履歴書の「中型免許」の正しい書き方。8t限定やAT限定も解説
転職活動と中型免許のアピール
転職活動において、保有している免許や資格は、ご自身のスキルを客観的に証明する重要な情報です。特に「中型免許」は、運送業、配送業、建設業、引越し業など、業務で特定の車両を運転する可能性がある職種において、非常に強力なアピールポイントとなります。
しかし、中型免許にはいくつかの種類(特に「8t限定」など)があり、履歴書にどう書くべきか迷う方も少なくありません。採用担当者にご自身の能力を正確に伝えるため、履歴書の「免許・資格」欄への正しい書き方を理解しておく必要があります。
履歴書への基本的な書き方。「正式名称」で記載する
履歴書の「免許・資格」欄には、略称ではなく必ず「正式名称」で記載するのがビジネスマナーです。「中免」といった略称は絶対に使用しないでください。
記載する際は、取得した年月を調べ、最後に「取得」と書き加えます。
【基本的な書き方】
〇〇年〇月 中型自動車第一種運転免許 取得
最も注意すべき「8t限定中型免許」の書き方
多くの方が悩むのが、この「8t限定」の扱いです。2007年(平成19年)6月1日以前に「普通自動車免許」を取得した方は、道路交通法の改正により、現在は自動的に「中型自動車(8t)限定」の免許を保有していることになっています。
ご自身の免許証の表面、「免許の条件等」の欄に**「中型車は中型車(8t)に限る」**という記載がないか確認してください。
この記載がある場合、履歴書にもその「限定条件」を正確に反映させる必要があります。
【8t限定の場合の書き方】
〇〇年〇月 中型自動車第一種運転免許(8t限定) 取得
「AT限定」の場合の書き方
もし、お持ちの中型免許(8t限定を含む)がオートマチック(AT)車限定である場合、その旨も必ず併記します。
【ATかつ8t限定の場合の書き方】
〇〇年〇月 中型自動車第一種運転免許(AT・8t限定) 取得
「中型二種免許」の書き方
バスやタクシーといった旅客運送(お客様を乗せて運賃を得る)業務に必要な「第二種免許」の場合は、その旨を明記します。
【中型二種免許の書き方】
〇〇年〇月 中型自動車第二種運転免許 取得
「取得日」は免許証のどこで確認するか
履歴書には、免許を取得した「年月日」を記載する必要があります。これは、免許証の表面(顔写真が載っている側)で確認できます。
免許証の中央下部にある「種類」の欄を見てください。「中型」「普通」「大特」といった免許の種別が並んでおり、それぞれの左下(「他」や「二・小・原」の欄)に、その免許区分を初めて取得した年月日が記載されています。
「中型」の欄に記載されている日付を、履歴書に転記します。
8t限定でも十分なアピールになるか
「8t限定だからアピールにならないのでは」と考える必要はありません。8t限定であっても、車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満の車両(いわゆる「4トントラック」の多くが含まれます)を運転できます。
応募先の企業がどのような車両(例:2トントラック、4トントラック)を業務で使用するかによりますが、多くの配送業務やルート営業などで、この8t限定免許が「必須」あるいは「歓迎」スキルとなっているケースは非常に多くあります。
ご自身の免許で運転できる範囲を正しく把握し、履歴書に「正式名称」で正確に記載することが、あなたの信頼性を高め、書類選考を通過するための鍵となります。





