職務経歴書が「わからない」あなたへ|基本の考え方から作成のコツまで徹底解説
「職務経歴書って何を書けばいいの?」と迷うのは普通のこと
転職活動や就職活動を始めたばかりの方にとって、「職務経歴書ってそもそも何?どう書けばいいのかわからない…」という疑問や不安はとても自然なものです。履歴書は学生時代にも書いた経験がある人が多いかもしれませんが、職務経歴書は社会人向けの書類であり、初めて作成する人には少しハードルが高く感じられるかもしれません。
でも大丈夫。職務経歴書は、コツさえつかめば誰でもしっかり書けるようになります。この記事では、「職務経歴書がわからない」という方のために、構成や書き方の基本から、採用担当者に伝わる内容に仕上げるポイントまで、わかりやすく解説していきます。
職務経歴書とは?目的を理解しよう
職務経歴書とは、これまでの仕事の内容や実績、スキルを具体的に伝える書類です。履歴書が「あなたの基本情報や経歴の概要」を伝えるのに対し、職務経歴書は「あなたがどんな仕事をして、どのような価値を会社に提供してきたか」をより詳しく説明するためのものです。
採用担当者はこの書類を見て、「この人は自社でどう活躍できそうか」「即戦力になるか」「どんなスキルを持っているか」を判断します。
「わからない」を解消!職務経歴書の基本構成
職務経歴書がわからないと感じる方は、まずはよくある基本構成を参考にしてみましょう。以下は一般的な構成です。
1. 職務要約(全体のキャリアを一言でまとめる)
例:
営業職として5年間、法人向け提案営業を担当。顧客との関係構築に強みを持ち、新規開拓・既存顧客フォローを通じて売上向上に貢献。チームリーダーとして部下の育成も経験。
2. 職務経歴(会社ごとの詳細な業務内容)
- 会社名/在籍期間
- 所属部署・役職
- 担当業務内容(具体的に)
- 実績や成果(数値を用いると◎)
3. 活かせるスキル・資格・知識
- 保有資格(例:日商簿記2級、MOS Excel)
- 使用ソフト(Word、Excel、PowerPointなど)
- 得意分野や専門知識
4. 自己PR・今後の目標
- 強みや仕事への姿勢
- 転職先でどう貢献できるかの展望
職務経歴書の書き出しで迷ったときの対処法
「最初の一行がわからない…」という方は、自分の経験を“簡潔にまとめる”ことから始めましょう。
例文1:営業職の場合
法人営業職として約5年の経験があり、特にIT業界向けのソリューション提案に注力。新規開拓と既存顧客の深耕の両方に取り組み、年間売上目標を120%達成した実績があります。
例文2:事務職の場合
総務・庶務業務を中心に、備品管理・勤怠管理・社内イベント運営など幅広い業務を経験。業務効率化の提案も行い、Excelによる帳票類の自動化で作業時間を削減しました。
**「何をしていたか」「どう貢献したか」**をベースに、1〜3行でまとめると書きやすくなります。
職務経歴書がわからない時にやってはいけないこと
1. 「とりあえずネットのテンプレを丸写し」
便利なテンプレートを参考にするのは良いのですが、自分の経験に合っていない内容をそのまま使うのは逆効果です。あくまで「自分の言葉」で表現することが大切です。
2. 曖昧な表現だけで終わる
「頑張った」「一生懸命やった」「人と接することが好き」などの抽象的な表現だけだと、何ができる人なのかが伝わりにくくなります。できる限り、具体例や数値を入れましょう。
書けない時は、まず「時系列で書き出してみる」
「わからない」状態から抜け出すには、まずはメモでもいいので自分の職歴を時系列で書き出すことがおすすめです。
- いつ、どこの会社に入ったか
- どんな業務をしていたか
- どんな成果があったか
- どのスキルを使っていたか
この作業を行うだけでも、書くべき内容が整理されてきます。職務経歴書は、最初から完成形を目指さなくても大丈夫。少しずつ書き足していけば、自然と形になっていきます。
まとめ:職務経歴書が「わからない」は第一歩
職務経歴書がわからないと感じるのは、誰にとっても最初の壁です。でも、考え方と書き方の「型」を知れば、必ず書けるようになります。
まずは自分の経験を振り返り、箇条書きでもいいのでまとめてみましょう。そして、「何をして」「どう役立って」「どんな成果が出たか」を中心に書けば、自然と説得力のある内容になります。
焦らず、自分のペースで、あなたのこれまでの努力や実績を言葉にしてみてください。それが、職務経歴書を完成させる最初の一歩になります。