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履歴書における「一身上の都合により退職」の正しい使い方

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転職活動で使用する履歴書を作成する際、職歴欄に記載する退職理由として「一身上の都合により退職」という言葉を目にすることが多いかと存じます。これは、日本のビジネスシーンにおける定型句の一つであり、その意味と正しい使い方を理解しておくことは、適切な応募書類を作成する上で非常に重要です。ここでは、この言葉の正確な意味、使用する場面、そして具体的な記載方法について詳しく解説いたします。

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「一身上の都合により退職」の基本的な意味

まず、「一身上の都合」とは、労働者側(応募者本人)の個人的な事情を指します。つまり、会社側(企業側)の事情ではなく、ご自身の意志やプライベートな理由によって退職を選択した場合に用いる表現です。履歴書においては、退職の事実を客観的に伝えるための、最も一般的で標準的な記載方法となります。

この表現を使用する具体的な場面

「一身上の都合により退職」という言葉がカバーする範囲は非常に広いです。例えば、キャリアアップや他の業種への挑戦を目的とした転職、結婚や出産、育児に伴う退職、家族の介護や転居といった家庭の事情、あるいはご自身の健康上の理由による退職など、自己都合による退職はすべてこれに該当します。履歴書にこれらの詳細な個人的事情を記載する必要はなく、この定型句でまとめるのがビジネスマナーとされています。

この表現を使用しないケース。会社都合退職

この言葉を使用してはいけないのは、「会社都合」によって退職した場合です。会社都合とは、例えば、会社の業績不振による人員整理(リストラ)、倒産、事業所の閉鎖、あるいは解雇といった、会社側の事情による退職を指します。この場合は、「一身上の都合」と記載してはならず、「会社都合により退職」や、より具体的に「事業所閉鎖のため退職」のように、事実を正確に記載する必要があります。

履歴書の職歴欄への具体的な記載方法

職歴欄への記載は、時系列に沿って行います。まず、入社した年月と会社名を記載します。そして、その会社を退職した年月と会社名を記載し、その後に「一身上の都合により退職」と書き添えます。

例:

平成〇年〇月 株式会社〇〇 入社

令和〇年〇月 株式会社〇〇 一身上の都合により退職

このように、退職した事実と同じ行、あるいは次の行に簡潔に記載します。

退職理由がネガティブな場合

たとえ実際の退職理由が、職場の人間関係や待遇への不満といったネガティブなものであったとしても、履歴書にそれをそのまま書くことはありません。これらも応募者本人の判断による退職であるため、「一身上の都合により退職」と記載するのが適切です。詳細な退職理由は、面接の場で質問された際に、前向きな転職理由に転換して説明することが求められます。

在職中の場合は記載しない

当然のことながら、まだその会社を退職していない(在職中である)場合は、この表現は使用しません。その場合は、職歴欄の最後に「現在に至る」と記載し、締めくくります。

まとめ。定型句の適切な使用がマナー

「一身上の都合により退職」は、自己都合による退職を伝えるための、最も標準的で無難な表現です。採用担当者はこの記載を見ることで、「応募者側の事情で退職したのだな」と即座に理解します。履歴書という公的な書類においては、余計な憶測を呼ばないためにも、こうした定型句を正しく使用することが、ビジネスマナーの基本となります。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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