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履歴書の「通勤時間」。正しい計算方法と採用担当者が見るポイント

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履歴書における「通勤時間」欄の重要性

履歴書に設けられている「通勤時間」の欄は、一見すると小さな項目に見えますが、採用担当者が応募者の「就労の継続性」や「入社後の適応」を判断する上で、意外と注目している情報の一つです。

企業側は、通勤が応募者にとって過度な負担にならないか、また、会社が負担する交通費はどの程度か、といった実務的な側面も見ています。この欄を空欄にしたり、曖昧に記載したりせず、正確な情報を誠実に伝えることが、あなたの信頼性を高める第一歩となります。

「通勤時間」の正しい計算方法。「ドアツードア」が基本

履歴書に記載する通勤時間は、単に電車やバスに乗っている「乗車時間」だけを指すのではありません。

一般的には、**ご自宅の玄関を出てから、応募先の企業のオフィスのドア(あるいは入口)に到着するまでの「片道の総所要時間」**を記載します。これを「ドアツードア」での時間と言います。

この時間には、以下のすべての時間を含めて計算します。

  • 自宅から最寄駅(またはバス停)までの徒歩・自転車の時間
  • バスや電車の待ち時間
  • バスや電車の乗車時間
  • 乗り換えに必要な移動時間や待ち時間
  • 応募先の最寄駅(またはバス停)からオフィスまでの徒歩時間

通勤時間の調べ方。ラッシュ時を想定する

通勤時間を調べるには、インターネットの乗り換え案内サイトや、スマートフォンの地図アプリを利用するのが最も正確です。

その際、調べる「時間帯」に注意が必要です。日中の空いている時間帯ではなく、応募先の始業時間(例:午前9時)に到着するように設定し、朝の通勤ラッシュ時を含めた現実的な所要時間を算出しましょう。

検索結果で複数のルート(例:早いルート、安いルート)が表示される場合は、その中で最も合理的で、ご自身が日常的に利用すると想定されるルートの時間を記載するのが一般的です(通常は、最短時間か、乗り換えが最も少ないルートになります)。

履歴書への具体的な「書き方」

算出できたら、履歴書の「通勤時間」欄に記入します。

  • 時間の単位:「〇時間〇分」と記載します。1時間未満の場合は「〇分」だけで問題ありません。(例:45分、1時間10分)
  • 「約」の有無:検索結果が「43分」や「1時間8分」といった細かな数字になる場合、5分単位や10分単位で切り上げ、「約45分」「約1時間10分」のように「約」を付けて記載すると、きれいで分かりやすくなります。もちろん、正確な数字(例:43分)を記載しても間違いではありません。
  • 「最寄駅」欄の書き方:通勤時間欄の近くに「最寄駅」欄がある場合は、その通勤ルートで利用する「ご自宅の最寄駅」を記載します。(例:JR〇〇線 〇〇駅)

採用担当者は通勤時間の「何」を見ているか

企業側が通勤時間を確認する主な理由は、以下の二点です。

1. 応募者の「通勤負担」と「就労継続性」

最も大きな理由がこれです。通勤時間が極端に長い(一般的に、片道1時間半や2時間を超えるなど)場合、「毎日の通勤が体力的な負担となり、長期的に安定して勤務するのが難しいのではないか」「遅刻や欠勤のリスクが高まるのではないか」という懸念を持たれる可能性があります。

2. 「通勤手当(交通費)」のコスト

企業は、従業員に対して通勤手当(交通費)を支給する場合がほとんどです。履歴書に記載された通勤時間や最寄駅から、会社が負担する交通費がどの程度になるかを概算しています。新幹線や有料特急の利用が必要な場合は、特にコスト面で注目されます。

通勤時間が長い場合や、引っ越し予定の場合の対応

もし、現住所からの通勤時間が長く、選考に影響するのではないかと不安な場合はどうすれば良いでしょうか。

基本は「事実」をそのまま記載する

まず、通勤時間が長くても、事実を短く偽って書くことは絶対に避けるべきです。入社後の手続きなどで必ず判明しますし、信頼を失う原因となります。

「本人希望欄」で補足する方法

もし、通勤時間が長くても問題なく勤務できるという意思を伝えたい場合は、履歴書下部の「本人希望欄」に、以下のように補足説明を加える方法もあります。

(本人希望欄 例文)

  • 「通勤時間(片道〇時間〇分)について、現職でも同程度の時間をかけており、業務に支障はありません。」
  • 「通勤に支障はありません。」

引っ越し(転居)予定がある場合

もし、内定・採用が決まった場合には、会社の近くに引っ越す(転居する)意思がある場合は、その旨を「本人希望欄」に記載するのが非常に効果的です。

(本人希望欄 例文)

  • 「採用いただいた折には、貴社(または貴社近隣)へ転居予定です。」

このように記載することで、採用担当者の「通勤負担」に関する懸念を払拭することができます。

結論。正確な情報が信頼の第一歩

履歴書の通勤時間欄は、ご自身の状況を正確に、かつ誠実に伝えるための項目です。乗り換えアプリなどで算出した客観的な事実を記載し、もし補足が必要な場合は「本人希望欄」を活用する。この丁寧な対応が、採用担当者からの信頼を得ることに繋がります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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