職務経歴書における簿記（簿記）の書き方とアピール方法

転職活動において、応募書類はご自身の経験と能力を伝える重要なものであります。その中で、簿記（簿記）の資格や知識は、ご自身の専門性や数字に対する強さを客観的に証明する有効な情報となります。経理・財務部門はもちろんのこと、多くの職種でその素養は評価されます。

職務経歴書と履歴書の使い分け

まず、資格そのものを記載する基本的な場所は、履歴書の「免許・資格」欄であります。ここには「日商簿記検定試験〇級 合格」といった正式名称と取得年月日を正確に記載します。

職務経歴書で簿記スキルを伝える意義

一方、職務経歴書は、ご自身の実務能力を具体的にアピールする書類であります。そのため、単に資格名を記載するだけでなく、その簿記の知識を「実務でどのように活かしてきたか」を具体的に示すことが、採用担当者にご自身の貢献度をイメージさせる上で重要となります。

経理・事務職における実務経験の書き方

経理事務や一般事務などの職務経験がある場合、簿記の知識が業務に直結していることを具体的に示します。例えば、「簿記〇級の知識を活かし、会計ソフト（〇〇使用）への仕訳入力、伝票整理を担当」や、「月次決算の補助業務として、売掛金・買掛金の管理、残高照合を行った」といった形で、担当した業務内容と結びつけて記述します。

他職種での簿記知識の活用方法

営業職や企画職、あるいは販売職など、一見すると経理と直接関係ない職種であっても、簿記の知識はご自身の強みとしてアピールできます。例えば、「営業担当として、簿記の知識に基づいた原価意識を持ち、利益率を考慮した見積書の作成を心掛けた」や、「店舗の売上・仕入管理の補助業務を担当した」といった記述が考えられます。

学習中であることのアピール

もし、現時点では資格を取得しておらず、学習中である場合でも、その意欲を自己PR欄などで補足することは有効であります。「現在、貴社の〇〇業務に活かすため、日商簿記検定〇級の取得に向けて学習中であり、〇月に受験予定です」といった形で、前向きな姿勢を伝えることができます。

知識を実務能力の裏付けとする

職務経歴書における簿記の書き方は、単なる資格の一覧ではありません。その知識が、ご自身の「数値管理能力」「コスト意識」「正確な事務処理能力」といった実務能力の裏付けとなっていることを、具体的な業務経験と共に示すことが、採用担当者への効果的なアピールに繋がります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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