職務経歴書の書き方・美容師の経験を伝えるアピール方法

転職活動において、職務経歴書はご自身の経験とスキルを伝える重要な書類あります。美容師の職務経歴書を作成する際は、その高い「技術力」と「接客力」、そしてお客様を美しく導く「提案力」を具体的に示すことが求められます。採用担当者は、ご自身がどのようなスタイリスト（またはアシスタント）として活躍してきたのかを具体的に知りたがっています。

勤務先の業態と規模の明記

まず、ご自身がどのような美容室（サロン）で経験を積んできたのかを明確に記載します。例えば、トータルビューティーサロン、ヘアカット専門店、あるいは特定の客層（例：ファミリー層、富裕層）に特化したサロンなど、勤務先の「業態」や「特徴」を記します。併せて、「セット面の数」や「スタッフ数」といった規模感を補足することで、ご自身が経験してきた業務の環境が採用担当者に伝わりやすくなります。

スタイリストとしての技術レベルの具体化

ご自身の核となる技術力を具体的に示します。単に「スタイリスト業務」と記載するだけでなく、「カット（ショート、ボブ、ロングなど得意なスタイル）」「ヘアカラー（デザインカラー、白髪染め、ブリーチ）」「パーマ（デジタルパーマ、縮毛矯正）」など、ご自身が対応可能な技術の範囲を詳細に記述します。

アシスタントとしての経験の記述

アシスタントとしての経験も、ご自身の基礎力を示す重要な情報あります。「シャンプー、トリートメント」「カラー剤の塗布」「パーマのワインディング（ロッド巻き）」「ブロー、スタイリング」「受付業務、電話対応」など、スタイリストのサポートとしてどのような業務を正確に、かつ迅速に遂行してきたのかを具体的に示します。

接客力とカウンセリング能力

美容師の仕事は、お客様との信頼関係の上に成り立っています。ご自身がお客様とどのように向き合ってきたかをアピールします。例えば、「お客様の髪質や骨格、ライフスタイルを考慮した丁寧なカウンセリングを実施」「お客様の要望を正確にヒアリングし、イメージを共有する提案を心掛けた」といった、ご自身の接客スキルや傾聴力を具体的に記述します。

売上への貢献と実績（指名数など）

ご自身の貢献度を客観的に示すため、可能な限り「実績」を記載します。スタイリストであれば、「月間の個人売上〇〇円」や「指名客数〇〇名（またはリピート率〇％）」といった数値は、ご自身の技術力と顧客満足度の高さを証明する強力な材料となります。

店舗運営への貢献（物販・後輩指導）

日々の施術業務に加え、店舗運営に関わる業務経験もアピールポイントとなります。例えば、シャンプーやトリートメント、スタイリング剤といった「店販（物販）」における販売実績や、在庫管理・発注業務の経験であります。また、もし「後輩スタッフやアシスタントへの技術指導（OJT）」を担当した経験があれば、それはご自身の技術レベルの高さと指導力を示すものとなります。

保有資格の明記

ご自身の専門性を客観的に証明するため、「美容師免許」は取得年月と共に必ず明記します。もし、「管理美容師」の資格を取得している場合や、着付け、メイク、アイラッシュといった他の美容関連の資格や研修修了実績があれば、それも併記し、ご自身の対応可能な領域の広さを示します。

経験を整理し、専門性を伝える

美容師の経験は、ご自身の「技術力」「デザイン力」「提案力」「接客力」を多角的に示すものです。これらの経験を職務経歴書で具体的に示すことが、採用担当者からの信頼を得て、次のステップに進むための鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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