職務経歴書で避けたい表現・意図せず評価を下げるNGワード
転職活動において、職務経歴書はご自身の経験と能力を伝える重要な書類であります。その内容は当然ながら重要でありますが、使用する「言葉選び」や「表現方法」一つで、採用担当者に与える印象が大きく変わってしまうことがあります。ご自身の意図とは裏腹に、評価を下げてしまう可能性のある、避けるべき表現(NGワード)について解説します。
具体性に欠ける抽象的な表現
職務経歴書で最も避けるべきは、具体性に欠ける抽象的な表現であります。例えば、「売上向上に貢献しました」や「業務を頑張りました」といった記述は、ご自身がどのように行動し、どのような結果を出したのかが採用担当者に全く伝わりません。ご自身の能力を客観的に示すためには、具体的な行動や、可能であれば「数値」(例:売上〇%向上、作業時間〇時間削減)を用いて記述することが不可欠であります。
受け身・指示待ちと捉えられる表現
ご自身の業務経験を記述する際、その表現が受け身になっていないか注意が必要であります。「〇〇業務を担当させてもらいました」や「上司の指示のもと〇〇を行いました」といった表現は、悪意がなくとも、採用担当者には「主体性がない」「指示待ち」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。ご自身が主体的に「〇〇業務を担当しました」「〇〇を提案・実行しました」といった、能動的な言葉を選ぶことが重要であります。
過度な謙遜や自信のない表現
ご自身の経験をアピールする場である職務経歴書において、過度な謙遜は逆効果であります。「大した経験ではありませんが」や「〇〇程度の業務しかできませんが」といった自信のない表現は、ご自身の市場価値を自ら下げてしまうことになります。ご自身の経験は、事実として「〇〇業務の経験があります」「〇〇のスキルを保有しています」と、客観的かつ堂々と記載すべきであります。
社内用語・専門用語の多用
採用担当者は、ご自身が以前在籍していた企業の内部事情や、その業界特有の専門用語すべてに精通しているわけではありません。その会社でしか通用しない独自のプロジェクト名や略語、あるいは高度すぎる専門用語を多用すると、ご自身の経験が正確に伝わらない可能性があります。誰が読んでも理解できるよう、できるだけ一般的で平易なビジネス用語に置き換えるか、必要な場合は簡潔な補足説明を加える配慮が求められます。
ネガティブな表現や他責的な言葉
職務経歴書は、ご自身の前向きな意欲と能力をアピールする書類であります。たとえ事実であったとしても、前職への不満(例:「会社の体制に不満があったため」)や、他責的な表現(例:「上司と合わなかったため」)を記載することは、ご自身の評価を下げることにつながります。退職理由は「一身上の都合により退職」と簡潔に記し、もし面接で問われた場合は、ご自身のキャリアプランといった前向きな視点で説明できるように準備しておくことが賢明であります。
言葉を選び、ご自身の価値を伝える
職務経歴書は、ご自身の経験を客観的に、かつ具体的に伝えるためのビジネス文書であります。意図せずご自身の評価を下げてしまうNGワードを避け、ご自身の強みや貢献意欲が的確に伝わる言葉を選ぶことが、書類選考を通過する鍵となります。





