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履歴書の「引っ越し予定」。通勤時間が遠い場合の正しい書き方と伝え方

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転職活動において、ご自身のキャリアプランに合う企業が、必ずしも現在の住まいの近くにあるとは限りません。「この会社に応募したいが、現住所からでは通勤が現実的ではない」というケースは多くあります。

その際、採用担当者が履歴書を見てまず懸念するのが、「この応募者は、どうやって通勤するのだろうか?」「通勤が負担になって、長く続かないのではないか?」という点です。

もし、あなたが「採用されたら、会社の近くに引っ越す(転居する)予定だ」と決めているのであれば、その意思を履歴書で明確に伝えることが、採用担当者の不安を払拭し、書類選考を通過するための非常に重要な鍵となります。


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1. 「住所欄」と「通勤時間欄」は「現在の事実」を書く

まず、履歴書を作成する上で絶対のルールがあります。それは、「住所」欄と「通勤時間」欄には、嘘や予定を書かず、「現在の正確な事実」を記載することです。

住所欄

引っ越し予定であったとしても、住所欄には、必ず「今現在、住んでいる住所」を正確に記載します。

(NG例:まだ決まってもいない、引っ越し予定先の住所を書く)

通勤時間欄

ここも同様に、「現在の住所から、応募先企業のオフィスまで」の、現実的な所要時間を(ドアツードアで)正直に記載します。

(例:約2時間15分)

ここで、住所と通勤時間(例:住所は大阪なのに、東京のオフィスまで「通勤時間30分」など)に矛盾があると、その時点で「経歴詐称」や「注意不足」を疑われ、履歴書全体の信頼性が失われてしまいます。


2. 「引っ越し予定」は、履歴書のどこに書くべきか?

「現在の通勤時間は2時間以上だが、引っ越す意思がある」という、採用担当者の懸念を払拭するための重要な情報。これは、履歴書下部にある**「本人希望記入欄」**(または「特記事項」欄)に記載するのが、最も適切で効果的な方法です。

3. 「本人希望欄」での「引っ越し予定」の具体的な書き方(例文)

「本人希望欄」は、本来「貴社の規定に従います。」と書くのがマナーですが、このような「事前に伝えておくべき重要な事実」を補足するために最適なスペースです。

書き方は、ご自身の入社意欲が伝わるよう、簡潔かつ明確にします。

例文1:シンプルに意思を伝える場合

これが最も一般的で、十分な書き方です。

(書き方)

採用いただいた折には、貴社近隣(または、貴社へ通勤可能な範囲)へ転居予定です。

例文2:より具体的に熱意を伝える場合

現住所が非常に遠方(例:地方から都心へ)で、熱意を強く示したい場合に有効です。

(書き方)

現在、〇〇県在住ですが、採用いただいた場合は、速やかに貴社(〇〇市)近隣へ引っ越しを予定しております。

例文3:入社可能時期とセットで伝える場合

引っ越しには時間がかかるため、採用担当者は「いつから働けるのか」も気にしています。入社可能時期の目安を併記すると、非常に親切です。

(書き方)】

採用いただいた場合、転居を伴いますため、内定後〇週間(または〇月〇日以降)の入社が可能です。


4. なぜ「引っ越し予定」と書くことが重要なのか

「通勤時間が2時間以上」と正直に書いた上で、この「引っ越し予定」の一文を「本人希望欄」に書き添えることには、3つの大きなメリットがあります。

1. 企業の懸念(通勤負担)を払拭できる

採用担当者の「通えないのでは?」「すぐ辞めるのでは?」という最大の不安を、先回りして解消できます。これがなければ、通勤時間が長いという「事実」だけで、不合格になってしまう可能性があります。

2. 入社意欲(志望度)の強力なアピールになる

「引っ越し」という、ご自身の生活を大きく変える決断をしてでも入社したい、という「強い熱意」の証明になります。他の応募者との差別化にも繋がります。

3. 採用スケジュールを明確化できる

企業側が、内定を出した場合の「入社可能日」を具体的にイメージしやすくなり、採用スケジュールをスムーズに進められるという、実務的なメリットもあります。

(補足)面接で聞かれた場合の対応

履歴書に「引っ越し予定」と記載した場合、面接でその点について質問される可能性が高いです。

「どのあたりに引っ越す予定ですか?」

「入社日はいつ頃になりそうですか?」

といった質問に対し、「まだ何も考えていません」と答えてしまうと、履歴書に書いた熱意を疑われてしまいます。

「〇〇線沿線で探そうと考えています」「内定をいただいてから、〇週間以内には転居を完了させる予定です」など、ある程度具体的なシミュレーション(計画)を答えられるように準備しておきましょう。

結論。「引っ越し予定」は、熱意を伝える戦略

通勤時間が遠いことは、それ自体が不合格理由になる可能性があります。

その懸念を払拭し、むしろ「強い入社意欲」のアピールに変えるために、「引っ越し予定」という明確な意思を「本人希望欄」に記載することは、転職活動における非常に有効な戦略です。

「住所」と「通勤時間」は正直に。そして「本人希望欄」で、未来の計画と熱意を伝えましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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