職務経歴書の書き方・既卒者が経験を伝える方法
既卒と職務経歴書の必要性
既卒者として転職活動を行う際、職務経歴書の提出を求められることが多くあります。新卒採用とは異なり、既卒採用は中途採用の枠組みで行われることが一般的です。そのため、新卒時に使用したエントリーシートではなく、これまでのご自身の経歴をまとめた職務経歴書が、応募者の経験や意欲を判断する基本の書類となります。正社員としての職務経験がない場合でも、ご自身が仕事に対してどのように取り組めるかを示すために重要な役割があります。
正社員経験がない場合の記述内容
既卒者の方で、正社員としての勤務経験がない場合、「何を書けば良いのか」と悩むかもしれません。その場合、職務経歴書には、主にアルバイトやパートタイム、あるいはインターンシップでの経験を記載します。採用担当者は、雇用形態に関わらず、ご自身がどのような業務を担当し、どのようなスキルを身につけ、どのように貢献しようと努力したかを知りたいと考えています。
アルバイト経験を具体的に示す方法
アルバイト経験を記載する際は、単に「飲食店で接客」と書くだけでは、ご自身の強みは伝わりません。担当した具体的な業務内容を書き出すことが重要です。例えば、「お客様のご案内、注文対応、レジ会計、新人の指導、在庫管理」といったように、どのような役割を担っていたのかを詳細に記述します。そこで工夫した点や、意識していたことを加えると、より効果的なアピールになります。
職務要約の役割
職務経歴書の冒頭には、これまでの経験を簡潔にまとめた「職務要約」を記載することをお勧めします。正社員経験がない場合でも、「大学在学中から約〇年間、〇〇のアルバイトに従事し、接客の基本とチームで動くことの重要性を学びました」といった形で、ご自身の経験の核となる部分を示すことができます。これにより、採用担当者はご自身の人となりや経験の概要を素早く把握できます。
学業や資格取得の記述
もし、卒業後に資格取得のための学習や、専門学校への通学などをしていた場合は、その内容を記載することも有効です。空白期間(ブランク)がなぜ生じたのかを説明すると同時に、ご自身が目標を持って自己研鑽に取り組んでいた姿勢を示すことができます。応募先の職務に関連する学習であれば、大きなアピールポイントとなります。
自己PR欄での意欲の伝え方
既卒者の場合、これまでの経験を応募先の仕事でどのように活かせるか、そして入社への高い意欲を「自己PR」欄で示すことが特に重要です。アルバイトなどで培ったコミュニケーション能力や課題解決能力が、応募先企業の業務でどのように役立つと考えているのかを、ご自身の言葉で具体的に説明します。経験が浅いことを補う熱意と、今後の成長への期待感を持たせることが鍵となります。





