職務経歴書を提出する際のクリップの留め方
転職活動において、応募書類はご自身をアピールするための大切な顔となります。書類の内容を充実させることはもちろんですが、その「提出の仕方」にも、ご自身の仕事に対する姿勢や相手への配慮が表れます。特に書類が複数枚にわたる場合、クリップでどのようにまとめるかは、基本的なビジネスマナーの一つです。
応募書類はクリップで留めるのが基本
職務経歴書が複数枚になる場合や、履歴書とあわせて提出する際には、書類がバラバラにならないよう一つにまとめる必要があります。この時、ビジネスマナーとして適切なのは、ホッチキス(ステープラー)ではなく、クリップ(ゼムクリップなど)を使用することです。
ホッチキスではなくクリップを選ぶ理由
採用担当者は、受け取った応募書類をコピーしたり、スキャンしてデータで管理したりすることがあります。もし書類がホッチキスで留められていると、採用担当者はまず芯を外す作業を行わなければなりません。これは手間がかかるだけでなく、書類を破損してしまうリスクもあります。クリップであれば、簡単に取り外しができ、書類を傷つけることもありません。このように、相手の都合を配慮するという点が、クリップを使用する大きな理由です。
複数枚の職務経歴書を留める位置
職務経歴書自体が、A4用紙で2枚、3枚と複数枚にわたることは珍しくありません。その場合は、まず職務経歴書のページ順が正しいことを確認し、左上の角(ひだりうえのかど)をクリップでしっかりと留めます。これにより、職務経歴書が一つのまとまった書類として扱われます。
他の応募書類とまとめる順番
郵送や手渡しで提出する際、一般的には送付状(添え状)、履歴書、職務経歴書の順に重ねます。職務経歴書がすでに複数枚でまとめられている場合でも、この順番で全てを重ね、最後に全体をもう一度、左上の角でクリップで留めます。こうすることで、採用担当者が読む順番通りに書類を手に取ることができます。
適切なクリップの選び方
使用するクリップは、装飾のない、銀色の一般的なクリップを選ぶのが無難です。色付きのものや、デザイン性の高いプラスチック製のものなどは、ビジネス文書である応募書類にはふさわしくないと見なされる可能性があります。書類の枚数に対して大きすぎる、あるいは小さすぎるクリップも避け、書類をしっかりと留められる適切なサイズを選びます。
細部への配慮が丁寧さとして伝わる
書類の留め方一つにも、ご自身の丁寧さや気配りが表れます。採用担当者に「仕事が丁寧な人だ」という好印象を与えるためにも、こうした小さなマナーを大切にし、万全の状態で応募書類を提出することを心掛けてください。





