転職回数が多い場合の職務経歴書。テンプレートの選び方と活用術
転職回数が多い場合の職務経歴書とテンプレート
転職回数が多い場合、職務経歴書の作成において、自身の経歴をどのように提示すべきか悩むことがあります。採用担当者は、職歴の多さから「定着性」や「キャリアの一貫性」に懸念を抱く可能性があるためです。インターネットなどで入手できる職務経歴書のテンプレート(雛形)は作成の助けになりますが、自身の状況に合わせて最適な形式を選び、内容を工夫する必要があります。
一般的なテンプレート(編年体式)の注意点
職務経歴書のテンプレートとして最も一般的なのは、時系列に沿って職歴を記載する「編年体式」です。しかし、転職回数が多い場合、この形式をそのまま使用すると、在籍期間の短さや転職の多さが目立ちやすくなる可能性があります。これが採用担当者の懸念を強めてしまうことも考えられます。
転職回数が多い場合に適した「キャリア式」テンプレート
転職回数が多い方や、複数の企業で多様なスキルを培ってきた方には、「キャリア式」のフォーマット(テンプレート)の活用が適している場合があります。キャリア式とは、時系列ではなく、職務内容や専門分野(例。「営業経験」「事務経験」「マネジメント経験」など)ごとに経歴をまとめて記載する形式です。
キャリア式テンプレートの構成とメリット
キャリア式のテンプレートは、多くの場合、「職務要約」の次に「職務分野ごとの経歴」を記載する構成になっています。この形式のメリットは、たとえ所属した企業が複数であっても、一貫して特定の分野で経験を積んできたことを明確に示せる点にあります。在籍期間よりも「どのようなスキルを保有しているか」を効果的にアピールできます。
テンプレート活用のポイント。カスタマイズの重要性
テンプレートは、あくまで職務経歴書を作成するための「骨組み」です。ダウンロードしたテンプレートをそのまま使うのではなく、自身の強みが伝わるようにカスタマイズすることが重要です。例えば、応募先企業が求めているスキルや経験に合わせて、記載する職務分野の順番を入れ替えたり、関連性の高い実績を詳細に記載したりする工夫が求められます。
職務要約と自己PRでの補足
キャリア式のテンプレートを用いる場合でも、冒頭の「職務要約」は非常に重要です。ここで、複数の企業を経験した背景にある一貫したキャリアの軸や、培ってきた専門性を簡潔に伝えます。また、「自己PR」欄では、多様な環境で培った適応能力や、今後は腰を据えて貢献したいという意欲を具体的に示すことで、採用担当者の懸念を払拭することが期待できます。





