職務経歴書と英語力のアピール方法
グローバル化が進む現代の転職市場において、英語力は多くの企業で求められる重要なスキルの一つです。応募書類において、ご自身の英語能力をいかに的確に、そして効果的に伝えるかは、書類選考を通過する上で大切なポイントになります。外資系企業への応募か、国内企業への応募かによっても、そのアピール方法は異なります。
英文レジュメ(英文職務経歴書)の作成
外資系企業や海外のポジションに応募する際、日本の職務経歴書の代わりに「英文レジュメ(Resume)」の提出を求められることが一般的です。これは、単に日本の職務経歴書を日本語から英語に翻訳したものではなく、形式や重視されるポイントが異なる、独自の書類です。
英文レジュメと日本の職務経歴書の違い
日本の職務経歴書が時系列に沿って職務内容を詳細に記述する傾向があるのに対し、英文レジュメは、応募する職務に最も関連性の高いスキルや実績を強調し、A4用紙1枚から2枚程度に簡潔にまとめることが主流です。形式も逆編年体(新しい順)が好まれ、実績を具体的な動詞で表現することが求められます。
日本の職務経歴書で英語力を示す方法
国内企業へ応募する際や、英文レジュメが不要な場合でも、日本の職務経歴書の中でご自身の英語力をアピールすることは可能です。これは通常、「活かせる経験・スキル」欄や「資格」欄、あるいは「自己PR」欄に記載します。
語学資格(TOEICなど)の記載
英語力を客観的に示す最も一般的な方法は、TOEIC、TOEFL、英検などの語学資格のスコアや級を記載することです。例えば「TOEIC L&R TEST 〇〇点(〇年〇月取得)」のように、具体的な点数と取得時期を明記します。これにより、採用担当者はご自身の基礎的な英語レベルを把握できます。
実務経験としての英語使用歴
資格のスコア以上に採用担当者が重視するのが、実務における英語の使用経験です。例えば、職務内容の詳細欄や自己PR欄において、「海外支社との英語によるメール・電話対応(毎日〇件程度)」「英文契約書の読解・修正補助」「社内会議での英語プレゼンテーション(月1回)」など、具体的にどのような場面で、どの程度の頻度で英語を使用してきたかを記述します。
応募先企業に合わせたアピール
最終的に、英語力をどのようにアピールするかは、応募先企業がどの程度の英語レベルを求めているかによります。外資系企業や英語が公用語の企業であれば、英文レジュメの準備が不可欠です。国内企業であれば、資格スコアと実務経験をバランスよく記載し、ご自身がその職務で求められる英語力を持っていることを具体的に示してください。





