【職務経歴書とレジュメの違いと書き方】転職成功に繋がる効果的な活用法と記載例
転職活動を進めていると、「職務経歴書」と「レジュメ」という言葉を耳にすることがあります。一見似ているように思えるこれらの書類ですが、それぞれに異なる目的と特徴があります。
本記事では、「職務経歴書 レジュメ」というキーワードをもとに、
- 職務経歴書とレジュメの違いとは?
- どの場面でどちらを使うべき?
- 日本企業と外資系企業での使い分け
- 実際に使えるレジュメの例文とフォーマット
- 採用されるための書き方のコツ
を分かりやすく解説していきます。
1. 「職務経歴書」と「レジュメ」の違いとは?
項目 | 職務経歴書(日本式) | レジュメ(英語履歴書・外資系対応) |
---|---|---|
主な用途 | 日本国内企業への応募 | 外資系企業、海外企業、英文書類の提出時 |
使用言語 | 日本語 | 英語(またはバイリンガル) |
内容の構成 | 実務経験・業務内容・実績・自己PRなど | スキル中心/簡潔な職歴・学歴・スキルの要約 |
文章の書き方 | 詳細かつ丁寧に業務内容を記載 | 箇条書きで簡潔・定量的に要点を記述 |
推奨分量 | A4で1~2枚程度 | A4で1枚(長くても2枚以内) |
つまり、**職務経歴書は“業務の経緯を丁寧に説明する書類”**であり、**レジュメは“要点だけをまとめたビジネスプロフィール”**という違いがあります。
2. こんなときはレジュメを用意しよう
- 外資系企業・日系グローバル企業への応募
- 英語を使うポジションを狙っている場合
- 海外転職サイト・LinkedIn経由で応募するとき
- ヘッドハンターに自分のキャリアを送るとき
→ 英語のレジュメは、キャリアの“要点だけ”を短時間で理解してもらうためのビジネス文書です。
3. 職務経歴書とレジュメ、2つを使い分ける方法
応募先 | 書類の提出内容 |
---|---|
日本企業(国内) | 履歴書(日本式)+職務経歴書(詳細) |
外資系・外資支店 | 英文レジュメ+英文カバーレター(添え状) |
ハイブリッド企業 | 職務経歴書+英文レジュメの両方 |
※日本語職務経歴書の内容をもとに英文レジュメを作成するのが一般的です。
4. 【英文レジュメの基本構成と記載例】
■ レジュメの構成(1枚)
- 名前・連絡先(E-mail、電話番号、LinkedIn)
- Summary(職務要約)
- Skills(保有スキル・ITスキル・言語など)
- Work Experience(職歴)
- Education(学歴)
- Certifications(資格・研修)
■ 英文レジュメの例文(日本語訳つき)
Name: Hiroshi Tanaka
E-mail: h.tanaka@email.com
LinkedIn: linkedin.com/in/hiroshi-tanaka
Summary:
Experienced sales and marketing professional with over 8 years in the B2B technology sector. Proven track record of achieving 120%+ sales targets consistently. Skilled in strategic planning, team leadership, and digital marketing.
(訳:B2Bテクノロジー業界で8年以上の経験を持つ営業・マーケティングの専門家。営業目標の120%達成を継続し、戦略立案・チーム統率・デジタルマーケティングに強みを持つ。)
Skills:
- Strategic Sales Planning
- Digital Marketing (Google Ads, SEO)
- CRM tools: Salesforce, HubSpot
- Languages: Japanese (native), English (business level)
Work Experience:
XYZ Corporation – Tokyo, Japan
Senior Sales Executive (April 2019 – Present)
- Managed key client accounts in the IT sector (15+ clients)
- Achieved 130% of annual revenue target for 3 consecutive years
- Led a team of 5 junior sales reps and conducted sales training sessions
Education:
BA in Business Administration – Keio University, Tokyo (2014)
Certifications:
- TOEIC 875
- Google Ads Certified
5. 日本語の職務経歴書をベースに英文レジュメを作るポイント
- 和文職務経歴書で「詳細に整理」→ 英文レジュメで「要約・簡潔に」
- 職務内容は“成果・役割・スキル”に分けて記載
- 数字(売上、担当件数、達成率)を活用し、インパクトを出す
- 自己PRは「Summary」に置き換えて1〜2文で要約
6. よくある質問
Q. 英文レジュメと日本の職務経歴書、どちらを優先すべき?
A. 応募企業によります。
外資系や海外支店のある日系企業では、英文レジュメが必須。
日本企業の場合は、職務経歴書が基本です。
Q. 履歴書とレジュメは同じ?
A. いいえ。
履歴書は主に個人情報・学歴・職歴をまとめた書類であり、**レジュメは“職歴中心の職務要約”**です。英語ではレジュメ(Résumé)またはCV(Curriculum Vitae)と呼ばれます。
まとめ|職務経歴書とレジュメを使い分けて、チャンスを広げよう
「職務経歴書 レジュメ」というキーワードが示すように、職務経歴書とレジュメは目的・相手によって使い分ける必要があるビジネス文書です。
✅ ポイントのおさらい
- 職務経歴書=日本企業向けの詳細な職務記録
- レジュメ=外資・グローバル企業向けの簡潔な職務要約
- 日本語の職務経歴書をベースに英語レジュメを構築するのが効率的
- 数字・成果・スキルを「短く明確に」伝えることが重要
国内外を問わず活躍したい方は、どちらの書類も準備しておくことで、転職のチャンスが大きく広がります。自分の強みを正しく伝える一枚を、状況に応じて選びましょう。