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職務経歴書における「年商」の正しい書き方とは?|業務規模を伝える数字の活用法と記載例を解説

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転職活動において、職務経歴書は自身のこれまでの経験・スキル・成果をアピールする最も重要な書類のひとつです。その中でも、**自分が関わってきた会社や事業の「規模感」**を伝えるために有効なのが、「年商」というキーワードです。

「年商」とは、企業が1年間に上げた売上の合計金額を指します。
採用担当者は、応募者がどのような規模の企業・プロジェクトで働いていたのかを知ることで、業務の難易度や責任範囲をイメージしやすくなります。

この記事では、「職務経歴書 年商」をテーマに、年商を記載する目的と意義、効果的な書き方、記載例、注意点までを詳しく解説します。


1. 職務経歴書に「年商」を書く意味とは?

職務経歴書で年商を記載する最大の目的は、あなたの働いてきた企業や担当事業の「スケール感」を読み手に伝えることです。

採用担当者が知りたいこと:

  • 応募者が属していた会社の市場規模はどれくらいか
  • どのくらいの責任あるポジションを任されていたのか
  • その業界における事業規模は一般的か、特筆すべきか

年商はあくまで「企業全体の売上」ですが、事業部単位の売上や、担当顧客の年間売上なども補足すれば、より具体的にあなたの貢献度を伝えることができます。


2. 年商の記載が向いている職種・ケース

職種・業界年商記載の効果
営業職担当企業や売上規模を示すことで交渉・提案スキルの裏付けになる
事業企画・経営企画関わった事業のインパクトや拡大の成果を具体的に示せる
店長・エリアマネージャー店舗の売上や管轄エリアの年商を示すことでマネジメント力を伝えられる
経営者・役員経験者自社の年商規模を書くことで経営経験のスケールを明確にできる

3. 職務経歴書における年商の記載方法

年商は、「企業概要」または「職務経歴の補足情報」として記載するのが一般的です。
あくまで事実に基づき、簡潔かつ客観的に書くことが大切です。

▼ 書き方のパターン

パターン①:企業情報欄に補足

株式会社ABC(2015年4月〜2022年3月)
従業員数:約500名/年商:約80億円

パターン②:職務内容の一部に記載

業務内容:年商約10億円規模の小売店舗にて副店長として売上管理・販促を担当。前年比120%の売上改善を実現。

パターン③:自己PRや実績欄での記載

担当エリア全体での年商は約25億円。うち自チームの売上シェアは20%を占めており、個人としても年間1.5億円の売上を維持。

4. 年商を記載する際の注意点

注意点解説
数字の出典は正確に公開情報・実績報告・IR資料などに基づいた内容にしましょう
機密情報には配慮特に未上場企業の場合は「約○億円規模」など曖昧表現で調整可
規模の大小よりも「どう関わったか」が大切小規模でも成果や役割が明確であれば十分評価されます
年商だけで終わらせず「実績」とセットで伝える自分が数字にどう貢献したかを忘れず記載しましょう

5. 年商を使った記載例

▼ 営業職の場合

担当:中堅製造業向け法人営業(年商30億円規模の企業を中心に10社を担当)  
実績:主力製品のリプレース提案により、年間契約額約5,000万円の大型案件を受注

▼ 店舗管理職の場合

業務内容:年商約6億円の郊外型店舗にて店長として売上管理、スタッフ育成、棚割計画を担当  
実績:独自の販促施策により、前年同月比で売上130%を達成(2022年12月)

▼ 経営・企画職の場合

事業概要:年商約100億円の事業部にて新規事業開発を担当  
成果:2年間で年商約8億円の新規プロジェクトを立ち上げ、初年度黒字化を実現

6. よくある質問(Q&A)

Q. 年商が小さな企業でも記載していい?

→ 問題ありません。重要なのは数字の大小ではなく、「その中でどのような役割を果たしたか」です。
年商が少なくても自分の貢献や実績が伝わるように工夫しましょう。


Q. 上場企業など、正確な年商が分からないときは?

「約」「およそ」「○億円規模」などの表現を使えばOK。
IR情報や業界レポートから、概算を調べておくのもおすすめです。


まとめ|職務経歴書の「年商」はスケール感を伝える強力な武器になる

職務経歴書 年商」というキーワードに着目すると、年商という数字は単なる売上ではなく、あなたのキャリアの「重み」や「責任の大きさ」を伝える客観的な指標であることが分かります。

✅ 年商は企業規模・プロジェクトの影響力を示すために有効
✅ 表現は「約○億円」「○億円規模」などで調整可能
✅ 数字だけでなく、自分の役割・成果とセットで記載する
✅ 情報の信頼性と守秘義務への配慮も忘れずに

正しく、効果的に「年商」を使うことで、職務経歴書は一層説得力のある書類になります。あなたが関わってきたビジネスのスケールを、数字で魅せましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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