金型設計の職務経歴書作成ガイド!技術力と実績を最大化して書類選考を突破する方法
採用担当者が最初にチェックする担当製品と金型種類の明確化
金型設計エンジニアの採用選考において、採用担当者が職務経歴書で真っ先に確認するのは、応募者がこれまでにどのような製品の、どのような金型を設計してきたかという点です。金型設計と一口に言っても、プラスチック射出成形金型、プレス金型、ダイカスト金型、鍛造金型などその種類は多岐にわたり、それぞれ求められる知識や技術体系が異なります。したがって、職務経歴書の冒頭にある職務要約や、各プロジェクトの業務内容欄には、自身が扱ってきた金型の種類と対象製品のジャンルを具体的かつ簡潔に記載することが不可欠です。例えば、単に自動車部品の金型設計と書くのではなく、自動車エンジンのシリンダーブロック向けアルミダイカスト金型なのか、内装パネル向けの大型樹脂射出成形金型なのか、あるいは車載コネクタ用の精密順送プレス金型なのかを詳細に記述してください。さらに、取り扱った金型のサイズや重量、取り数(キャビティ数)、成形機のトン数といったスペック情報も併せて記載することで、採用担当者はあなたの技術レベルと自社の業務との親和性を瞬時に判断できるようになり、書類選考の通過率が大幅に向上します。
CADスキルはソフト名だけでなくモデリング手法と解析経験まで踏み込む
現代の金型設計において、3D CADやCAEツールの使用スキルは必須要件ですが、単に使用可能なソフトウェア名を羅列するだけでは、あなたの実力を十分に伝えることはできません。職務経歴書のスキル欄や自己PRにおいては、そのツールを使って具体的に何ができるのかという操作レベルや活用方法を記述することが重要です。例えば、CATIA V5を使用して複雑な意匠面のサーフェスモデリングが可能であることや、NXを用いて大規模アセンブリデータの管理を行っていたこと、あるいはSolidWorksのパラメトリック機能を活用して設計変更に強いモデルを作成した経験などを具体的に示してください。また、流動解析や構造解析といったCAEツールの経験があれば、単に解析ソフトを操作できるだけでなく、解析結果に基づいてウェルドラインの位置をコントロールしたり、金型の冷却回路を最適化してサイクルタイムを短縮したりといった、設計品質向上への貢献プロセスを記述します。ツールを単なる製図道具としてではなく、設計課題を解決するためのエンジニアリングツールとして使いこなしていることをアピールしてください。
QCDSへの貢献を数値化してビジネスインパクトのある実績を作る
職務経歴書の中で最も採用担当者の関心を引くのが、過去の実績における定量的な成果です。金型設計エンジニアの仕事は、最終的に製造される製品の品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)、そして安全性(Safety)に直結するため、これらの指標に対する貢献度を数値で示すことが極めて有効です。具体的には、金型構造の見直しによって成形サイクルタイムを何秒短縮し、年間でいくらの製造コスト削減を実現したか、多数個取りのレイアウト工夫で材料歩留まりを何パーセント向上させたか、あるいは流動解析の活用で試作回数を減らし開発リードタイムを何週間短縮したかといった実績を記述してください。また、金型の耐久性を向上させてメンテナンス頻度を下げた事例や、成形不良率を低減させた実績なども強力なアピール材料となります。技術的なこだわりだけでなく、ビジネス視点を持って企業の利益創出に貢献できるエンジニアであることを数字で証明することで、あなたの市場価値は格段に高まります。
トライ&エラーのプロセスとトラブルシューティング能力の記述
金型設計の現場では、図面通りに金型を製作しても、一発で良品が成形できるとは限りません。そのため、トライ(試作)成形時に発生した不具合に対して、いかに迅速かつ的確に原因を究明し、対策を打てるかというトラブルシューティング能力が重視されます。職務経歴書においては、設計業務だけでなく、成形トライへの立ち洗いや量産立ち上げの経験についても詳細に記述してください。ヒケ、ソリ、バリ、ショートショットといった具体的な成形不良に対して、どのような仮説を立て、金型のどの部分を修正または調整して解決に至ったかというプロセスを具体例を交えて説明します。また、加工現場や成形現場の担当者と連携して問題を解決した経験や、過去のトラブル事例をデータベース化して再発防止策(デザインガイドライン)を策定した取り組みなどは、現場力のあるエンジニアとして高く評価されます。失敗を恐れず、泥臭く課題に向き合い解決まで導く完遂能力をアピールすることが重要です。
社内外との調整業務とプロジェクトマネジメント経験のアピール
金型設計エンジニアは、製品設計部門から図面を受け取り、金型製造部門や成形メーカーへとバトンを渡す、モノづくりのハブとなるポジションです。そのため、技術力と同じくらい重要視されるのが、社内外の関係者と円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力と調整力です。職務経歴書では、製品設計者に対して成形性を考慮した形状変更(VA・VE)を提案して合意形成を図った経験や、協力金型メーカーへの発注・納期管理・品質指導を行った経験などを記述してください。また、複数のメンバーをまとめるリーダー経験や、海外工場への金型移管プロジェクトにおける現地スタッフへの技術指導経験などがあれば、マネジメント能力やグローバル対応力として大きな加点要素となります。自分一人で図面を描くだけでなく、周囲を巻き込んでプロジェクト全体を成功に導くことができる人材であることを伝えることで、将来のリーダー候補としての期待感を醸成し、書類選考突破を確実なものにしてください。





