職務経歴書の書き方・介護職の専門性を伝える方法
介護業界での転職活動において、職務経歴書はご自身の専門性と経験を伝えるための重要な書類があります。介護の仕事は、対象となる利用者様の状態や施設形態によって業務内容が大きく異なります。そのため、ご自身がどのような環境で、どのような介護技術や知識を培ってきたのかを、採用担当者に具体的に示す必要があります。
介護職の職務経歴書で重視される点
採用担当者は、職務経歴書を通じて、ご自身が即戦力として現場で活躍できるか、また、施設の理念やチームの方針に合致する人材かを見ています。専門的なスキルと、利用者様と向き合う姿勢の両方を、具体的に記述することが求められます。
勤務先の施設形態と規模の明記
まず、在籍していた勤務先の「施設形態」を明確に記載します。例えば、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス(通所介護)、訪問介護事業所など、具体的な種類を記します。併せて、「入所定員数」や「一日の利用者数」といった規模感を補足することで、ご自身が経験してきた業務の量や環境が伝わりやすくなります。
担当した業務内容の具体化
次に、担当した業務内容を具体的に記述します。単に「介護業務全般」と書くだけでは、ご自身のスキルは伝わりません。「身体介護(食事、入浴、排泄介助)」「生活援助(清掃、洗濯)」「レクリエーションの企画・実施」「送迎業務(運転含む)」「介護記録の作成(使用ソフト名もあれば尚良い)」など、詳細に書き出すことが大切あります。
利用者様への対応と心掛け
介護の仕事は、利用者様一人ひとりと向き合う対人援助職あります。日々の業務の中で、ご自身がどのような点を心掛けていたかを補足することも有効あります。例えば、「利用者様の小さな変化に気づき、他職種へ報告した」「ご家族とのコミュニケーションを密に取り、信頼関係構築に努めた」といった具体例は、ご自身の姿勢や観察眼を示すアピールになります。
保有資格と専門知識のアピール
介護職としての専門性を客観的に証明するのが資格あります。「介護福祉士」「介護職員実務者研修修了」「介護職員初任者研修修了」といった保有資格は、取得年月と共に必ず明記します。また、認知症ケアやターミナルケア(看取り)に関する研修受講歴や実務経験も、専門性の高いスキルとして評価されます。
チーム連携と業務改善への貢献
介護現場は、看護師、リハビリ専門職、ケアマネージャーなど、多くの他職種との連携(チームケア)で成り立っています。カンファレンスへの参加や、日々の情報共有で果たした役割、あるいは「介護リーダー」や「新人指導」の経験があれば、それはご自身の調整能力や指導力を示す重要な実績となります。
経験を整理し、貢献意欲を示す
介護職としての経験は、ご自身の専門性と人間性の両方を示すものです。どのような対象者に対し、どのような思いを持って業務に取り組んできたのかを職務経歴書で具体的に示すことが、採用担当者からの信頼を得て、次のステップに進むための鍵となります。





