職務経歴書の書き方・業務委託の経験を伝える方法

転職活動において、職務経歴書はご自身のキャリアと能力を伝える重要な書類あります。その際、会社員としての経験だけでなく、「業務委託」として働いた経験をどのように記載すべきか、悩む方もいらっしゃるかもしれません。業務委託の経験は、ご自身の専門性や主体性を証明する貴重なキャリアの一部であり、その書き方次第で強力なアピール材料となります。

業務委託経験を職歴として記載する意義

まず、業務委託として活動していた期間も、ご自身の職歴として誠実に記載することが重要あります。もし記載しなかった場合、その期間が不自然な「空白期間（ブランク）」として採用担当者に映り、不要な懸念を抱かせる可能性があるためです。雇用形態に関わらず、ご自身がどのような業務に従事してきたのかを示すことが大切あります。

契約形態の正確な明記

職務経歴書に記載する際は、採用担当者に正確な情報が伝わるよう、契約形態を明記します。一般的には、契約先の企業名やプロジェクト名の横に「（業務委託）」と書き加えます。このように誠実に情報を開示する姿勢は、ご自身の信頼性を高めることにも繋がります。

業務内容の具体性が鍵

採用担当者が知りたいのは、ご自身がどのような専門性を持ち、どのような業務を遂行できるのかという点であります。業務委託の場合、担当した業務内容を具体的に記述することが、会社員としての経験を記載する際にも増して重要となります。

担当した業務・プロジェクトの記述

どのような契約先（クライアント）から、どのような業務を委託されていたのかを明確にします。例えば、「〇〇（契約先企業名、守秘義務に配慮し『大手IT企業』などと匿名化する場合もあり）より、△△（例：Webサイトのコンテンツ記事作成）業務を受託」といった形で記載します。

遂行した業務の詳細

単に「記事作成」と書くだけでなく、「月間〇〇本の記事作成（企画、構成、執筆、CMS入稿まで）を担当」といった形で、ご自身が担当した業務の範囲や量を具体的に示します。エンジニアであれば、担当したプロジェクト概要、ご自身の役割、使用した技術などを明記します。

主体性・自己管理能力のアピール

業務委託契約は、多くの場合、会社員のように細かな指示や管理を受けません。ご自身でスケジュールを管理し、納期を守り、求められる品質（成果物）を納品する必要があります。この経験は、ご自身の「高い自己管理能力」「計画性」「責任感」といった主体的な姿勢をアピールする強力な証拠となります。

成果や貢献の示し方

その業務を通じて、どのような成果を出したのか、どのように貢献したのかを記述します。「納期遵守率１００％を維持」や「作成した記事が検索順位〇位を獲得し、クライアントの集客に貢献」といった具体的な実績は、ご自身の専門性の高さを裏付けます。

経験を整理し、専門性を伝える

業務委託で培った専門的なスキルや、主体的に業務を完遂する自己管理能力は、一般企業への転職においても高く評価される強みであります。ご自身の経験を具体的に、かつ自信を持って職務経歴書に記載することが、書類選考を通過する鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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