品質保証の仕事へ転職し書類選考を通過するための職務経歴書と自己PR作成術
検査業務だけではない予防と改善のプロセスを記述し未然防止能力を示す
品質保証の仕事を単なる製品検査や不良品の選別作業と捉えていると書類選考を通過することは困難です。企業の採用担当者は発生してしまった不良を取り除く人材以上に不良を未然に防ぐ仕組みを作れる人材を求めています。そのため応募書類の職務経歴書を作成する際は「検査を正確に行った」という実績にとどまらず「検査データから不良の傾向を分析し製造工程にフィードバックして不良率を低減させた」といった予防と改善のプロセスを重点的に記述して下さい。また開発段階のデザインレビューに参加し量産時のリスクを事前に潰した経験や作業手順書を見直してヒューマンエラーが起きにくい環境を整備した実績などを盛り込みます。トラブルが起きる前に手を打つ攻めの品質保証ができる人材であることをアピールし単なる作業者ではなく業務改善のプロフェッショナルとしての評価を獲得して下さい。
論理的思考力とデータ分析スキルを具体的な改善事例とともにアピールする
品質保証の業務において感情や勘に頼った判断は御法度であり全ての判断は客観的な事実とデータに基づいて行われなければなりません。この適性を証明するために応募書類においては論理的思考力とデータ分析スキルを具体的なエピソードで裏付けて下さい。例えば「なんとなく不良が多いと感じた」ではなく「パレート図を用いて不良原因の8割を占める主要因を特定した」や「管理図を作成して工程の異常兆候を早期に検知した」といった具合にQC7つ道具や統計的手法を用いた分析プロセスを記述します。さらにその分析結果に基づいてどのような対策を打ちどれだけの効果が出たかというPDCAサイクル全体を論理的に説明することで科学的なアプローチで品質を守れる実務能力があることを証明して下さい。
クレーム対応の経験を顧客信頼回復と組織改善のストーリーとして語る
品質保証職にとって避けて通れないのが顧客からのクレーム対応ですがこれを単なる苦労話として終わらせてはいけません。書類選考を突破するためにはクレーム対応を企業の信頼を回復し組織を強くするための重要なプロジェクトとして再定義して記述する必要があります。職務経歴書の中では「迅速な初動対応と誠実な報告により顧客の怒りを鎮め信頼関係を維持した」という対外的な折衝能力に加え「クレームの原因となった工程の不備を洗い出し恒久的な再発防止策を現場に定着させた」という社内への改善活動を併せて記して下さい。ピンチをチャンスに変えトラブルを糧にして組織の品質レベルを一段階引き上げることができるタフさと問題解決能力を持っていることを伝え採用担当者に安心感を与えて下さい。
ISOや関連法規への知識と学習姿勢を明記し専門性への対応力を証明する
品質保証の仕事はISO9001などの品質マネジメントシステム規格や業界ごとの法規制といったルールに基づいて行われます。経験者の場合はISO事務局としての運用経験や内部監査員の資格などを具体的に記載し規格への深い理解があることをアピールして下さい。未経験者や異業界からの転職の場合は品質管理検定いわゆるQC検定の取得や関連書籍での学習状況を明記することで専門知識を習得しようとする意欲を示すことが重要です。また新しい規格の改訂や法改正に対して常にアンテナを張り知識をアップデートし続けている姿勢を自己PRに盛り込むことで変化の激しいビジネス環境にも適応できる学習能力の高さと専門性へのこだわりを印象づけて下さい。
現場や他部署との調整力を具体的な対話エピソードで伝え人間力を示す
品質保証職は製造現場に対して厳しい指摘をしたり営業部門と納期の調整を行ったりと社内の多くの利害関係者と関わるハブのような存在です。そのため正しいことを主張するだけでなく相手の立場を理解し協力を引き出すコミュニケーション能力が不可欠です。応募書類においては一方的に正論を押し付けるのではなく「現場担当者の意見を傾聴し現実的な改善案を一緒に考えることでルールの遵守率を向上させた」といった協調性を重視したエピソードを記述して下さい。また部門間の対立が生じた際に粘り強く調整を行い全体最適の視点で合意形成を図った実績などは高く評価されます。組織の潤滑油として機能し周囲を巻き込んで品質向上を推進できる人間力とリーダーシップを持っていることを証明して下さい。





