【職歴が5社ある人向け】職務経歴書の書き方ガイド|経験を整理し、強みに変える構成術と記載例
「職務経歴書に5社分の職歴を書くと多すぎる?」「どうまとめれば印象が悪くならない?」
転職活動を進める中で、職歴が5社以上あると「職務経歴書が長くなってしまう」「短期間の職歴が多いとマイナスに見られるのでは?」と不安に感じる方は多いかもしれません。
しかし、5社の職歴があるからといって不利になるとは限りません。
重要なのは、キャリアの一貫性やステップアップの意図、各社で何を経験し、どう成長したのかを明確に伝えることです。
この記事では、職歴が5社ある方向けに、職務経歴書の効果的な構成、記載方法、企業側に好印象を与えるポイント、実例付きテンプレートまでを詳しく解説します。
✅ 職歴が5社あるときの職務経歴書の基本的な考え方
状況 | 対応のポイント |
---|---|
転職理由が明確にある場合 | スキルアップ、キャリア形成、家庭の事情などを簡潔に書く |
同職種・同業界でのキャリアが中心 | 一貫性があるとしてプラス評価されやすい |
異業種・異職種が混在している場合 | 応募職種との関連性が高い経験を中心に詳述、その他は簡潔にまとめる |
短期離職が含まれる場合 | 理由や背景を簡単に説明し、次の職での安定性・成果をしっかり示す |
📝 職歴が5社ある場合の職務経歴書構成
✅ 理想のページ数:A4で2〜3ページ
5社すべてを詳細に書こうとすると、どうしても長くなりがち。
採用担当者にとって読みやすい「ボリューム」と「見やすさ」を両立するためには、職歴ごとに記載の深さを調整することがポイントです。
職務経歴書の構成例
- 職務要約(キャリアの流れと強みを200〜300字程度でまとめる)
- 職務経歴(5社分の職歴を、応募職種に関連性が高い順に記載)
- スキル・資格・使用ツール(実務で使える能力を列挙)
- 自己PR(一貫性や成長性、適応力を簡潔にアピール)
✍️ 記載例|職歴が5社ある場合の職務経歴書サンプル
【職務要約】
営業職として20年以上の経験を持ち、5社で法人営業、販売促進、営業企画、マネジメントまで幅広く経験。転職ごとに業界や商材は異なったものの、常に顧客志向を重視し、売上向上やチーム力強化に貢献してきました。変化への適応力と、安定した実績を残してきた実行力が強みです。
【職務経歴】
株式会社〇〇〇(2020年4月~現在)
職種:営業課 課長/業種:ITソリューション
- 法人向けサービスの営業管理/部下8名
- 売上前年比120%達成(2022年度)
- インサイドセールス導入によるリード獲得率向上(+30%)
株式会社△△△(2015年5月~2020年3月)
職種:法人営業/業種:人材サービス
- 新規開拓営業、既存顧客の契約維持
- 取引先継続率95%以上
- 月間MVPを2回受賞
株式会社□□□(2011年2月~2015年4月)
職種:営業/業種:製造業(BtoB部品)
- 部品提案営業、納品調整、クレーム対応
- 販売数前年比110%を3年継続
株式会社A(2007年4月~2011年1月)
職種:営業サポート/業種:通信機器販売【要約】
- 見積作成、納期管理、営業同行などを担当
株式会社B(2003年4月~2007年3月)
職種:販売スタッフ/業種:家電量販店【要約】
- 店舗での販売、接客、在庫管理、売上集計などを経験
【保有スキル】
- Excel(表計算、関数、ピボット)、PowerPoint(提案書作成)
- Salesforce、Zoom、Google Workspace
- 法人営業/営業戦略設計/メンバー育成/提案型営業/CRM運用
【資格】
- 日商簿記2級
- 販売士検定2級
- 普通自動車第一種運転免許
【自己PR】
5社での経験を通じて、異なる業界・商材でも成果を出せる応用力と、組織への順応性を培ってきました。営業の現場だけでなく、チームづくりや業務改善にも積極的に取り組み、上司・部下双方から信頼を得る関係性を築いてきたことが、私の大きな強みです。変化の多い今の時代においても、自ら学び、成果を出す姿勢で業務に取り組んでいます。
✅ 採用担当者に好印象を与える3つの工夫
- 「職務要約」で5社分の経験をコンパクトに伝える
- 応募先と関連が深い職歴から優先的に詳しく記述
- 短期在籍の職歴は「要約」または1~2行で記載し、読みやすく整理
✅ よくある質問(FAQ)
Q. 職歴が5社以上あるとマイナスになりますか?
→ いいえ。内容次第で十分プラスになります。
一貫性や成長性が見える場合、「多様な経験を積んだ人材」として評価されることもあります。
Q. 職務経歴書のページ数は5社なら何枚が適切?
→ A4で2〜3枚がベストです。
4枚以上になる場合は、情報の取捨選択を行い、見やすさを最優先にしましょう。
Q. 短期離職(1年未満)がある場合は書かなくてもいい?
→ 基本的には書いた方が誠実な印象を与えます。
ただし、簡潔に記載し、詳細は面接で説明するのが望ましいです。
✅ まとめ|職歴5社でも「整理された職務経歴書」が選考通過のカギ
- 5社分の職歴でも、関連性の高い内容を優先して記載すれば問題なし
- 「多すぎる」と思われないために、見出し・要約・箇条書きを活用し、読みやすく構成
- 一貫性・成長・柔軟性・成果を中心に、前向きな印象を伝えることが大切
- 書類で「この人なら任せられそう」と思わせる内容にするのが理想
あなたの経験は、5社分あるからこそ深く、多角的な視点を持っています。
職務経歴書でしっかり整理・言語化し、次のステージへ自信を持って進みましょう。