職務経歴書の書き方・営業職の例文とアピール方法

営業職の転職活動において、職務経歴書はご自身の営業力と実績を伝える最も重要な書類あります。採用担当者は、ご自身が即戦力として貢献できる人材であるかを判断するため、具体的な記述を求めています。ここでは、営業職の職務経歴書を作成する上で参考となる「例」を挙げながら、効果的なアピールの方法を解説します。

営業職の職務経歴書で重視される点

営業職の職務経歴書で採用担当者が最も注目するのは、「客観的な数値」による実績と、その実績を上げるための「主体的な行動」であります。どのような顧客に対し、どのような提案を行い、結果としてどれだけの成果を上げたのか。そのプロセスが具体的に示されている必要があります。

職務要約の例文とポイント

職務要約は、ご自身のキャリアの概要を採用担当者に伝える導入部分であります。ここでのポイントは、ご自身の専門性と実績を数行で簡潔に示すことです。

例えば、「大学卒業後、〇〇業界にて約〇年間、一貫して法人営業に従事してきました。特に新規開拓における課題解決型の提案を得意としており、直近の３年間は、継続して売上目標１２０％以上を達成しました。」といった記述が考えられます。

職務経歴詳細・業務内容の書き方

職務経歴の詳細欄では、担当した業務内容を具体的に記述します。単に「営業活動」と書くだけでは、ご自身の経験は伝わりません。

例えば、「〇〇（商材名）の法人向け新規開拓営業を担当。主な顧客層は〇〇業界の中小企業。テレアポおよび既存顧客からの紹介によるアプローチを主に行いました。」といった形で、誰に、何を、どのように販売していたのかを明確にします。

実績の具体的な示し方・数値化の例

営業職の職務経歴書において、実績の数値化は不可欠であります。客観的な数字は、ご自身の貢献度を明確に示します。

例えば、「売上実績：〇〇円（年間、達成率〇％）。営業〇名中〇位。」といった達成度や、「新規顧客獲得件数：〇〇件（月平均）。」といった具体的な行動量を示す例があります。

成果に至るプロセスの記述例

数値という「結果」だけではなく、その結果を出すために「どのような工夫や行動をしたか」というプロセスを補足することが、ご自身の能力を示す上で非常に効果的であります。

例えば、「顧客の潜在ニーズを深掘りするため、訪問時のヒアリング項目を独自に整備しました。その結果、〇〇（関連商材）のクロスセルに繋がり、客単価の向上に貢献しました。」といった記述が考えられます。

自己PRの例文とポイント

自己PR欄は、これまでの経験を通じて得た強みが、応募先企業でどのように活かせるのかをアピールする場であります。

例えば、「前職で培った〇〇業界への深い知見と、高い課題解決能力を活かし、貴社の〇〇部門の売上拡大に即戦力として貢献する所存です。」といった形で、貢献意欲を具体的に示します。

経験を整理し、価値を伝える

職務経歴書は、ご自身の営業としての価値を伝えるための重要な資料であります。具体的な業務内容と、数値を伴った実績、そして成果に至るプロセスを明確に示すことで、採用担当者に伝わる書類を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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