営業職の転職。職務経歴書で実績をアピールする書き方
営業職の職務経歴書で採用担当者が注目する点
営業職の転職活動において、職務経歴書は自身の「営業力」を証明するための最も重要な書類です。採用担当者は、応募者がどのような商材を、どのような顧客に対し、どのような手法で販売し、そして何よりも「どれだけの実績を上げたのか」を具体的に知りたいと考えています。営業職は成果が数値で表れやすい職種であるため、客観的な実績と、その実績を支えた営業プロセスやスキルを明確に記載する必要があります。
職務要約。営業としての強みを簡潔に
職務経歴書の冒頭に記載する職務要約は、採用担当者が最初に目を通す部分です。ここでは、自身の営業キャリアの概要を簡潔にまとめます。例えば、「〇〇業界において約〇年間、一貫して法人向けの新規開拓営業に従事してきました」といった形で、経験年数、業界、顧客対象(法人・個人)、得意な営業スタイル(新規・既存など)を端的に示し、強みを伝えます。
職務経歴。具体的な業務内容と商材
職務経歴欄には、在籍した企業ごとに、具体的な業務内容を記載します。「何を」(取り扱った商材やサービス、その単価)、「誰に」(顧客層、業界、法人か個人か)、「どのように」(新規開拓、ルートセールス、インサイドセールス、代理店営業など)販売していたのかを明確にします。担当エリアや顧客数なども、可能であれば記載すると具体性が増します。
最大のアピールポイント「営業実績」の書き方
営業職の職務経歴書において、核となるのが「営業実績」の項目です。ここは必ず具体的な「数値」を用いて記載します。例えば、「売上目標〇〇円に対し、実績〇〇円(達成率〇〇%を〇期連続で達成)」「所属営業〇〇名中、第〇位の成績(〇〇年度)」「新規開拓社数〇〇社(前年比〇〇%増)」といった形で、客観的な事実を示します。この数値的根拠が、自身の営業力を証明する最大の武器となります。
実績を支えたプロセスのアピール
数値的な実績だけではなく、その成果を出すために「どのような工夫やプロセスを用いたか」を補足することも重要です。例えば、「CRMを活用した顧客分析に基づき、提案の精度を高めた」「関連部署(例。開発、製造)との連携を密にし、顧客ニーズを的確に反映させた」など、実績の再現性を感じさせるプロセスを具体的に記載します。
自己PR。営業スタイルと再現性の提示
自己PR欄では、職務経歴で示した実績やプロセスを踏まえ、自身の「営業スタイル」や「強み」(例。課題発見能力、関係構築力)をまとめます。そして、その強みが応募先企業の商材や市場において、どのように活かせるのか、どう貢献できるのかを具体的に述べます。前職までの成功体験が、次の職場でも再現可能であることを論理的にアピールすることが、書類選考を通過するために不可欠です。





