転職活動の履歴書。ダイソー（100均）のものは使用しても良いのか

転職活動と履歴書準備。ダイソーの選択肢

転職活動を始める際、応募書類として必須となる履歴書の準備が必要となります。履歴書用紙は、文房具店や書店だけでなく、近年ではダイソー（DAISO）などの100均（100円ショップ）でも手軽に入手できるようになりました。コスト（費用）を抑えて効率的に準備を進めたいと考える方にとって、ダイソーの履歴書は魅力的な選択肢の一つであります。しかし、採用選考というフォーマルな場面において、ダイソーで購入した履歴書を使用しても問題ないのか、採用担当者にマイナスの印象を与えないかと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ダイソーの履歴書は選考に影響するか（結論）

結論から申しますと、ダイソー（100円ショップ）で購入した履歴書用紙を使用したからといって、それ自体が書類選考で不利になることはありません。採用担当者が履歴書において最も重視しているのは、用紙の購入場所や価格ではなく、そこに記載されている「内容」そのものであります。応募者の学歴や職歴、保有資格、そして何よりも志望動機や自己PRといった項目から、応募者の人柄やスキル、熱意を判断しようとしています。

ダイソーで履歴書を選ぶ際の注意点（1）サイズ

ダイソーの履歴書用紙を使用する場合でも、その「選び方」には注意が必要です。まず「サイズ」であります。履歴書には主に「A4サイズ」（見開きA3）と「B5サイズ」（見開きB4）の二つの規格があります。現在の転職活動においては、ビジネス文書の標準サイズであり、併せて提出する職務経歴書（通常A4で作成）とサイズを統一できるという観点から、「A4サイズ」の履歴書を選ぶことが一般的であり、推奨されています。ダイソーで購入する際も、このA4サイズのものを選ぶのが無難であります。

ダイソーで履歴書を選ぶ際の注意点（2）フォーマット（様式）

次に、履歴書の「フォーマット（様式）」であります。ダイソーで販売されている履歴書にも、JIS規格（日本産業規格）に準拠したものや、転職者向けに「職歴欄」のスペースが広く取られているもの、あるいは「自己PR欄」や「志望動機欄」が大きいものなど、様々な種類があります。自身のキャリア（職歴の多さ）や、アピールしたい内容（自己PRを重視したいなど）に合わせて、最適なフォーマット（様式）が印刷された履歴書を選ぶことが重要です。

ダイソーで履歴書を選ぶ際の注意点（3）セット内容と品質

ダイソーの履歴書は、多くの場合、履歴書用紙が複数枚（例。4枚入りなど）と、提出用の封筒がセットになって販売されています。応募する企業数に対して必要な枚数が揃っているか、また、A4サイズの履歴書を折らずに入れられる適切なサイズ（角形A4号または角形2号）の封筒がセットになっているかを確認します。封筒の色も、ビジネスシーンにふさわしい「白色」が望ましいです。また、用紙の品質についても、極端に薄すぎて裏写りしないかなど、清潔感のあるビジネス文書として適切かどうかを、確認することも大切であります。

重要なのは「内容」を丁寧に作成すること

どのような履歴書用紙を選ぶにせよ、最も重要なのは、その用紙に記載する「内容」の質であります。手書きで作成する場合は、誤字脱字のないよう、丁寧な文字（楷書）で誠実に記入することが、採用担当者への熱意を伝える上で不可欠であります。用紙の価格にかかわらず、その一枚一枚に自身のキャリアと熱意を込めて作成する姿勢が、転職成功の鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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