【注意】職務経歴書が6枚になってしまった方へ|削るべきポイントと“読まれる書類”に変える整理術
「職務経歴書を書いていたら6枚になってしまった…」「これって多すぎる?削ったほうがいい?」と悩んでいませんか?
転職活動において、自分のキャリアを丁寧に伝えたいと思うあまり、職務経歴書が6枚に達してしまうことは決して珍しくありません。特に、職歴が多い方(5社以上)、管理職・専門職・プロジェクト型の仕事をしてきた方、業務経験が幅広い方ほど、その傾向が強くなります。
しかし実際には、6枚の職務経歴書は、採用担当者から「情報過多で整理されていない印象」を持たれるリスクが非常に高いです。
本記事では、職務経歴書が6枚になってしまったときの適切な対処法や、**削るべき情報・残すべき情報の見極め方、やむを得ず6枚提出する場合の“読ませる工夫”**まで、実践的に解説します。
✅ 6枚は多すぎる?職務経歴書の理想的な枚数とは
枚数 | 一般的な印象と評価 |
---|---|
1枚 | 職歴が浅い人向け。情報不足と見なされる場合も。 |
2〜3枚 | 最も好印象で理想的なボリューム。多くの職種で推奨される。 |
4枚 | 内容次第で許容範囲。ただし読みやすさを意識する必要あり。 |
5枚 | 長すぎると見られる可能性が高く、要点の整理が必要。 |
6枚 | 明らかに多すぎ。大半の採用担当者が読むのを途中でやめる可能性あり。 |
🔍 なぜ6枚になってしまうのか?主な原因
- 転職回数が多く、すべての職歴を詳細に書いている
- 一つの職歴でプロジェクトや成果を細かく記載しすぎている
- 汎用的な業務内容や説明文が重複している
- 自己PRやスキル記載が長文になっている
- 同様の内容を複数箇所で繰り返している
✂️ 6枚→3枚前後にまとめる!削る・整理すべきポイント
① 古い職歴は「要約」で十分
過去10年以上前の職歴は、業務内容の詳細は不要。要点だけ簡潔にまとめましょう。
例:
「営業担当として新規開拓とルート営業を経験。年間目標達成率90%以上を継続」
② 応募先と関係の薄い職歴は簡潔に
今の応募職種に直結しない業務経験(異業種、異職種など)は、詳細を書くのではなく「キャリアの背景として存在を示す」程度に。
③ 実績は“数字+一言”で伝える
冗長な成果説明は読みづらくなります。
悪い例:
「私は社内で常に成績上位を維持しており、特に◯年度には目標を大きく上回る成果を出すことができました」
良い例:
「営業成績:前年比135%達成(2022年度)」
④ 自己PR・スキル・資格欄をシンプルに
- 自己PRは300〜400文字に絞る
- スキルは業務に関連のあるものだけに
- 資格は実務に活かせるものを中心に、簡潔に列挙
🧩 どうしても6枚になる場合は「読みやすさ」が鍵
もし6枚を削れない事情(複数の専門プロジェクト、国際案件、複雑な経歴など)がある場合は、“読ませる工夫”を徹底することでマイナス印象を防げます。
読みやすくするための具体的な工夫
- ✅ ページ番号(例:Page 1 of 6)を明記
- ✅ 各職歴の見出しを統一(会社名・在籍期間・職種)
- ✅ 箇条書きを多用して視認性アップ
- ✅ セクション分け(職歴/スキル/実績/自己PR)を明確に
- ✅ 不要な文章装飾・敬語表現を削ぎ落とす
💡 採用担当者は「6ページのすべては読まない」
採用担当者が一人の応募者の職務経歴書にかける時間は、平均2~3分とも言われています。
つまり、「冒頭の1〜2ページで印象が決まり、最後まで読まれないことも多い」というのが現実です。
だからこそ重要なのが:
- 最も伝えたい経歴・実績は1〜2ページ目に配置
- その他の内容は補足資料的な位置づけで扱う
📋 例:6ページ構成の職務経歴書の整理法
ページ | 内容 |
---|---|
1P | 職務要約+直近の職歴(最も重要な実績を記載) |
2P | 2~3社目の職歴+成果(箇条書き) |
3P | 4~5社目の職歴(要約中心) |
4P | スキル/使用ツール一覧 |
5P | 資格/語学力/PCスキル |
6P | 自己PR/志望動機(簡潔に) |
✅ よくある質問(FAQ)
Q. 職務経歴書が6枚だと不利ですか?
→ 不利になる可能性があります。
情報が多すぎて「ポイントが絞れていない」「読む気が失せる」と思われることがあります。なるべく3枚以内に要約しましょう。
Q. 職歴が多い・プロジェクトが多い場合、どうすれば?
→ プロジェクトや職務内容は「実績のあるもの」「応募先に関連があるもの」に絞って記載。
その他は、必要に応じて「別紙にて詳細を記載」してもOKです。
Q. 本当に削ってもいいのか不安…
→ 大丈夫です。採用担当者は「情報の取捨選択ができる人か」も見ています。すべて書くことより、“要点を伝える力”の方が評価されます。
✅ まとめ|6枚になった職務経歴書を「伝わる」内容に整理しよう
- 職務経歴書は原則2〜3枚がベスト。6枚は「多すぎ」と見られるリスクが高い
- 古い職歴・関係の薄い経験・冗長な成果説明は優先的に削除または要約
- 削れない場合は読みやすい構成、ページごとの明確な役割、視認性の工夫が必須
- 採用担当者の目にとまるのは最初の2ページ。重要情報は前半に集中させよう
あなたの豊富なキャリアは、情報を整理することで“強み”として伝わります。
「たくさん書く」ではなく、「伝わるように書く」を意識して、採用につながる職務経歴書に仕上げていきましょう。