職務経歴書はなぜ必要か・その役割と重要性

転職活動において、応募書類として履歴書とあわせて職務経歴書の提出を求められることが一般的あります。履歴書だけでは不十分なのか、なぜ職務経歴書が必要とされるのか、その役割と重要性について解説します。

職務経歴書が果たす採用選考での役割

職務経歴書は、採用担当者が応募者のこれまでのキャリアを詳細に把握し、自社が求める人物像やスキルと合致するかどうかを判断するための、非常に重要な書類あります。中途採用の選考は、多くの場合この書類の内容に基づいて進められます。

履歴書と職務経歴書の明確な違い

履歴書が、ご自身の氏名、住所、学歴、職歴の概要といった基本的なプロフィールを示す書類であるのに対し、職務経歴書は、これまでの「職務経験の中身」を具体的に伝える役割があります。いつ、どの会社で、どのような業務に携わってきたのかを詳細に記すものです。

採用担当者が「職務内容」から知りたいこと

採用担当者は、職務経歴書に記載された職務内容から、ご自身がどのような実務能力を持っているのか、どのような範囲の業務までを遂行できるのかを読み取ろうとします。単に「営業職」と書くだけでなく、何を、誰に、どのように販売してきたのかという具体性が求められます。

ご自身の「スキル」と「実績」を伝える書類

職務経歴書は、ご自身がこれまでの経験を通じてどのようなスキルを培い、どのような「実績」や「成果」を上げてきたのかを、客観的な事実として提示するための書類でもあります。ご自身の強みや専門性を、具体的なエピソードや（可能であれば）数値と共にアピールする場となります。

即戦力としてのアピールと意欲の提示

中途採用において企業が求めるのは、多くの場合「即戦力」であります。職務経歴書は、ご自身がその企業に入社した後、すぐに活躍できる人材であることを、過去の経験に基づいて証明するために必要とされます。ご自身の経験が、応募先企業でどのように貢献できるのかを示すためのプレゼンテーション資料とも言えます。

ご自身のキャリアを客観的に示すため

職務経歴書は、ご自身の歩んできたキャリアを客観的に整理し、その価値を採用担当者に正しく伝えるために不可欠な書類あります。ご自身の経験と能力を具体的に言語化し、応募先企業との接点を見出すこと。それが、この書類が必要とされる最大の理由であります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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