後の一手間にこだわる丁寧さが、あなたの信頼性を高め、採用への道を切り開きます。





