職務経歴書に「勤務地」を記載する理由と書き方
職務経歴書における勤務地情報の位置づけ
転職活動で提出する職務経歴書は、ご自身のキャリアとスキルを具体的に示すための書類です。その中で「勤務地」(=業務に従事していた場所)を記載すべきか、またどのように記載するかは、ご自身の経歴を補足する上で一つのポイントとなります。履歴書に「現住所」を記載するのとは異なり、職務経歴書の勤務地は、ご自身がどのような環境で経験を積んできたかを示す情報となります。
勤務地を記載する利点
職務経歴書に勤務地を明記することは、必須ではありませんが、記載することで採用担当者に伝わる情報が増えるという利点があります。例えば、応募先企業が複数の支社や拠点を持っている場合、ご自身がどの拠点で勤務していたのかが明確になります。また、応募先の勤務地とご自身の前職の勤務地が近ければ、その地域での土地勘や知識があると判断される材料にもなり得ます。
勤務地の具体的な記載方法
勤務地を記載する場合、一般的には職務経歴詳細の各勤務先企業の概要欄(会社名や事業内容などを記す部分)に含めるのが分かりやすいです。「【勤務地】東京都〇〇区」や「【勤務地】大阪府〇〇市」といった形で、都道府県名や市区町村名までを簡潔に記載します。詳細な住所まですべてを記す必要はありません。
転勤などで複数の勤務地を経験した場合
一つの会社に在籍中に、転勤や異動によって勤務地が変わった経験も、ご自身のキャリアの重要な一部です。その場合は、職務経歴を時系列で記載する中で、異動の事実と共に新しい勤務地を明記します。「〇年〇月 〇〇支店へ異動(勤務地:福岡県福岡市)」といった形で、所属部署の変更と併記すると、キャリアの変遷が分かりやすくなります。
全国転勤の経験がアピールになることも
特に、全国規模で事業展開する企業において、複数の地域での勤務を経験していることは、ご自身の「環境適応能力」や「多様な市場での経験」を示すアピールポイントとなる場合もあります。ご自身の経験が応募先でどのように活かせるかを考え、情報の取捨選択をすることが大切です。





