転職活動の履歴書。バイク免許は資格欄に書くべきか
転職における履歴書の資格欄とバイク免許
転職活動において履歴書の資格欄を埋める際、保有している「バイク免許(自動二輪車免許)」を記載すべきかどうか悩まれる方は少なくありません。自動車の運転免許(普通自動車第一種運転免許)は多くの職種で汎用性が高いため記載が推奨されますが、バイク免許に関しては、応募先企業の業務内容や通勤事情によって、その扱いや評価が分かれることがございます。
バイク免許を記載すべきケース
結論から申しますと、バイク免許は国家資格でありますので、履歴書に記載すること自体に問題はございません。特に以下のようなケースでは、積極的に記載すべきであります。
まず第一に、応募先企業の業務でバイクを使用する可能性がある場合です。例えば、郵便や新聞の配達、バイク便、あるいはデリバリー業務、さらには警察官や警備会社など、業務遂行にバイクの運転が必須、あるいは歓迎される職種においては、即戦力であることを示す重要なアピールポイントとなります。
第二に、バイクを通勤手段として使用したいと考えている場合です。郊外の工場や、公共交通機関でのアクセスが不便な勤務地の場合、自力で通勤できる手段を持っていることは、採用担当者にとって安心材料となります。
バイク免許の正式名称と正しい書き方
履歴書の資格欄に記載する際は、普段使っている「原付」「中免(中型)」「大型」といった略称ではなく、必ず免許証に記載された「正式名称」で記述するのがビジネスマナーであります。
原付免許の書き方
排気量50cc以下の原付バイクの免許です。
(記載例)
「〇〇年〇月 原動機付自転車免許 取得」
普通二輪免許(400cc以下)の書き方
いわゆる中型バイクなどが運転できる免許です。
(記載例)
「〇〇年〇月 普通自動二輪車免許 取得」
※AT(オートマチック)限定の場合は、「〇〇年〇月 普通自動二輪車免許(AT限定) 取得」と記載します。
大型二輪免許(401cc以上)の書き方
排気量制限のない大型バイクの免許です。
(記載例)
「〇〇年〇月 大型自動二輪車免許 取得」
複数の免許を持っている場合の書き方
普通自動車免許とバイク免許の両方を持っている場合、原則として取得した順に記載します。もし、同日に交付されている(あるいは履歴書の行数に余裕がない)場合は、上位の免許や、業務に関連性の高い免許を優先して記載するか、あるいは1行にまとめて記載することも許容されます。
(まとめ書きの例)
「〇〇年〇月 普通自動車第一種運転免許(普通自動二輪車免許 含む) 取得」
書かない方が無難なケースと判断基準
一方で、あえてバイク免許を記載しない方が無難なケースも稀にございます。
応募先企業の業務にバイクが全く関係なく、かつ、企業が従業員の安全管理上、バイク通勤や私生活でのバイク運転を快く思っていない(事故リスクを懸念している)場合などが考えられます。
また、資格欄に記載すべき業務関連の資格(例。簿記、TOEIC、専門資格など)が多数あり、枠が足りない場合は、優先順位の低いバイク免許の記載を省略することは合理的な判断と言えます。
結論。応募先との関連性で判断する
バイク免許の記載は、応募先企業の業務内容や通勤事情との「関連性」で判断します。業務で活かせるなら必須のアピール材料とし、全く関係がない場合は、資格欄のスペースや面接での話題作り(趣味としてのツーリングなど)の観点から、記載するかどうかを柔軟に判断するのが賢明であります。





