研究開発職の転職理由をポジティブな志望動機に変換し書類選考を突破する作成術
好奇心や研究意欲だけでなく事業への貢献視点を加えてビジネス適性をアピールする
研究開発職の転職者が陥りやすい失敗の一つは転職理由が単なる知的好奇心の充足になってしまうことです。新しい技術に触れたいや自分の興味ある分野を研究したいという動機は研究者として自然なことですが企業は学校ではありません。応募書類の転職理由欄においては学びたいという受動的な姿勢ではなく自身の技術や知識を使って企業の利益にどう貢献したいかという能動的な姿勢に変換することが重要です。例えば現職では研究領域が限定されており技術の幅を広げられないことが不満であるならば新しい環境で周辺技術も習得し複合的な視点から製品開発を行うことで事業の競争力強化に貢献したいと記述します。自分のやりたいことと企業のメリットが合致していることを論理的に説明しビジネス感覚を持った研究者であることを印象づけてください。
プロジェクトの中止や縮小などのネガティブな要因を成果への渇望と言い換える
研究開発の現場では会社の経営方針の変更や予算の削減によりプロジェクトが中止になったり研究テーマが変更されたりすることは珍しくありません。これらをそのまま転職理由として伝えると他責的な印象を与えてしまうリスクがあります。このような場合は環境のせいにするのではなく自身の研究成果を世に出したいという強い情熱にフォーカスして理由を再構築してください。例えば方針変更により製品化の道が閉ざされたことがきっかけであれば自身の研究が形になり社会に実装されるプロセスまで責任を持って担当したいという完遂への意欲を伝えます。研究のための研究で終わらせるのではなくエンドユーザーに価値を届けることにこだわりたいという成果への執着心をアピールすることでポジティブな印象に変えることができます。
アカデミアや基礎研究からの転身では社会実装へのスピード感を重視する
大学や公的研究機関あるいは企業の基礎研究所から製品開発に近い応用研究や開発職への転職を目指す場合の理由は社会への貢献スピードをキーワードにすると説得力が増します。基礎研究の重要性は理解しつつも成果が出るまでに長い年月を要することにもどかしさを感じていると前置きしよりスピーディーに顧客の反応が得られる環境でモノづくりに携わりたいと記述します。自分の技術が製品という形になって人々の生活を変えていくダイナミズムを肌で感じたいという動機は企業が求める実利的なマインドセットと合致します。研究の深さだけでなくビジネスとしてのスピード感や市場へのインパクトを重視する姿勢を示すことで企業文化への適合性を証明してください。
評価制度や年収への不満を正当な成果評価への欲求として前向きに伝える
年功序列的な評価制度や成果に見合わない報酬に対する不満も研究開発職の転職理由として多く挙げられますがこれをお金の問題として直接的に書くことは避けるべきです。この場合は自身の成果が正当に評価される環境でモチベーション高く働きたいというプロフェッショナルな意欲に変換します。例えば現職では横並びの評価で個人の実績が見えにくい環境にあるため実力主義の御社で自身の技術力や特許出願数あるいは製品への貢献度を公正に評価されたいと伝えます。より高いレベルの環境に身を置き切磋琢磨することで自身の価値を高めたいという向上心とセットで伝えることで待遇への要求も健全なキャリアアップの意欲として好意的に受け止められます。
現職では実現できないキャリアパスを提示し志望企業でなければならない必然性を持たせる
転職理由は突き詰めると現職では叶えられないことがありそれを叶えるために転職するという論理構成になります。そのため応募書類には現職の課題と志望企業の魅力がセットで語られていなければなりません。例えば現職ではマネジメントコースしか用意されておらず現場で研究を続けたいという希望が叶わないのであればスペシャリストとしてのキャリアパスが確立されている御社を志望したと記述します。また特定の設備や技術力が現職には不足しているが御社にはそれがあるという物理的な環境の違いを挙げることも有効です。なぜ今の会社を辞める必要がありなぜその会社を選んだのかという二つの問いに対して一貫性のある答えを用意し採用担当者に納得感を与える書類を作成してください。





