職務経歴書の適切な「ボリューム(分量)」とは?|書きすぎ・書き足りないを防ぐためのコツと構成例
「職務経歴書のボリュームはどれくらいが理想?」という悩みにお答えします
転職活動において提出する職務経歴書は、自身のスキルや実績を具体的に伝える大切な書類です。しかし、
✅ 書きたいことが多くて、つい何ページにもなってしまう…
✅ 逆に、経験が浅くてボリュームが足りない気がする
✅ 読み手にとって「多すぎず、少なすぎない」バランスって?
といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、職務経歴書の**適切なボリューム(文章量・ページ数)**には明確な目安があり、書類の読みやすさ・印象を左右する重要な要素となります。
この記事では、職務経歴書のボリュームを適正に保つための基準、読みやすく伝える構成、文量の調整テクニック、業界別の注意点までを解説します。
結論:職務経歴書のボリュームは「A4で1~2枚」が最適
職務経歴書は「詳細な内容を求められる」一方で、採用担当者がすべての書類を短時間で目を通す必要があるため、「読みやすいボリューム」であることが求められます。
✅ 一般的なボリュームの目安
キャリア年数 | 目安となるボリューム(A4) |
---|---|
新卒・第二新卒 | 1枚以内(600~900字程度) |
3〜10年の実務経験者 | 1~2枚(1,200~1,800字程度) |
管理職・専門職層 | 2枚程度(2,000字前後が目安) |
➡ 3枚以上になると「読みにくい」「冗長」な印象を与える可能性があるため、極力避けるのが無難です。
セクション別|適切なボリュームの配分
セクション | 内容の概要 | 推奨ボリューム(文字数) |
---|---|---|
職務要約 | 経歴全体のハイライト(3~5行) | 約200~300字 |
職務経歴(各社) | 担当業務・成果・スキルなどの詳細 | 1社あたり400~600字 |
スキル・資格 | 使用ソフト・保有資格などの一覧 | 約200~300字 |
自己PR | 強み・姿勢・今後の展望を簡潔に伝える | 約200~400字 |
ボリュームを調整するコツと工夫
✅ 箇条書きを活用して見やすくする
長い文章より、箇条書きにすることで内容が整理され、ボリュームも自然に調整しやすくなります。
例:
【業務内容】
- 法人営業(既存・新規ともに担当)
- 月間15~20社訪問、提案書・見積書の作成
- クレーム対応・納期管理
- 売上データ管理(Excel使用)
✅ 数字を入れて具体化+簡略化
抽象的な表現より、数値を用いた記載で短く、かつインパクトある表現にできます。
悪い例:
「営業活動を通して、売上を増やしました」
良い例:
「前年比115%の売上達成(年間3,000万円)」
✅ 内容が重複していないかをチェック
自己PR欄と職務経歴欄に同じようなことを書いていないかを見直し、情報の整理と分量の圧縮を図りましょう。
✅ 似た職務内容はまとめて記載
似た職種を複数の会社で担当していた場合、**「業務内容は同様のため要点のみ記載」**などでコンパクトにまとめることも可能です。
ボリュームに関する業界・職種別の注意点
業界・職種 | ボリューム調整のポイント |
---|---|
営業・販売 | 実績や数字を中心に簡潔に |
技術・IT職 | 使用ツール・開発環境などを明確に |
事務・総務 | 業務範囲の広さを網羅しすぎず、整理して書く |
クリエイティブ職 | ポートフォリオと役割を明確に分けて記載 |
管理職 | マネジメント人数・KPI・戦略的視点を加味 |
よくある質問|職務経歴書のボリュームに関するQ&A
Q. 書きたい内容が多くて2枚に収まりません。どうすれば?
A. 要点を整理し、数字や箇条書きで表現を簡潔にしましょう。それでも3枚以上になる場合は、「別紙添付」や「補足資料」として分ける選択肢もあります。
Q. 経験が浅くて1枚にも満たない場合は?
A. 具体的な業務内容や、学習中のスキル、志望動機と結びつけた将来性などを補足してボリュームを調整しましょう。
まとめ|職務経歴書は「読みやすいボリューム」が信頼を生む
✅ 職務経歴書の最適なボリュームは「A4で1~2枚(1,200~1,800字程度)」
✅ セクションごとに適切な文字数配分を意識すると、書きすぎ・書き足りないを防げる
✅ 箇条書き・数字・具体例を活用して、内容を整理しながら情報を濃縮する
✅ 業界や応募先に応じて、内容とボリュームのバランスを柔軟に調整することが大切
職務経歴書は、単なる職歴の羅列ではなく、自分の価値をわかりやすく“プレゼンテーション”する資料です。
適切なボリュームで、読みやすく、記憶に残る書類を目指しましょう。