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履歴書の「ポートフォリオ」。採用担当者に“見てもらう”ための正しい書き方

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転職活動(中途採用)において、デザイナー、ライター、エンジニア、マーケターといったクリエイティブ職・専門職では、「履歴書」「職務経歴書」と並んで、**「ポートフォリオ(制作実績集)」**の提出が求められることが一般的です。

履歴書や職務経歴書があなたの「経歴」や「スキル」を“言葉”で説明するものだとしたら、ポートフォリオは、そのスキルを**“客観的な証拠”**として証明する、最も重要な「プレゼンテーション資料」です。

しかし、多くの応募者が悩むのが、「履歴書という“決まったフォーマット”の、どこにポートフォリオの情報を書けばよいか?」という点です。

せっかく素晴らしいポートフォリオ(WebサイトやPDF)を準備していても、採用担当者に気づいてもらえなければ、その価値はゼロになってしまいます。

ここでは、採用担当者に確実にあなたの実績を見てもらうための、履歴書への正しい「ポートフォリオ」の記載方法について詳しく解説します。


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1. ポートフォリオ提出のNG例(これでは見られない)

まず、採用担当者に「配慮が足りない」「PCスキルが低い」と判断されかねない、NGな記載方法を確認しましょう。

  • NG1:「書かない」→ 論外です。クリエイティブ職・専門職の応募でポートフォリオの提示がないのは、「アピールする実績がない」と見なされても仕方がありません。
  • NG2:URL(リンク)が「クリック」できない→ Eメール(PDF)で提出する場合、URLがただの文字列になっており、採用担当者がそれをコピー&ペーストしないと見られない状態は、非常に不親切です。
  • NG3:パスワードが「分かりにくい」→ 守秘義務(しゅひぎむ)などでポートフォリオにパスワードをかけるのは問題ありません。しかし、そのパスワードが履歴書や送付状(メール本文)のどこにも記載されていないと、採用担当者は確認の連絡を入れる手間が発生し、その時点で選考の熱が冷めてしまう可能性があります。
  • NG4:「履歴書」の枠(欄)に無理やり詰め込む→ 履歴書の「自己PR」欄などに、実績を羅列(られつ)して「ポートフォリオ」と称するのはNGです。履歴書は「要約」、ポートフォリオは「詳細な実績集」と、役割を分けましょう。

2. 履歴書の「どこに」ポートフォリオを書くか

では、履歴書のどの欄に記載するのが、最もスマートで伝わりやすいのでしょうか。

主に3つの適切な場所があります。

1. 「本人希望記入欄」(または「特記事項」欄)

(最も推奨される場所)

履歴書の一番下にあるこの欄は、応募者の「補足情報」を伝えるために最適なスペースです。

ここに、ご自身のポートフォリオの「URL(Webサイト)」や、「別添(べってん)で提出する」旨を記載するのが、最も一般的で確実な方法です。

2. 「自己PR」欄

ご自身の「強み」とセットで、その「証拠」としてポートフォリオのURLを記載する方法です。

(例)

「私の強みは〇〇です。これまでに手がけた制作実績(ポートフォリオ)は、以下のURLよりご覧いただけますと幸いです。 URL:https://…」

(※ただし、スペースが限られるため、URLが長くなると文章を圧迫する可能性があります)

3. 「Eメールアドレス」欄(Web履歴書の場合)

Webフォームや、一部の履歴書テンプレートでは、「Eメールアドレス」の近くに「Webサイト」や「ポートフォリオURL」といった専用の入力欄が設けられている場合があります。その場合は、その指示に従って入力します。


3. 【例文】「本人希望欄」への具体的な書き方

採用担当者が「一目で分かる」ように、簡潔かつ明確に記載するのがコツです。

例文1:Webサイト(URL)のポートフォリオを記載する場合

(本人希望欄 例文)

制作実績(ポートフォリオ)を、以下のURLにまとめております。

お手数ですが、ご査収(ごさしゅう)いただけますと幸いです。

URL: https://www.your-portfolio-url.com

例文2:パスワード付きのWebサイトを記載する場合

守秘義務(NDA)などで、実績にパスワードをかける必要がある場合の書き方です。

(本人希望欄 例文)

ポートフォリオ(制作実績)

URL: https://www.your-portfolio-url.com

ID: user_name

パスワード(Password): xxxxxxx

(※守秘義務の都合上、パスワードによる閲覧制限を設けております)

例文3:PDFファイルを「別添」で送付する場合

履歴書(PDF)と「別ファイル」で、ポートフォリオ(PDF)をEメールなどに添付して送る場合の書き方です。

(本人希望欄 例文)

制作実績(ポートフォリオ)につきましては、

本メール(または、本状)に「別添ファイル(PDF)」として添付しております。

お手数ですが、ご査収いただけますと幸いです。


4. ポートフォリオ提出の「最終チェック」

履歴書に記載したら、送信(提出)する前に、必ず「採用担当者の視点」で以下の最終チェックを行いましょう。

  • □ リンクは「クリック」できるか?Wordやグーグルドキュメントで作成した場合、PDFに変換した後、そのURLが「クリック可能なリンク(ハイパーリンク)」になっているかを確認します。
  • □ リンクは「切れていない」か?URLを間違えて記載していないか、実際にクリックして、ご自身のポートフォリオが正しく表示されるか(404エラーなどにならないか)を確認します。
  • □ 「パスワード」は合っているか?記載したパスワードで、ご自身がログインできるかを再確認します。
  • □ 応募先企業に「関連」しているか?ポートフォリオの中身が、応募先企業の業種や、募集職種と関連性の高い作品(実績)から順番に並んでいるかを確認します。(例:Webデザイナー応募なのに、趣味の油絵の作品ばかりが目立っていないか、など)

5. 結論。履歴書は「招待状」、ポートフォリオが「本番」

履歴書は、あなたの「人となり」や「経歴の概要」を伝えるための「招待状」です。

そして、ポートフォリオは、あなたの「実力」と「センス」を伝えるための「本番のプレゼンテーション」です。

採用担当者を、この「招待状(履歴書)」から「本番(ポートフォリオ)」へ、いかにスムーズに、かつ「配慮」をもって誘導できるか。

その「書き方」一つが、あなたの「ビジネスマナー」や「PCスキル」の評価にも繋がっています。

履歴書には、ポートフォリオの「入り口(URL)」を、最も分かりやすく、丁寧な形で記載することを心がけましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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