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履歴書の「好き」はどう書く? 趣味・志望動機でアピールに変える書き方

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履歴書で「好き」という気持ちをどう扱うか

転職活動(中途採用)で履歴書を作成する際、「好きなこと(趣味)」をどう書けばよいか、あるいは志望動機で「この会社(製品)が好きだから」という理由を書いても良いものか、悩む方は少なくありません。

採用担当者は、あなたの「人柄」や「熱意」を知りたいと思っていますが、同時に「仕事(ビジネス)」として成果を出せるかも厳しく見ています。

「好き」という「感情」そのものをアピールするだけでは、新卒の就職活動とは異なり、中途採用では「受け身だ」「消費者目線だ」とマイナスの印象を与えてしまうリスクがあります。

ここでは、あなたの「好き」という気持ちを、採用担当者に響く「強み」や「熱意」として正しく伝えるための、履歴書での書き方を解説します。


1. 「好き」を書く場所①:【趣味・特技】欄での書き方

「好き」を最もストレートに記載できるのが「趣味・特技」欄です。

採用担当者はこの欄から、あなたの「人柄」や「ストレス耐性(リフレッシュ方法)」、そして**「物事への取り組み姿勢(継続力など)」**を読み取ろうとしています。

NGな書き方(単なる「好き」)

  • (NG例):「読書」「映画鑑賞」「スポーツ」
  • (NG例):「特になし」(※「好き」なことがないと、自己分析不足や意欲の低さを疑われるためNG)

これでは、あなたの人柄が全く伝わりません。

OKな書き方:「好き」を「強み」に翻訳する

「好き」なことに、**「どのように取り組んでいるか」**という具体的な補足説明を加えることで、それはあなたの「強み」のアピールに変わります。

【例文1:『読書』が好きな場合】

  • (OK例):読書(月〇冊程度。特に〇〇(分野)の知識を深めることが好きで、最新の情報を常にインプットしています。)→ **「探究心」「学習意欲」**のアピールに繋がります。

【例文2:『スポーツ(ランニング)』が好きな場合】

  • (OK例):ランニング(週3回のジョギングを5年間継続しています。体力と自己管理には自信があります。)→ **「継続力」「自己管理能力」「体力」**のアピールに繋がります。

【例文3:『料理』が好きな場合】

  • (OK例):料理(冷蔵庫にある食材から、効率的な段取りを考えて複数の品目を作ることが得意です。)→ **「計画性」「段取り力」**のアピールに繋がります。

2. 「好き」を書く場所②:【志望動機】欄での書き方

これが、転職(中途採用)において最も注意が必要なNGワードの一つです。

「貴社(の商品)が好きだから」という理由は、採用担当者に「消費者(ファン)」の視点であり、「働く人(貢献者)」の視点ではない、と判断されます。

NGな例文(「好き」が理由になっている)

  • (NG例):「貴社の製品が昔から大好きで、愛用していたため志望しました。貴社のような素晴らしい製品に携われることを嬉しく思います。」→ これでは、「なぜ好きなのか(分析)」も「どう貢献できるか」も伝わりません。

OKな書き方:「好き」を「貢献できる理由」に変換する

「好き」は「きっかけ」に過ぎません。「なぜ好きなのか」を**「客観的に分析」し、そこに「ご自身の経験(強み)」**を掛け合わせ、「どう貢献したいか」を伝える必要があります。

【書き方の3ステップ】

  1. 「好き」の理由を分析:「貴社の製品の『〇〇という点(例:他社にはない技術力、顧客視点のデザイン)』に魅力を感じています。」
  2. ご自身の「強み」と結合:「私は、前職の〇〇(経験)で培った〇〇(強み)を持っています。」
  3. 「貢献」に結びつける:「この強みを活かし、その素晴らしい製品(=好きなもの)を、より多くの人に届ける(=貢献)ために、〇〇(職種)として活躍したいと考え、志望しました。」

OKな例文(貢献が明確)

「貴社の〇〇(商品名)の、『〇〇』という徹底した顧客視点(=好きな理由の分析)に、競合他社にはない強みを感じています。私は前職の〇〇(経験)で培った『〇〇(強み)』があります。この強みを活かし、貴社の〇〇職として、この素晴らしいサービス(=好きなもの)の価値を、より多くの顧客に届ける(=貢献)ことで、貴社の事業発展に貢献したいと強く志望します。」


3. 「好き」を書く場所③:【自己PR・長所】欄での書き方

「人と話すのが好き」といった「好き」をアピールしたい場合も、注意が必要です。

これも「コミュニケーション能力があります」と同様、抽象的でNGです。

NGな例文(抽象的)

  • (NG例):「人と話すのが好きなので、営業職(接客業)に向いていると思います。」

OKな書き方:「好き」を「具体的なビジネススキル」に翻訳する

「好き」を「具体的な行動」や「成果」に落とし込みます。

  • (OK例):「人の話を深く聞くこと(=好き)が得意で、前職(販売職)ではお客様の潜在的なニーズを引き出し、『〇〇(具体的な提案)』を行った結果、リピート率〇%アップに貢献しました。この『傾聴力』を活かします。」

4. (補足)「好きな学科」は書くべきか?

転職(中途採用)の履歴書には、「好きな学科」という欄は基本的にありません。

書くのは「学歴」欄の「卒業した学科名(事実)」のみです。

もし、学生時代に学んだ「好き」な分野(例:法学、IT、経済学)が、応募先の業務(例:法務、エンジニア、金融)と直結している場合は、「専門知識」として「自己PR」欄や「志望動機」欄でアピールするのは非常に有効です。


5. 結論。履歴書では「好き」を「強み」に翻訳しよう

転職(中途採用)の履歴書において、「好き」という「感情」をそのままアピールするのは、多くの場合「受け身」の姿勢と見なされます。

採用担当者が知りたいのは、**「その『好き』という熱量が、仕事の成果(貢献)にどう結びつくか」**です。

「趣味・特技」欄では、「好き」なことを「どう継続しているか(継続力、計画性)」を補足する。

「志望動機」欄では、「好き」な理由を「客観的に分析」し、「どう貢献できるか」を伝える。

この「翻訳」の作業こそが、あなたの熱意を正しく伝え、書類選考を通過するための鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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