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言語聴覚士のための職務経歴書の書き方|専門性・実績・人間力を伝える構成と記載例

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言語聴覚士の職務経歴書、何をどう書けば良い?

言語聴覚士(ST)は、病院、リハビリ施設、教育機関、訪問看護など多様な現場で活躍できる専門職です。しかし、いざ転職活動を始めようとした際に、

✅ 「専門的な業務をどう言葉にすればいい?」
✅ 「リハビリの成果ってどう書けば評価される?」
✅ 「職務経歴書に患者さんとの関わり方まで書いてもいいの?」

といった悩みを抱える方は少なくありません。

結論から言えば、言語聴覚士の職務経歴書では「対象者」「疾患」「アプローチ方法」「成果」「連携体制」の5点を明確に記載することで、専門性と現場対応力の両方をアピールすることが可能です。

この記事では、言語聴覚士の職務経歴書の基本構成や具体的な書き方、評価されやすいポイントを職種特有の視点から詳しく解説します。


言語聴覚士の職務経歴書に必要な5つの情報

言語聴覚士は、単に「ことばや飲み込みを支援する仕事」ではなく、チーム医療の中で重要な専門職として機能しており、以下の項目が特に評価されます。

項目書き方のポイント
対象者小児/成人/高齢者など年齢層と人数の規模
対象疾患脳血管障害/失語症/構音障害/嚥下障害など具体的に
担当業務評価・訓練・指導・記録・家族対応など業務の範囲を記載
成果や実績機能改善、退院支援、訓練継続率、患者満足など客観的指標
連携体制PT・OT・看護・医師・MSWなどとの連携経験を示すと◎

言語聴覚士の職務経歴書|基本構成

  1. 職務要約(3~5行)
  2. 職務経歴(施設名・勤務期間・業務内容・実績)
  3. 保有資格・専門研修・使用評価ツール
  4. 自己PR(強み・志向・今後の展望)

職務経歴書:記載例(病院勤務)


【職務要約】

総合病院および療養型病院にて言語聴覚士として計7年勤務。脳血管障害後のリハビリテーションを中心に、失語症・構音障害・嚥下障害などの患者様を担当。嚥下造影(VF)を用いた評価、チーム医療の中での退院支援、家族指導まで幅広く対応。現在は新人指導や後進育成にも従事。


■ 医療法人○○会 ○○病院(2019年4月 ~ 現在)

【職種】言語聴覚士
【雇用形態】常勤職員
【病床数】220床(回復期リハビリテーション病棟60床)
【業務内容】

  • 回復期患者(主に脳血管障害・高次脳機能障害)に対する言語・構音・嚥下リハビリテーション
  • 嚥下評価(VE/VF)および訓練プログラム作成
  • 多職種カンファレンス参加(医師・看護・PT・OT・MSW)
  • 退院支援におけるご家族向けの説明および指導
  • 新人スタッフ(2名)へのOJT指導

【実績】

  • 1日平均6~8名の個別訓練を担当
  • 嚥下機能改善により、経口摂取可能へ移行した症例:月平均5件
  • 家族指導による訓練継続率:90%以上を維持
  • 院内研究発表会にて「回復期における訓練継続率と家庭環境の関連性」を報告

保有資格・スキル・使用ツール

  • 言語聴覚士(2016年取得)
  • 嚥下造影(VF)/嚥下内視鏡(VE)の実施経験あり
  • SLTA、STAND、MWST、RSST などの評価ツール使用経験
  • Microsoft Word、Excelによる報告書作成・統計処理
  • 家族支援・指導、医師への所見報告、症例検討会での発表経験あり

【自己PR】

患者さま一人ひとりの「声」や「食べる楽しみ」を取り戻す支援に、誠実に向き合ってきました。評価だけでなく、ご本人やご家族の心理面に寄り添うコミュニケーション力を活かし、納得感のあるリハビリを心がけています。今後は地域医療や在宅支援にもフィールドを広げ、より生活に密着した支援を実践していきたいと考えています。


言語聴覚士ならではのアピールポイント

アピール内容具体的な表現例
多職種連携の実績「退院前カンファレンスにて医師・MSWと連携し在宅復帰支援」
機能改善の成果「3ヶ月でST訓練により構音明瞭度が改善、会話量が倍増」
家族支援力「在宅復帰後も継続できる自主訓練の指導とフォローを実施」
論理的思考+共感力「訓練内容を根拠を持って説明しつつ、相手の感情に寄り添う対応」
教育・育成経験「新人ST2名へのOJT・評価指導を担当、年間育成計画を作成」

よくあるNGと改善ポイント

NGな記載改善表現
「患者対応をしていました」→ 「脳血管障害後の失語症患者5名を担当、週3回の個別訓練を実施」
「リハビリを担当していました」→ 「VF検査に基づく嚥下訓練を実施し、経口摂取への移行支援」
「多職種と連携していました」→ 「PT・OT・看護師との連携でADL向上と退院支援を推進」

まとめ|言語聴覚士の職務経歴書は「専門性」と「人間力」のバランスが鍵

✅ 職務経歴書では、対象者・疾患・アプローチ方法・成果・連携の5点を明確に
✅ 経験や実績だけでなく、対人支援職としての姿勢・配慮力もアピール材料に
✅ 評価ツール・検査機器・連携経験など、具体的な技術も丁寧に記載
✅ 病院・施設・訪問など、働く環境に合わせた自己PRを用意するのが効果的

言語聴覚士として培ってきた専門性と、患者さんとの丁寧な関わりを、職務経歴書の中でもしっかり表現しましょう。あなたの経験が、次のステージでも大きな力になるはずです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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