職務経歴書をWordで作成する際の「余白」の設定ポイント|見やすさと印象を左右する書式のコツ
「余白」は職務経歴書の第一印象を決める要素のひとつ
転職活動で必須となる職務経歴書。その内容がどれだけ優れていても、読みづらいレイアウトでは採用担当者の印象が悪くなってしまう可能性があります。そこで大切になるのが、「余白の設定」です。
Word(Microsoft Word)で職務経歴書を作成する際、余白は「文書全体の読みやすさ」や「整理された印象」を左右する重要な書式要素です。適切な余白が取られていれば、紙面にゆとりが生まれ、読み手にとって視認性が高まり、あなた自身の「丁寧さ」や「ビジネスマナーの理解度」も伝わります。
この記事では、職務経歴書をWordで作る際の理想的な余白設定と、その理由、具体的な設定手順や注意点を詳しく解説します。
なぜ余白が大切なのか?
✅ 読みやすくなる
適度な余白があると、文章が詰まりすぎず、文字が目に入りやすくなります。逆に余白が狭すぎると、情報が多くても「読みづらい」「ごちゃごちゃしている」という印象を与えてしまいます。
✅ 印刷時にズレない
企業にPDFで送付する場合でも、印刷されることを前提に考えると、上下左右に適切な余白があることが前提になります。余白が狭すぎると、プリント時に文字が切れてしまう可能性も。
✅ 「丁寧に作られた文書」という印象を与える
Wordで職務経歴書を作る際に余白が整っていると、「細部まで気を配れる人」「基本的なビジネスマナーが身についている人」という印象にもつながります。
職務経歴書に最適な余白設定(Wordでの目安)
職務経歴書の用紙サイズは基本的にA4(縦)です。Wordでの余白設定は以下が標準的で、最も見やすく、印刷にも対応しやすい設定です。
項目 | 推奨余白(mm) |
---|---|
上(上部余白) | 20〜25mm |
下(下部余白) | 20〜25mm |
左(左側余白) | 25〜30mm |
右(右側余白) | 20〜25mm |
左側はバインダー綴じなどを考慮して少し広めに取るのがポイントです。
Wordで余白を設定する手順
- Wordを開き、メニューの「レイアウト」タブを選択
- 「余白」をクリック
- 「ユーザー設定の余白」を選択
- 上下左右の数値を任意で入力(例:上下20mm、左右25mm)
- 「OK」をクリックして設定完了
※初期設定では「普通(上下左右25.4mm)」が選ばれていることが多いので、それを基準に微調整してもOKです。
余白以外にも整えたい「視認性アップ」の工夫
● セクションごとのスペース確保
職務要約、職歴、スキル、自己PRなどのセクション間には1行以上の空白行を入れ、読み手が自然に区切りを把握できるようにしましょう。
● 行間の設定
行間は「1.15倍〜1.5倍」に設定すると、詰まりすぎず、読みやすくなります。
設定方法:
ホームタブ → 「段落」グループの「行と段落の間隔」 → 適切な行間を選択
NGな余白設定とは?
× 余白ゼロ、または極端に狭い(上下左右10mm以下)
→ 書類が窮屈に見え、読みづらくなりがちです。印刷した際に文字が切れる可能性もあります。
× 余白がバラバラ(右だけ広すぎる、上下が非対称など)
→ レイアウトのバランスが悪くなり、**「雑に作った印象」**を与えてしまいます。
最後に:余白は“内容を引き立てる静かな名脇役”
職務経歴書の中身がどれだけ優れていても、読みにくいレイアウトではその魅力が半減してしまいます。特にWordで作る場合は、自分で調整できるからこそ、余白の取り方に気を配ることが重要です。
きちんと余白を整えるだけで、文書全体がぐっと見やすくなり、「この人は基本ができている」と感じてもらえる可能性が高まります。
まとめ|Wordで職務経歴書を作るなら「余白の設定」も忘れずに
✅ 職務経歴書は、読みやすさと第一印象が大切
✅ Wordでは、上下20〜25mm、左右25〜30mmが余白の目安
✅ セクション間の空白・行間調整も忘れずに
✅ 余白の整った職務経歴書は、それだけで「丁寧さ」が伝わる
内容に自信があっても、見た目で損をしてはもったいない。「書類の設計」もあなたのビジネススキルの一部として見られています。Wordで職務経歴書を作成する際は、余白という“見えない気配り”をぜひ大切にしてみてください。