【「等」の使い方に注意!】職務経歴書での表現における「等」の意味と正しい使い方
職務経歴書を作成する際、「〇〇業務等を担当」や「接客・販売・レジ対応等」といった表現を使ったことはありませんか?
この「等(など)」という言葉は、一見便利で幅広い業務をカバーできるように思えますが、使い方次第では内容がぼやけてしまい、評価につながりにくくなるリスクもあります。
この記事では「職務経歴書 等」というキーワードに基づき、
- 「等(など)」の意味と注意点
- 採用担当者が受ける印象
- よくあるNG例と改善例
- 「等」を使わずに伝わる表現にするコツ
を具体的に解説します。
1. 「等(など)」とは?職務経歴書における意味と目的
「等」は「など」と読み、列挙された内容以外にも同様の事柄があることを示す言葉です。ビジネス文書や職務経歴書でも、「この他にもありますよ」と柔らかく伝えられる便利な表現ではあります。
✅ 例:
- 「データ入力、電話応対、書類整理等の一般事務」
- 「売場管理、接客、レジ対応等の業務」
2. 採用担当者が「等」に感じるモヤモヤとは?
「等」という言葉は便利な反面、具体性がなくなり、印象が薄くなるというデメリットもあります。
採用担当者にとっては、「で、結局何をしていたのか?」「どこまでが本人の業務なのか?」が曖昧になることも。
❌ よくあるあいまいな表現:
- 「経理、総務等に関わる業務を担当」
→ 具体的に何をしたか不明。経理と総務では内容が大きく異なるため、印象がぼやける。
3. 「等」の使い方で失敗しないためのポイント
✅ 「等」を使う場合のルール
- 具体的な例を2つ以上明記したうえで使用する
- あくまで補助的に使い、メインは明確な業務内容を書く
- 職務内容の核心部分では使わない
4. 「等」を使ったNG例と改善例
❌ NG例:
接客、品出し、清掃等を担当
→ どれがメイン業務なのか不明。どの程度関わっていたかも伝わらない。
✅ 改善例:
接客業務を中心に、レジ対応、商品陳列、店内清掃など複数の業務を並行して担当。特に売場での顧客対応では、商品説明や要望ヒアリングを通してリピート率向上に貢献しました。
5. 「等」を使わずに自然に広がりを出す言い換えテクニック
曖昧な表現(避けたい) | 具体的な言い換え(推奨) |
---|---|
一般事務等を担当 | 電話応対、伝票処理、請求書作成などを担当 |
営業活動等を経験 | 新規顧客開拓や既存取引先への提案営業を担当 |
イベント運営等に携わる | 企画立案から当日の運営、参加者対応までを担当 |
6. 職務経歴書における「等」の活用まとめ
✅ 適切な使用例:
営業事務として、受発注管理、納期調整、在庫管理等の業務に従事。主に電話・メールでの顧客対応を担当し、社内営業担当との連携も円滑に行っていました。
このように、ある程度内容を明示した上での「等」使用であれば、問題ありません。
7. よくある質問(Q&A)
Q. 「等」は使わない方がいいのですか?
▶ 使ってもOKですが、乱用しないこと・文脈に合わせて具体的に記述することが大切です。「等」が多すぎると“内容の薄さ”を疑われてしまうこともあります。
Q. 職務経歴書で文章を短くまとめたいときはどうすれば?
▶ 箇条書きを活用しましょう。「〜等を担当」とまとめるよりも、「●●を担当」「●●に従事」などと1項目ずつ整理する方が、短くても明確に伝わります。
まとめ|「等」は便利でも頼りすぎはNG!具体的に書くことが高評価のカギ
「職務経歴書 等」というキーワードが示すように、職務経歴書における「等」の使い方には注意が必要です。
便利な表現である一方で、使いすぎると評価されにくい、曖昧な職務内容になってしまう可能性があります。
✅ 最終チェックポイント
- 「等」は2〜3個の業務を挙げた後に補足として使う
- 職務の中核部分には必ず具体的な説明を加える
- 言い換えや箇条書きを使って、「伝わる」構成を意識する
あなたの経験がしっかりと採用担当者に伝わるよう、「等」に頼らず、ひとつひとつの業務内容を具体的に言語化する力を意識して、職務経歴書を仕上げましょう。