職務経歴書に「画像」は必要?活用方法と注意点を徹底解説
職務経歴書に画像を入れてもいいの?
転職活動で提出する職務経歴書は、これまでの経験やスキル、実績を企業に伝える重要な書類です。一般的にはテキスト中心で作成されますが、近年では職種や業界によっては「画像を入れてもいいの?」「画像を入れたほうが伝わるのでは?」と疑問を持つ方も増えています。
実際のところ、職務経歴書に画像を入れることは可能であり、むしろ有効に機能する場合もあります。ただし、業種や応募先、ファイル形式、レイアウトなどに配慮しないと逆効果になることも。
この記事では、職務経歴書に画像を入れるべきケースや具体的な活用方法、注意すべきポイントまで、実例を交えながら詳しく解説します。
画像を入れるメリットとは?
✅ 視覚的に情報を伝えられる
図表やスクリーンショット、成果物のビジュアルなどは、文章よりも直感的に理解されやすく、印象に残りやすいという利点があります。
✅ 実績を具体的に示せる
制作物・設計図・Webページ・プレゼン資料など、「実物の一部」や「実際の使用画面」などを画像で見せることで、より説得力をもって実績を伝えることが可能です。
✅ クリエイティブ職や技術職で特に有効
Webデザイナー、DTPオペレーター、CADオペレーター、エンジニア、マーケティング職などは、画像によるアウトプットの共有が有効です。
職種別:画像を載せるのが効果的なケース
職種 | 画像活用の例 |
---|---|
Webデザイナー | 制作したサイトのトップページやバナー |
エンジニア | 開発画面の一部、管理画面UIなど(※守秘義務に注意) |
建築・製造系 | CAD図面、製品の完成写真、施工後の写真 |
マーケティング | プレゼン資料のグラフ、LPのABテスト画面 |
ライター/編集者 | 制作物の紙面キャプチャやWeb記事のサムネイル |
販売・接客業 | 売場レイアウトの写真、販促POPなどの実物写真 |
職務経歴書に画像を入れる際の注意点
❌ むやみに画像を貼らない
→ 画像を多用すると、読みづらくなったり、ファイル容量が重くなったりする原因に。あくまで補足として、必要最小限に留めること。
❌ 個人情報・機密情報の掲載に注意
→ 顧客名・社名・社内資料など、NDA(秘密保持契約)に違反する内容が写っていないか必ず確認しましょう。
❌ 画質やサイズのバランス
→ 画像が粗い、または大きすぎてレイアウトを崩してしまうと逆効果です。画質は適度に、サイズは見やすい範囲に調整を。
✅ ファイル形式はPDFで提出
→ WordやPowerPoint形式のままではレイアウト崩れの可能性があります。画像付きの職務経歴書は必ずPDF化して提出しましょう。
画像の入れ方(Word・PDFの場合)
1. Wordで画像を挿入
- 「挿入」→「画像」→ 任意の画像を選択
- サイズは横幅5〜8cm程度が目安
- テキストの流れに合わせて配置(文章の直後や右横など)
2. キャプション(画像の説明)を添える
- 画像だけでなく、**「何の画像か」「どのような成果に関わったか」**を簡潔に記載
例:
下図:自社ECサイトのトップページデザイン(Adobe XD使用、構成・UI設計・デザインを担当)
3. PDF形式で保存して提出
- 「ファイル」→「エクスポート」→「PDFとして保存」で完成
【記載例】画像を使った職務経歴書の一部
■ プロジェクト例:自社LP改善プロジェクト(2023年8月〜10月)
担当:ワイヤーフレーム設計、コピー作成、UI調整
成果:ABテストの結果、CV率が1.8%→3.2%へ改善

図:改善後のランディングページ(Figmaにて作成)
画像の代わりに使える工夫(文字だけの場合)
画像を載せるのが難しい場合でも、以下のような工夫で視覚的な伝わりやすさを補うことが可能です:
- 箇条書き
- 表組み(業務内容一覧やスキルマップ)
- 実績数値のグラフ化(PDF化できる場合)
- URLでポートフォリオページや制作実績を補足(任意)
まとめ|画像は「伝わる職務経歴書」をつくるための強力なツール
✅ 職務経歴書に画像を入れることは可能であり、業種によっては非常に有効
✅ 制作物・成果物・ビジュアル資料などを1〜2点に絞って挿入
✅ 守秘義務・レイアウト崩れに注意し、PDFで提出することがマナー
✅ 画像にはキャプションを添えて、あなたの関与を明確に伝える
職務経歴書に画像を加えることで、あなたの実力と成果を“目に見える形”で証明できます。特にクリエイティブ職・技術職・接客業など、視覚情報が価値になる分野では、戦略的に活用してみましょう。読み手の記憶に残る職務経歴書を目指すなら、画像の活用は強力な武器になります。