職務経歴書における研修期間の書き方
研修期間は職務経歴に含まれるか
転職活動で使用する職務経歴書には、これまでの職務経験を記載します。入社直後に行われる新人研修や、中途入社時の導入研修も、その企業に在籍していた期間内の出来事であり、職務経歴の一部です。しかし、それを職務経歴書にどのように記載するかは、その研修の内容や、ご自身のキャリア全体における位置づけによって異なります。
新卒入社時の研修(新人研修)の扱い
新卒で入社した際に行われる、ビジネスマナーや社会人としての基礎を学ぶ集合研修は、多くの場合、職務経歴書に詳細を記載する必要はあまりありません。これらは、その後の配属先での業務を行うための前提となる導入部分と見なされるためです。通常は、配属後の具体的な業務内容を中心に記述します。
中途入社の場合の研修について
中途採用で入社した場合も、その企業独自のシステムやルールを学ぶための導入研修が行われることがあります。これも新人研修と同様に、その後の本配属先での業務内容に含めて捉えられることが多く、研修期間だけを特別に抜き出して記載するケースは稀です。
研修内容をスキルとして記載する方法
ただし、その研修がご自身の専門性やスキルをアピールする上で有効である場合は、記載を検討します。例えば、数ヶ月にわたる専門的な技術研修(プログラミング言語の習得など)や、社内選抜を経て参加した高度なマネジメント研修などです。その場合は、職務経歴詳細の業務内容欄に、「入社後、〇〇(研修内容)に関する導入研修(〇ヶ月間)を受講し基礎を習得。その後、〇〇部に配属。」といった形で、簡潔に事実を補足することができます。
研修期間のみで退職した場合の書き方
やむを得ない事情などで、研修期間中、あるいは研修直後に退職に至った場合でも、その企業への在籍事実は職務経歴書に誠実に記載する必要があります。短期間の在籍であっても、それを記載しないと経歴に空白期間(ブランク)が生まれ、採用担当者に疑問を抱かせる可能性があります。その際は、職務経歴欄に在籍期間と企業名を明記し、業務内容の欄に「入社後研修(ビジネスマナー、〇〇基礎など)を受講。」といった形で、何を行っていたのかを客観的に記述します。





