【例文付き】職務経歴書で「2社以上」の経歴がある場合の職務要約の書き方|一貫性と成長を伝えるコツとは?
「職務経歴書に2社以上の経験があるけど、職務要約はどう書けばいい?」「バラバラな職歴をうまくまとめる方法がわからない…」
転職経験がある人の多くは、2社以上の職歴を職務経歴書に記載することになります。
その際に重要なのが、冒頭に記載する「職務要約」の書き方です。
職務要約とは、応募者がこれまでのキャリアでどんな業務を経験し、どのような強みを持っているのかをコンパクトに伝える導入文。
特に2社以上の経歴がある場合は、「どのような流れでキャリアを積み上げてきたか」「一貫性や成長性があるか」が重要な判断材料になります。
本記事では、2社以上の経歴を職務要約で分かりやすくまとめる方法と、構成のポイント、好印象を与える例文をご紹介します。
✅ そもそも「職務要約」とは?
職務要約は、職務経歴書の冒頭に1〜2段落で記載する簡潔なキャリアのまとめです。
目的は3つ:
- 採用担当者に全体の概要を伝える
- あなたの強みや専門性をアピールする
- 複数社の経歴を「流れ」として見せる
2社以上の職歴がある場合の職務要約の構成
以下の流れに沿って書くと、読み手にとって理解しやすく、魅力的な職務要約になります。
✅ 職務要約の構成(基本パターン)
- 経験社数・年数・職種の概要
例:営業職として2社・計7年の実務経験があります。 - それぞれの企業での業務内容の要点
例:1社目では個人営業、2社目では法人向けIT商材の提案を担当 - 一貫して活かしてきた強みやスキル
例:顧客対応力・課題発見力を活かし、提案型営業で成果を上げてきました - 今後のキャリアの方向性(応募企業との接点)
例:今後は、より専門性の高いフィールドで長期的な関係構築に貢献したいと考えています
【例文1】営業職で2社以上の経験がある場合の職務要約
営業職として2社・計8年の経験があります。1社目では大手通信会社にて個人・法人向けの通信回線販売を担当し、顧客対応力と課題ヒアリング力を身につけました。2社目ではBtoB向けのIT商材を扱う企業にて、法人向けソリューション営業を行い、提案書作成から契約・導入・運用支援まで一貫して対応。これまで培った提案力と調整力を活かし、今後はより深いコンサルティング営業を通じて顧客の業務課題解決に貢献したいと考えております。
【例文2】異業種で2社以上を経験した場合の職務要約
サービス業と事務職の両方を経験しており、対人対応力と業務処理能力の両立を強みとしています。1社目ではアパレル販売員として店舗運営や接客を経験し、顧客ニーズに合わせた提案力を磨きました。2社目では医療法人にて一般事務として勤務し、正確な書類処理や予約管理、問い合わせ対応を担当。異なる業界での経験を通じて、柔軟な対応力とコミュニケーション能力を身につけており、今後は事務職として組織の円滑な業務運営に貢献したいと考えています。
【例文3】IT業界で2社以上の経験があるエンジニアの場合
システムエンジニアとして2社・6年の開発経験があります。1社目ではSIer企業にて業務システムの開発・保守を担当し、JavaやSQLを用いた設計・実装に従事。2社目ではSaaS企業にてWebアプリケーションの開発を行い、要件定義からリリース、運用改善までフルスタックで対応しています。設計から保守まで一貫して担える点が強みであり、今後はユーザー目線での改善提案を行えるエンジニアとして成長していきたいと考えています。
職務要約を魅力的にするコツ
ポイント | 内容 |
---|---|
✅ 文章は200~300文字程度にまとめる | 長すぎず、読みやすさ重視 |
✅ 職歴に一貫性・成長の流れを持たせる | 単なる羅列ではなく「ストーリー」に |
✅ 応募先に通じるスキルや方向性を意識 | 応募職種との“接点”が見えるようにする |
✅ 抽象的な表現は避け、具体的に | 「頑張りました」より「◯年経験/◯件対応」など数字で示す |
よくある質問(FAQ)
Q. 2社の経験が全く異なる業種ですが、どうつなげればいいですか?
→ 業種は異なっていても、共通するスキルや仕事への姿勢(例:顧客対応、正確性、改善力)に焦点を当ててまとめましょう。
Q. 職務要約は履歴書にも書くべきですか?
→ 履歴書には「自己PR欄」がある場合もありますが、職務経歴書の「職務要約」は“キャリアの要約”としてより実務寄りに記述します。
2社以上の経験を見せるには、職務経歴書での職務要約が特に重要です。
まとめ|2社以上の職歴は「軸」をもってまとめると魅力的に伝わる
✅ 職務要約は「職務経歴書の顔」。2社以上の経験を200〜300字で分かりやすくまとめる
✅ それぞれの会社での役割とスキルを簡潔に伝え、「成長のストーリー」としてつなげる
✅ 応募先で活かせるスキルや姿勢にフォーカスすると、読み手に伝わりやすい
2社以上の職歴をただ並べるのではなく、「一貫性のあるキャリア」としてどう語るかが重要です。職務要約をうまく使って、あなたの経験と魅力をしっかりと伝えましょう!