職務経歴書の書き方・契約社員の経験を効果的に伝える方法

転職活動において、職務経歴書はご自身のキャリアを伝える重要な書類です。その際、雇用形態が契約社員であった経験をどのように記載すべきか、悩む方もいらっしゃるかもしれません。契約社員として培った経験も、ご自身の貴重なスキルや実績であり、書き方次第で強力なアピール材料となります。

契約社員の経験を記載する意義

まず大切なのは、契約社員であったことを隠したり、曖昧にしたりする必要はないということです。採用担当者は、ご自身がどのような環境で、どのような業務に取り組んできたかを知りたいと考えています。雇用形態に関わらず、そこで得た実務経験や専門知識は、ご自身の能力を示す重要な要素です。

雇用形態の正確な明記

職務経歴書に記載する際は、採用担当者に正確な情報が伝わるよう、雇用形態を明記します。一般的には、勤務先企業名の横や、職務内容の欄に「（契約社員）」と書き加えます。このように誠実に情報を開示する姿勢は、ご自身の信頼性を高めることにも繋がります。

業務内容を具体的に記述する

契約社員であったとしても、業務内容の記述方法は正社員の場合と何ら変わりません。担当した業務を具体的に、かつ詳細に書き出すことが重要です。「〇〇業務を担当」といった抽象的な表現ではなく、「〇〇システムを使用したデータ入力」「月次報告書の作成補助」「顧客からの電話問い合わせ対応（一日平均〇件）」など、どのような業務を、どの程度の範囲で行っていたのかが伝わるように記述します。

成果や工夫した点をアピールする

任された業務の中で、ご自身が主体的に工夫した点や、それによって得られた成果があれば、積極的にアピールします。例えば、「業務フローの見直しを提案し、作業時間を短縮した」「マニュアルを整備し、チーム内の業務効率化に貢献した」など、雇用形態に関わらない主体的な行動は高く評価されます。

契約更新の実績が示す信頼

もし、契約期間が満了する際に何度も契約が更新されていた場合、それはご自身の勤務態度が真面目であり、求められる業務を安定して遂行できる人材であるという客観的な証拠となります。契約更新の事実を補足することも、ご自身の信頼性を示す上で有効な場合があります。

経験を活かし、貢献意欲を伝える

契約社員として培った経験やスキルが、応募先企業でどのように活かせるのかを、ご自身の言葉で具体的に説明することが大切です。雇用形態に関わらず、ご自身がどのような貢献ができるのかを明確に示すことが、書類選考を通過する鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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