履歴書に「英検2級」は書くべきか。評価の目安と正しい書き方
転職活動において、ご自身のスキルや学習意欲を証明するために、履歴書の「免許・資格」欄は重要な項目です。特に英語力を示す資格として広く知られている「英検(実用英語技能検定)」について、2級を保有している場合、これを記載すべきかどうか、また、それがどの程度評価されるのかについて、迷われる方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、履歴書における英検2級の適切な扱い方と、その評価の目安について解説いたします。
英検2級が示す英語力の水準
まず、英検2級がどの程度の英語力を示すレベルであるかを理解しておくことが大切です。実用英語技能検定の基準によれば、2級は「高校卒業程度」とされており、社会生活で必要とされる英語を理解し、また、使用することができる能力の目安とされています。読む、聞く、書く、話す、の4技能における基礎力が一定の水準に達していることの証明となります。
転職市場における英検2級の評価
転職活動(中途採用)の履歴書において、英検2級は、アピールポイントとして記載することが一般的に推奨される級です。英検3級以下が主に基礎学習の証明と見なされるのに対し、2級はビジネスシーンにおいても最低限の英語力の土台があると評価される一つの「目安」となります。もちろん、外資系企業や高度な英語力を日常的に必要とする職務においては、準1級以上が求められることも多いですが、2級を保有していることがマイナスに働くことはまずありません。
履歴書の「免許・資格」欄への正しい書き方
英検2級を履歴書に記載すると決めた場合、その書き方にはビジネスマナーとしてのルールがあります。履歴書は公的な応募書類ですので、資格や免許は通称や略称ではなく、必ず「正式名称」で記載する必要があります。「英検」は通称ですので、「免許・資格」欄には「実用英語技能検定」と書くのが正解です。取得年月日(合格証書や合格証明書に記載の日付)を明記の上、「実用英語技能検定 2級 合格」と記入してください。
英語を直接使わない職種でも記載するメリット
応募する職種が、日常の業務で英語を全く必要としない場合でも、英検2級を記載することには大きなメリットがあります。それは、ご自身の「学習意欲」や「向上心」を客観的にアピールできる点です。現在の業務に直接関係がなくとも、自己研鑽のために努力を続け、結果(合格)を出したという事実は、応募者の仕事に対する前向きな姿勢として、多くの採用担当者に好意的に受け取られます。
有効期限や受験形式(CBTなど)について
英検の「級」の合格資格そのものには、有効期限は設定されていません。したがって、たとえ取得したのが学生時代など、かなり前であったとしても、履歴書に記載して何ら問題はありません。また、近年導入されているCBTやS-CBTといったコンピュータでの受験形式で合格した場合でも、取得できる資格(実用英語技能検定 2級)の価値は従来のペーパーテストと全く同じです。受験形式を区別して記載する必要はなく、同様に「合格」と記載すれば結構です。
まとめ。英検2級はアピールになる資格
結論として、英検2級は、転職活動においてご自身の英語力の基礎、そして学習意欲を示す上で有効な資格です。応募する職種に直接関係があるかどうかにかかわらず、保有しているのであれば、正式名称で「実用英語技能検定 2級 合格」と、自信を持って履歴書に記載することをおすすめします。





